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脊振山系風力発電計画、白紙になるか(10月22更新)

2021-09-29 09:40:00 | 脊振風力・ILC

大和エネルギー(大阪市)が脊振山系に計画している風力発電について、建設予定地となる佐賀県と唐津市は開発困難との見解を示した。開発する場合に必要となる保安林の指定解除について、県は今月16日、県議会の一般質問に対する答弁で「開発にかかる土地利用が公的な土地利用計画に位置づけられていない。解除要件に合致していない」として、現状では開発は困難との見解を示した。これを受け、唐津市の峰市長も27日、定例記者会見で「唐津市が土地利用計画に設定することは難しい」と明言している。

発電所の建設には、佐賀県による保安林の指定解除が必要となる。(そもそも土砂流出防備保安林に159mもの発電機を建てようと考えるほうがどうかしていると思うが)県は解除条件として、発電所の建設が公的な市の土地利用計画に位置づけられることとしている。唐津市はそれができないと言っている。これはもう白紙になったようなものではないか。今のところ、大和エネルギーの公式コメントはないが。(もしかして次の手を考えている?)

昨年7月、突然、報道された脊振風力発電計画に驚いて、必死に反対の意見書を書いて送った。その思いが届いたかどうかはわからないが、大和エネルギーには、これまでに多くの人が建設に反対していることを真摯に受け止め、計画撤回を決断してほしい。(朗報を待ちたい)

 

 

風力発電機の設置計画図(大和エネルギー方法書より)

発電機の設置場所は土砂流出防備保安林に指定されている。土砂流出防備保安林は、下流に重要な保全対象がある地域で土砂流出の著しい地域や崩壊、流出のおそれがある区域において、林木及び地表植生などの作用によって、林地の表面侵食や崩壊による土砂の流出を防止する目的がある。ここに開発などあり得ない。(人災が起きてしまってからでは遅い)

 

 

《佐賀県知事、意見書提出 2021.10.22更新》

佐賀県は先月30日、環境影響評価(アセスメント)方法書に対する知事意見を経済産業相に提出し、開発の要件を満たしていない点を指摘した。開発するには国による指定解除が必要で、解除に関する審査は県が担う。これでほぼ決まりか。

唐津・七山風力発電計画「開発要件満たさず」 知事意見、経産相に提出(佐賀新聞 2021.10.1)

 

 

《関連記事》

唐津市長「土地利用計画への設定困難」 風力発電建設めぐり初見解(朝日新聞 2021.9.27)

脊振山系の風力発電 現状で開発厳しい見通し 県示す(朝日新聞 2021.9.18)

 

《関連ブログ》

七山・脊振山系の暮らしを守る 保安林を守る会

 

 



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