沈まぬ太陽 を観ました。
なんと上映時間、3時間22分
途中で10分間の休憩が入ります。
寝ちゃうんじゃ・・・ と心配でしたが、退屈する暇もない展開で、最後まで面白く観ることが出来ました。
途中休憩の入る映画は、『風と共に去りぬ』をリバイバル上映で観たとき以来かな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/13/3df14469a884e339f30e93e6b0096c42.jpg)
主人公は国民航空社員の恩地元(渡辺謙)。
彼は労働組合の委員長として、乗客の命を預かり安全運行するためには、職場環境の改善こそ必要と訴え、
次々と成果を上げていく。
だが、その結果、委員長を辞めた恩地を待ち受けていたのは、パキスタンのカラチ、イランのテヘラン、
ケニアのナイロビへと続く、10年にも及ぶ僻地勤務という報復人事であった。
一方、恩地と共に戦ってきた同期の行天四郎(三浦友和)は、組合を抜けるとエリートコースを歩みはじめる。
それは恩地が、僻地勤務から本社に戻った後も変わらず、2人の差は開くばかりで、恩地にとっては不遇の日々
が続いていた。
そうした中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こる。
恩地は、救援隊として現地に赴き、誰も経験したことがない悲劇に直面する。
だが、この事故は同時に、会社の悪しき慣習を打ち破るきっかけになろうとしていた……。
「沈まぬ太陽 - L-Cruise - 日経トレンディネット」 から引用
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映画化は無理!と言われたのも当然と思われる内容でした。
いくらフィクションと銘打たれていても、現実に起きた事件や実在する会社、人物がモデルとなっているのですから。
私なんか、どこまでが本当のことなのか虚実の境目が分かりません。
そして、全部が事実ではないにしても、似たような出来事が実際にもあったのだろうと思ってしまったり。
話の核になる「日航機墜落事故」ですが、これだけの大惨事を引き起こしておきながら、航空会社の責任感の無さ、誠意の感じられない応対には呆れ返ります。
政治家も、その時の自分の都合で人事をもてあそぶ始末、いったい誰のための政治なのでしょうね。
主人公・恩地元(渡辺謙)の決して権力に屈せず、信念を曲げない生き方は見上げたものです。
しかしその一方で、家族は忍耐を強いられ、組合活動を共にしてきた同志を守ることも出来ないでいます。
自分自身にしたって、海外の僻地を転々とし、本当にやりたい仕事はいつになったら・・・
そんな時に大事故が起こり、会社のトップに外部から来た人間が就いたので恩地にお呼びが掛かり手腕を振るえたものの、体制が変わることがなければ冷や飯を食わされたまま悔いの残る会社生活となっていた可能性が高いです。
何かを為すためには、清濁併せのむ度量も必要なのでは?
その兼ね合いが難しいのでしょうけれど、組織の中でひとりで出来ることなんて所詮限られているのだから。
ろくな仕事も出来ない部署に追いやられても恩地が会社を辞めなかった理由が今ひとつ分からないでいます。
辞職して、別の方向から自分の理想を実現しようとは考えなかったのか。
政治家の都合で会長が辞任に追い込まれ、同時に恩地も職を奪われ、再びナイロビへの赴任命令が出ます。
その際の恩地の妙にサバサバと、日本を離れアフリカに行くことを喜んでいる様子も、何か納得がいかないのです。
大企業に身を置くものは定年まで高給が約束され、一生会社に面倒をみて貰えて良いよね~と言う声が聞こえてきそうです。
恩地が信念を貫く生き方が出来たのは、ある意味幸せな時代だったからなのかとも思いました。
最近には珍しく、映画館は中高年層であふれていました。
前に座っていたおじさんのポマードの匂いには閉口しました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0143.gif)
なんと上映時間、3時間22分
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0252.gif)
寝ちゃうんじゃ・・・ と心配でしたが、退屈する暇もない展開で、最後まで面白く観ることが出来ました。
途中休憩の入る映画は、『風と共に去りぬ』をリバイバル上映で観たとき以来かな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/13/3df14469a884e339f30e93e6b0096c42.jpg)
主人公は国民航空社員の恩地元(渡辺謙)。
彼は労働組合の委員長として、乗客の命を預かり安全運行するためには、職場環境の改善こそ必要と訴え、
次々と成果を上げていく。
だが、その結果、委員長を辞めた恩地を待ち受けていたのは、パキスタンのカラチ、イランのテヘラン、
ケニアのナイロビへと続く、10年にも及ぶ僻地勤務という報復人事であった。
一方、恩地と共に戦ってきた同期の行天四郎(三浦友和)は、組合を抜けるとエリートコースを歩みはじめる。
それは恩地が、僻地勤務から本社に戻った後も変わらず、2人の差は開くばかりで、恩地にとっては不遇の日々
が続いていた。
そうした中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こる。
恩地は、救援隊として現地に赴き、誰も経験したことがない悲劇に直面する。
だが、この事故は同時に、会社の悪しき慣習を打ち破るきっかけになろうとしていた……。
「沈まぬ太陽 - L-Cruise - 日経トレンディネット」 から引用
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映画化は無理!と言われたのも当然と思われる内容でした。
いくらフィクションと銘打たれていても、現実に起きた事件や実在する会社、人物がモデルとなっているのですから。
私なんか、どこまでが本当のことなのか虚実の境目が分かりません。
そして、全部が事実ではないにしても、似たような出来事が実際にもあったのだろうと思ってしまったり。
話の核になる「日航機墜落事故」ですが、これだけの大惨事を引き起こしておきながら、航空会社の責任感の無さ、誠意の感じられない応対には呆れ返ります。
政治家も、その時の自分の都合で人事をもてあそぶ始末、いったい誰のための政治なのでしょうね。
主人公・恩地元(渡辺謙)の決して権力に屈せず、信念を曲げない生き方は見上げたものです。
しかしその一方で、家族は忍耐を強いられ、組合活動を共にしてきた同志を守ることも出来ないでいます。
自分自身にしたって、海外の僻地を転々とし、本当にやりたい仕事はいつになったら・・・
そんな時に大事故が起こり、会社のトップに外部から来た人間が就いたので恩地にお呼びが掛かり手腕を振るえたものの、体制が変わることがなければ冷や飯を食わされたまま悔いの残る会社生活となっていた可能性が高いです。
何かを為すためには、清濁併せのむ度量も必要なのでは?
その兼ね合いが難しいのでしょうけれど、組織の中でひとりで出来ることなんて所詮限られているのだから。
ろくな仕事も出来ない部署に追いやられても恩地が会社を辞めなかった理由が今ひとつ分からないでいます。
辞職して、別の方向から自分の理想を実現しようとは考えなかったのか。
政治家の都合で会長が辞任に追い込まれ、同時に恩地も職を奪われ、再びナイロビへの赴任命令が出ます。
その際の恩地の妙にサバサバと、日本を離れアフリカに行くことを喜んでいる様子も、何か納得がいかないのです。
大企業に身を置くものは定年まで高給が約束され、一生会社に面倒をみて貰えて良いよね~と言う声が聞こえてきそうです。
恩地が信念を貫く生き方が出来たのは、ある意味幸せな時代だったからなのかとも思いました。
最近には珍しく、映画館は中高年層であふれていました。
前に座っていたおじさんのポマードの匂いには閉口しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0143.gif)
私も先日、観てきました(妻と○○割引利用です)。
色々アラもありますし、注文をつけたい点も多々ありましたが、航空会社の協力が得られない中、あの重厚な山崎豊子の原作をよくぞ映画化したものだと思います。
恩地役の渡辺謙、行天役の三浦友和はどちらも素晴らしかったですね。八木役の香川照之は表情が凄い!
時間があれば、私もブログにアップしたいと思います。
うちも夫が6歳年上なので、だいぶ前から○○割引を利用できてます。
本当に良く映画化にまで漕ぎ着けましたよね。
恩地役を熱望したという渡辺謙、すっかり悪役が板についた三浦友和も良かったですが、香川照之に至ってはもう脱帽もの
書き忘れましたが一番感動したところは、最後に見られた家族の絆かな。
大人になった息子が父親を思いやるシーンにはほろりとしました。
ブログアップ、楽しみにしてますね