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高島市長3選阻止なるか、神谷貴行氏立候補

2018-10-08 15:44:22 | 福岡市政

一縷の光になるか。福岡市長選(11月4日告示、11月18日投開票)で、共産党市議団事務局長で漫画評論家の神谷貴行氏が今月5日、無所属(共産党推薦)で立候補を表明した。記者会見では「現市政は大型開発や国家戦略特区などの規制緩和一辺倒だ」と述べ、「1%のためでなく99%のための市政を」とのスローガンと34の公約を掲げた。会見では、なぜ高島市長に代わって新しい市政をつくらなくてはいけないのか、その理由をわかりやすく述べている。報道で初めて知ったことだが、この方、実は紙屋高雪(ペンネーム)さんだった。時々、ブログは拝見していたが、よもや高雪さんが神谷さんとは初耳だった。すでに多くの方がコメントされているが、神谷氏はなかなかの知識人で鋭い分析力の持ち主、しかも政策に長けている。申し訳ないが、高島市長とは比べものにならないほどレベルは高い。というか中身が詰まっている。それでいて柔軟性がある。(共産党支持者ではないが)期待は膨らむ。

神谷氏がいう、高島市政の最大の問題は、経済成長はしたが、その果実は一部の人間にしか行っておらず、市民が貧しくなっていること。それは、福岡市が出しているデータ(市民経済計算)を見れば一目瞭然だという。確かに、実際にもうかっているのは、市内にある大企業だけ。高島市政になって大企業の法人所得は60%増で、内部留保は1兆円も増えている。ところが、市民の家計の可処分所得(もうけ)をみると、1世帯あたり10%近くも減っている。しかも、福岡市民の半分が低所得層(年収300万円未満)という状況になっている。

高島市政をふりかえれば、交付金漬の人工島事業にインバウンド頼りのウオーターフロント開発。さらに、安倍首相が進める国家戦略特区による規制緩和による大型開発、「天神ビッグバン」など、いわゆるトリクルダウン(富裕層が潤えば富が全体に行き渡る理論)政治だ。ところが、現実にはいびつな成長によって貧困家庭が増えている。それなのに高島市長は”私の夢”だといい、博多駅~ウオーターフロント~天神を結ぶロープウェー計画(推計最大400億円)を押し進めようと企んでいるから、たまらない。このまま高島市政が続くようなら、福岡市の二極化はさらに進むに違いない。果たして、これで住みやすい都市(まち)と言えるのだろうか。

ところで、神谷氏は「市民の皆さんにいろんな形の争点が見えてくるから」と言って、高島市長との公開討論を要望している。「高島さんの方が経験や知恵もあるし、ベテランだと思うんで、ちょっと私の方が不利かもしれませんけども、ぜひやりたい」と相手を尊重しつつ。高島市長が公開討論を受けるかどうかわからないが、逃げずに受けてほしい。きっと多くの市民が望んでいるはずだから。かく言う私も。



公開討論会を訴える神谷貴行氏 (写真:西日本新聞より)


《神谷貴行氏プロフィール》

愛知県西尾市出身。48歳。京都大学法学部卒業。京大在学時に全日本学生自治会総連合委員長。共産党東京都委員会勤務を経て、2006~17年まで福岡市共産党市議団事務局次長を務める。福岡市長選は「市民が主人公の福岡市をめざす市民の会」から無所属で出馬。

ツイッターはこちら⇒@kamiyatakayuki1


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【西日本新聞特設】福岡市長選(随時更新中)

《関連資料》

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