気象庁は1日、この秋の平均気温が1898年の統計開始以降、最も高くなったと発表した。2022年秋(9〜11月)の平均気温は、基準値(1991〜2020年の30年平均値)に比べて0.90℃高く、これまで最高だった2019年の0.81℃を抜いた。確かに今年の秋は暑かった。10月に入っても夏日が続き、11月に入れば寒くなるだろうと思いきや、大外れ。かと思えば、いきなり真冬並みの寒さになったり。体がおかしくなりそうだが、おかしくなるのは人間だけではないようで、わが家の畑では、10月に植えたブロッコリーが超巨大化、過去最大に。
福岡市の今年11月の平均気温は16.2℃、最高気温は20.9℃、嘘みたいな数字だが、昨年に比べ平均気温は2.3℃、最高気温は2.6度も高い。ついでに10年前の11月と比べてみると、平均気温は3.3℃、最高気温は4.4℃とぞっとするほど高くなっている。これが植物にどう影響しているのかわからないが、ここ10年近く野菜の巨大化は続いている。
ちなみに、平均気温が1℃上がると猛暑日は1.8倍になるとか。福岡市の年間平均気温を見ると、2020年は17.9℃、今年は今日現在18.9℃、ちょうど1℃上がっている。このまま温暖化が進むと、(秋はすでになくなりつつあるけど)冬もなくなってしまうかも。
超巨大ブロッコリー、直径最大約30㎝!
日本の秋の平均気温偏差(気象庁ホームページより)
平均値は上昇中 ところで1960年は何があった?
調べてみると、1960年8月23日15時から24日9時にかけて、5輪台風が発生していた。東京オリンピックは4年後、さらに同年のローマオリンピック直前(8月25日)というタイミングだったので、五輪台風と呼ばれたとか。これが影響している?
(画像はウエザーニュースより)
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《参考資料》