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北九州市、濃厚接触者全員検査で感染者急増~福岡市は当初から全員検査(6月3日更新)

2020-06-03 09:39:00 | 新型コロナ

北九州市が”第2波”に見舞われている。先月30日から23日間感染者はゼロだったが、一変、5月23日から6月1日までの10日間で113人(うち感染経路不明36人)の感染が確認された。”第1波”(3月1日から4月29日)では76人の感染が確認されており、あわせると感染者数はおよそ200人に上る。また、守恒小学校(小倉南区)ではクラスターが発生したほか、企救中、思永中、葛原小の3校でも生徒の感染が確認されるなど、緊迫した状況が続いている。(2日、新たに貫小で1人感染確認、感染者は119人、感染経路不明は40人に)

(3月下旬、どうして濃厚接触者全員の検査しないのかと思っていたが)、北九州市はこれまで発熱などの症状がある場合に限り濃厚接触者のPCR検査をしていた。ただし、医療従事者は例外的に認めていた。しかし、5月23日の感染確認を機に方針を見直し、25日からは症状がない人、無症状の人も濃厚接触者のPCR検査の対象とした。北九州市は、感染者数が増えることは覚悟の上とし、PCR検査の対象を無症状の濃厚接触者にまで拡大。感染経路の不明者を減らしつつ、早期発見で感染者を治療し、感染拡大を抑え込む作戦だ。

一方、福岡市はどうなっているのか。市の「新型コロナウイルス感染症相談ダイヤル」に問い合わせてみたところ、福岡市は、濃厚接触者については、当初(2月)から無症状の人も含め、すべての人にPCR検査を行っているとのことだった。こうした判断が功を奏しているのか、福岡市5月の感染者は14人(うち再陽性者4人)、4月の338人から激減している。再陽性者を除くと、5月15日から19日間感染者ゼロが続いている。国は2日、都道府県に対し無症状の濃厚接触者をPCR検査の対象に加えるよう指示しているが遅すぎるだろう。また、市の話によると、先週(25日)からリスクの高い人や基礎疾患のある人のほか、より幅広くPCR検査をはじめたとのことだった。

報道によると、北九州市で確認された113人の感染者のうち、無症状の人は61人。検査の対象をすべての濃厚接触者に拡大したことで、これまで表に出てこなかった「見えない感染者」が浮かび上がっている状態だ。そこで、北九州市のグラフを見てみると、”第1波”は最初から無症状の人の検査をしてきた福岡市のそれと比べて短い。もしかすると、今回の波は、”第2波”というより”第1波”の延長なのではないだろうか。何はともあれ、北九州市にはどうにか頑張って封じ込めてほしい。ふたたび感染を拡大させないためにも。

 

 

6月2日現在、小中学生の感染は12人に 20~30代は殆どが医療スタッフ (写真:1日夜のNHKニュース9より)

 

 

 

北九州市の感染状況(北九州市HPより)

北九州市の第1波のピークは短い

 

 

 

福岡市の感染状況(福岡市HPより)

福岡市のピークは3月末から4月末まで約1ヵ月続いた  

 

 

 

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新型コロナのPCR検査 都道府県の体制強化求める指針 厚労省(NHKニュース 2020.6.3)   

新型コロナ、北九州市で新たに6人感染 児童1人含む(西日本新聞 2020.6.2)

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急増の要因の一つはPCR検査(NHK福岡ニュース 2020.5.30) 

 

《参考資料》

北九州市内の状況(新型コロナウイルス)※最新情報はこちらで

福岡市の状況(新型コロナウイルス感染症)

 



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