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緊急事態宣言、福岡県も指定へ(最終更新4月8日)

2020-04-06 18:16:00 | 新型コロナ

先程、小川知事が緊急記者会見をし、明日(7日)にも発令される「緊急事態宣言」の対象地域に福岡県を指定するよう国に要請したことを明らかにした。西日本新聞よると、国は既に福岡県も含める方向で最終調整をしているという。(↓ブログを書いている最中のことだった)

 

福岡市の状況は日に日に悪くなっており、クラスターは3日連続で発生している。2日には博多区の介護老人保健施設が、3日には東区の介護福祉施設グループが、4日には市の地域医療支援病院に指定されている、早良区の総合病院「福岡記念病院」で12人(入院患者2人、職員10人)の感染者が確認された。この時点で福岡県内の感染者数は146人。わずか4日で100人も増加したことになる。このため、4日夜、県と福岡市、北九州市、久留米市などで緊急のオンライン会議が行われ、高島市長は、(市には権限がないので)小川知事に国に緊急事態宣言で福岡を指定するよう要請している。また、福岡市は患者の急増に伴い、軽症者には民間の宿泊施設の利用や自宅療養を求めるという。また、福岡県には新型コロナウイルスの専用病床が66床しかないが、今週中に250床は確保できるという。

5日の高島市長のブログを読むと、危機感がもの凄く伝わってくるが、首長なのだからもっと冷静にならないと駄目だろう。陥没事故の時もそうだっだが、高島市長は危機的状況になると、市民になってしまう。困ったものだ。国は明日(7日)、緊急事態宣言を出すようだが、高島市長の要望とおり、福岡県が指定されるとどうなるのか。東京都や大阪府では緊急事態の事前計画が発表されているが、福岡県や市からそのようなものは出ていない。事前計画もなく、いきなり緊急事態宣言が出されたら、県民、市民はパニックになるのではないか。

緊急事態宣言は、改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づくものだが、同特措法では、鉄道や道路を強制的に止めることや、会社で働くことを禁止することはできない。外国で実施されているような、ロックダウン(都市封鎖)とは違う。可能となるのは、地域を指定して外出自粛(最短3週間)を要請したり、学校や映画館など人が多く集まる場所の使用を制限したり停止したりできる。また、臨時の医療施設を設ける際には、土地や建物を所有者の同意なしに使用したり、医薬品を強制収用することもできる。これらの権限は各自治体の知事にある。今のところ、東京都、大阪府、北海道、埼玉などの名前が上がっているが、(今、福岡も指定されるという報道が入った↑)

福岡県の決定には、高島市長の進言が大きく作用しているに違いない。もしかすると、高島市長は小川知事に要望する前、すでに安倍首相に電話で伝えていたのではないか。今日、小川知事が急遽、会見を開いたのはメンツを保つためだったのではないか。要望から決定までが半日余りというのは不自然だ。それはさておき、いよいよ臨戦態勢に入った。これからどうなることか、、

 

《緊急事態宣言は7都府県に  2020.4.6.19:00更新》

緊急事態宣言の対象は、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に決定した。

緊急事態宣言 あすにも宣言へ 7都府県1か月程度で 安倍首相(NHKニュース 2020.4.6)  

 

《福岡県、増加率と感染経路不明が全国1位 2020.4.8.9:00更新》

安倍首相は7日、新型コロナウイルス特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を発令、対象地域は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県とし、宣言期間は5月6日までの約1カ月とした。昨夜、諮問委員会の尾身委員長は、7府都府県を対象にした根拠を説明したが、感染者数が少ない福岡県が対象となった理由について、衝撃的な発言があった。

それは、累計の感染者数は少ないが、数が倍になる時間が全国で最も短く6日時点で2.9日、さらに感染経路のわからない患者の割合も全国で最も高く6日時点で79%に上っている」というものである。これまで福岡市は感染経路不明を4割超と公表していたが、その倍だ。これは感染が急激に増えている証だろう。福岡市は東京都と同等、もしくはそれ以上に危機的なのかもしれない。えらいことになってしまった。

諮問委員会 尾身会長 7都府県対象とした根拠説明 新型コロナ(NHKニュース 2020.4.7)  

 

 

 

6日午後1時半からの臨時記者会見 午前、国に要望したと小川知事  (写真:NHKニュースより)

 

 

 

 

直線(破線)に近いほど指数関数的増加を示す 福岡県は完璧 (アジア航測先端技術研究所理事、千葉達朗氏作成)

緊急事態宣言の対象となった7都府県、グラフどおりの結果、、

 

 

 

昨日(5日)までの感染者累計、東京都は次元が違う  (同上、千葉達朗氏作成)

※千葉氏は赤色立体地図を発明した方ですが、グラフがとてもわかりやすいので活用しました 

 

 

 

《関連記事》

【速報】新型コロナ緊急事態宣言、福岡県も指定へ最終調整(西日本新聞 2020.4.6) 

福岡市で12人院内感染 クラスター3件目(西日本新聞 2020.4.5)

緊急事態宣言、首相が意向固める…対象は東京都含む首都圏など検討(読売新聞 2020.4.6)

 

 


福岡市クラスター発生、平日外出自粛要請~福岡県、感染拡大警戒地域に

2020-04-03 15:53:53 | 新型コロナ

昨日(2日)、福岡市内の介護老人施設でクラスター(集団感染)が発生した。福岡市内では初めてのことで、同施設ではこれまで9人の感染者が確認されている。前日(1日)には、北九州市の新小文字病院でもクラスターが発生しており、福岡県内での感染拡大の勢いが止まらない状況で、感染者数はついに100人に達した。専門家からは(福岡県が)『感染拡大警戒地域』にあたるという指摘も出ており、来週、県は専門家から意見を聞くという。なんと悠長なことか。

クラスター発生を受けて、昨日、高島市長は記者会見を行った。そこで、ようやく平日も不要不急の外出を自粛するよう呼びかけた。ただし、可能な限りとしている。というのも、福岡市は、体育館や博多座のように人が密集する、いわゆる3密といわれる施設以外の公共施設(美術館や博物館など)は通常通り営業しているので、強くは言えないのだろう。しかし、感染経路の不明な人が半数を超え、無症状の人も多いとされる中、このまま開放していて大丈夫なのだろうか。福岡県の施設は閉館しており、全く統制されていない状態である。ここはきちんと専門家から意見を聞いて対処してほしい。何はともあれ、自粛を週末だけに限っていたことからすれば、一歩前進だろう。

福岡県の感染動向(感染者数)を見ると、初めて感染者が確認された2月20日から3月30日までは29人だったのに対し、3月31日から4月2日までの3日間で71人(31日17人、1日32人、2日22人)と爆発的に増えている。こうなると心配になるのが、患者の受け皿となる医療機関である。福岡県内では、新型コロナウイルス感染者のための感染症指定医療機関が12ヵ所しかなく、病床数は66床のみ。現状をみると、100人中退院された方は5人、入院中の方は95人となっていて、すでにパンク状態となっている。何しろ、県が、患者が急増した場合の受け入れ先の協議をはじめたのは、先月末のこと。間に合うはずもない。危機感のなさに驚く。

ところで、先程、厚労省は、新型コロナウイルスが感染拡大する中、重症の患者を優先して治療する必要があるとして、軽症や無症状の人に宿泊施設や自宅で療養してもらうためのガイドラインを示した。高齢者と同居しているなど、自宅での療養が難しい感染者には、ホテルを借り上げて対応する。費用については、国と自治体で負担するという。これは神戸大岩田教授も提言されていたことだが、前提として、国民の感染症対応レベルを上げる必要がある。さもなくば、逆に感染が広がり大変なことになる。今の政府でどこまで的確に国民に周知できるのか。先が恐ろしくなるが、とにかく、今はこれ以上、感染者を増やさないようにするしかない。

 

 

2日、クラスター発生について、記者会見をする高島市長 やっとマスク姿に(写真:西日本新聞記事より)

※クラスタ―とは:感染経路が追えている数人から数十人規模の患者集団(厚労省より)

 

 

 

ついに100人、伸び方が恐ろしい、、

 

 

 

《関連記事》

福岡の感染者が計100人に、経路不明は42人 老健施設ではクラスターか(西日本新聞 2020.4.3)

福岡で新たに22人感染 介護施設でクラスターか(共同通信 2020.4.2)

感染拡大警戒地域”との指摘も(NHK福岡ニュース2020.4.3)

重症患者の入院先 事前に決定へ(NHK福岡ニュース 2020.3.30)

コロナ軽症者ら宿泊施設や自宅療養のガイドライン 厚生労働省(NHKニュース 2020.4.3)

 

《関連資料》

福岡県HP。福岡県内の感染動向

 


【感染者急増】福岡県と市、週末外出自粛要請~これで大丈夫? 

2020-04-02 14:02:00 | 新型コロナ

3月24日、オリンピック延期の決定直後、国内感染者数は見事なまでに急増した。(理由はあえて言うまでもないだろう)東京都の感染状況を見ると、24日に171人だった感染者は、1日(16時現在)までに350人増え、521人に上っている。致死率は3.1%で中国に次ぐ高さとなっている。もはや危機的状況と言ってよいだろう。かくいう、福岡市も例外ではない。2月20日、はじめて2人の感染者が確認され、約1ヵ月間は1人増の3人で推移していた。ところが、先週25日あたりから変化が現れ、27日から急増した。31日は、これまで最多の5人が確認されて23人に。さらに、4月1日に5人確認されて28人になった。また、院内感染が発生した北九州市では21人の感染者が確認された。これで福岡県は78人となり、あっという間に上位ランクに仲間入りしてしまった。(下写真参照)

こうした中、九州各県の首長は次々と自粛要請を出しはじめた。佐賀県山口知事は首都圏・関西・福岡・大分・熊本。熊本県蒲島知事は東京。鹿児島県三反園知事は東京・大阪・愛知などを対象に、不要不急の移動を自粛するよう要請。大分県は、今日から1週間、不要不急の外出自粛するよう求めている。そんな中、熊本市の大西市長は「市内の移動、市外への移動、すべて自粛することが感染リスクを減らす。平日、休日にかかわらず不要不急の外出を自粛してほしい」と地域や曜日を特定しないで自粛を呼びかけている。真っ当だろう。余談だが、大西市長の情報発信はリアルタイムで素早い。しかも、市民目線なので市民からも信頼されている。羨ましい限りである。

一方、福岡市高島市長は、31日の記者会見で、「関東圏や関西圏、海外では感染が急増している。市内の感染者の半数弱は1週間から2週間以内にこうした地域に滞在していた」と述べ、これらの地域への移動を自粛するように求めた。だが、外出自粛の要請はしなかった。福岡県(29市11郡29町2村)の中で最も人口が多く、感染者も多い福岡市の市民が移動すれば、感染者のいない近隣地域へ感染を広めることになるのではないか。どうして大西市長のように地域を指定せず、外出自粛を要請しないのか。このところツイッター上では、高島市長に対する不満や不安な声が多く見られる。中には、これまで信用していたが騙されたという人もいる。それもそのはず、これほど感染者が増えているにもかかわらず、記者会見は1ヵ月半ぶり。その上、ブログでしか情報発信をしないので、SNSをやらない人には市長の顔が全く見えない状況なのだ。これでは市民が不安になるのも無理はない。

福岡県小川知事は、1日、感染者が急増したことから、今月週末(19日まで)の外出自粛を呼びかけた。これに合わせて、高島市長も週末の外出を控えるよう、ブログで呼びかけていた。いや、週末だけでは駄目だろう。そもそも週末に外出しなくても、平日混雑する場所に行ってしまったら意味はない。福岡県は感染者の約6割が感染経路不明な上、北九州市の感染が広がれば事態はさらに悪くなる。今こそ、県と市が連携してこの難局を乗り越える時だろう。高島市長はブログに依存せず、もっと市民に見える形で、専門家の意見を取り上げて、外出自粛宣言をしなくては駄目だろう。もう一時の猶予もない。

 

 

3月31日、1か月半ぶりの記者会見で自粛を呼びかける高島市長 マスクなし(31日、NHK福岡ニュースより)

 

 

 

 

4月1日、臨時の記者会見で自粛を呼びかける、マスク姿の小川知事 (1日、西日本新聞記事より)

 

 

 

 

4月1日、全国で過去最多の266人感染 福岡県はトップ3に、、(今朝のNHKおはよう日本より)

 

 

 

 

全国の感染者数 うなぎ上りに増えている 今日もすでに37人(4月2日14時現在、最新情報はこちらで)

 

 

 

《関連記事》

コロナ、福岡で新たに32人 院内感染も 知事は週末の外出自粛要請(西日本新聞 2020.4.1) 

外出自粛要請、九州も続々 新型コロナ感染拡大(西日本新聞 2020.4.1 )

関東・関西との往来自粛呼びかけ(NHK福岡ニュース 2020.3.31)