To be continued.

                   
アイリスの気ままに紡ぐダイアリー

ブラック・スワン

2011-05-13 22:16:01 | 映画(劇場)
ブラック・スワン を観ました。

◆あらすじ◆ (goo映画より引用)

ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナ(ナタリー・ポートマン)は、元ダンサーの母親・エリカ(バーバラ・ハーシー)の寵愛のもと、人生の全てをバレエに捧げていた。
そんな彼女に新作「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが訪れる。
だが純真な白鳥の女王だけでなく、邪悪で官能的な黒鳥も演じねばならないこの難役は、優等生タイプのニナにとってハードルの高すぎる挑戦であった。
さらに黒鳥役が似合う奔放な新人ダンサー、リリー(ミラ・クニス)の出現も、ニナを精神的に追いつめていく。
やがて役作りに没頭するあまり極度の混乱に陥ったニナは、現実と悪夢の狭間をさまよい、自らの心の闇に囚われていくのだった……。



上映時間の15分前、チケット売り場に女性ばかりの長い列が出来ていました。
テレビCMのたまもの? アカデミー賞効果なのか? 今日がレディースデイでもあるからか・・・
それにしても、すごい人気だな

途中途中も相当に怖かったけれど、ラストが一番怖かった。
ハッピーエンドかと安堵しかけたところだったので、なおのこと驚きました。
全て演じ終えるまで、狂気のままだったら良かったのにね。
楽屋にリリーが訪ねて来たから、現実を認識して正気に戻っちゃいました。

何ともやりきれない悲劇的な結末。
でも良く考えてみると、生真面目で完璧を求めるニナからすれば、当然の帰結だったかもしれません。

痛々しくて見ていられないけれど、ある意味、滑稽にも思えてきます。
あの手法でしか表現できないのなら、本当のプリマとは言えませんよね。
どんなに感動的で素晴らしくても、一回限りの舞台では困ります。

バレエ団の監督がニナに向かって、容赦ない言葉を浴びせかけます。
  美しく臆病で、繊細・・・ ニナは理想の白鳥
  だが、黒鳥は? 課題は“悪の分身”黒鳥への変身だ
  情熱的に誘惑しろ 力強く、威圧的に!

純真な白鳥だけでなく、邪悪で妖艶な黒鳥も踊らなければならないプレッシャーから、ニナは次第に精神のバランスを崩していきます。

話が進むにつれ、そこで起こっていることが現実の出来事なのか、それともニナの狂気が作り出した妄想なのか判別するのが難しくなり、こちらまで混乱してきます。

それに、テレビでは流せないようなエロティックなシーンも多々あって・・・
あぁ、R15指定だったのですね。
睡眠不足で観に行ったので、余計に頭がクラクラしてきました。

クライマックスのバレエシーンは圧巻です。
特に、何かが憑依したかのような黒鳥は、圧倒的な存在感で迫ってきます。
驚くばかりの変身に魅了され、一瞬たりとも目が離せませんでした。
このシーンだけでも、見る価値があるというものです。

でもね、この映画の上映前に「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」の予告編を見たからか、羽が生えるシーンではミュータントの変身を思い浮かべてしまいましたよ
6月11日より全国ロードショー!! このシリーズは大好きなので絶対に観ます。

ナタリー・ポートマンは、すっかりバレリーナの体型になっていました。
この映画のために、撮影前の10カ月間、毎日5時間トレーニングを積んだということです。
子ども時代にバレエを習った経験があるとはいえ、ニナが踊るシーンの90%以上を吹き替えなしで演じたなんて、並大抵の努力じゃなかったでしょうね。

アカデミー賞授賞式での妊婦姿にはビックリしました。いつ結婚したんだろう・・・?!
そうしたら、本作のバレエ指導を担当したダンサーのベンジャミン・ミルピエと婚約、彼の子どもを妊娠中とのことで、二重の喜び  おめでとう!
映画を見終わってから共演者を確認して、これまた
お母さんのバーバラ・ハーシーって、「去年の夏」のティーンエイジャーじゃないですか!
それ以来見ていないのだから、分かるわけないわ。
更年期障害なんて陰口を叩かれている元プリマもウィノナ・ライダーだったんですね。

そんなこんなで、あれこれと見所の多い映画ではありました。
でも、あんまり好きではないです。ニナ目線で見るのは疲れました。



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