To be continued.

                   
アイリスの気ままに紡ぐダイアリー

ニキ・ド・サンファル展

2006-05-12 23:09:11 | 美術館・博物館
  没後日本初の回顧展
  ニキ・ド・サンファル展 
  解放された女神たち

  2006年5月11日(木)→22日(月)
  大丸ミュージアム・東京
       (大丸東京店12階)
  行って来ました。
  再会できて嬉しい。


ニキを初めて知ったのは、NHK教育の「日曜美術館」だったと思います。
そして川村記念美術館で開催されていた「ニキ&ティンゲリー」を見に行きました。
二人は実生活でも制作上でも、良きパートナーです。
探してみたら1996年4月26日の日付が書かれた券が出て来ました。

その時の「ナナ」の印象があまりにも強烈に残っていて、那須の ニキ美術館 にも 2001年9月に行きました。
いっぱい元気をもらえて、自由で楽しい気分と安心感も与えてくれます。

大丸ミュージアムは、デパートの一角にあるとは思えないほど静かでした。
まぁ10人ほどしか見ている人が居なかったこともあって・・・
おかげで近付いたり離れたり、ゆっくり気ままにに見ることが出来ました。
やっぱり平日に限りますね。

ニキは20代の頃に神経症で入院し、その治療のために絵を描き始めたそうです。
1958年の自画像は、コーヒー豆で描かれた頭が割れて、血が顔面を流れています。

ニキを一躍有名にした1961年の 射撃絵画
射撃絵画とは、絵の具の袋を埋め込んだ石膏レリーフを本物のライフルで撃ち、絵の具を飛び散らせて仕上げるという手法。
「モンスターのハート」「赤い魔女」にも、苦悩の様子が手に取るようで、見ていて辛くなります。

  

その後、友人の妊娠した様子からインスピレーションを得て「ナナ」が生まれたとのことです。


 大丸ミュージアムではナナも窮屈そう。
 やっぱり広さが足りないし、天井が低いのも残念。
 那須のような自然に囲まれた美術館が似合います。

 だけど、こんなに豊満な体なのに全く重みが感じられない。
 浮き上がりそうだもの。

 一度見たら忘れられない色彩と造形です。
 生命力が充ち満ちて、生きる喜びに溢れています。
 あまりにも強烈なので、好きずきはあるのでしょうね。

1968年に初めて制作されたという「絵手紙」シリーズ(版画)も楽しいものでした。

タロットカードをモチーフとした彫刻、エジプト神話の神々からモチーフをとった彫刻も展示されています。

みなぎるナナのパワーに圧倒されつつも、私の心にもエネルギーが注入されたようです。


 帰りがけに、
 大丸でショルダーバッグを購入。
 布製 ¥8,500

 取り外しの出来るお花のモチーフが
 可愛くて。
 荷物もたくさん入れられるし。