yamanba's blog

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「小川内の杉」移植から2年半~これまでをふりかえる

2018-10-16 16:22:11 | 五ケ山ダム

先週末、脊振山中の枯葉剤調査後、久しぶりに「小川内の杉」に会いに行った。早いもので、「世紀の移植」から2年半の歳月が過ぎた。今では話題にも上らなくなったが、杉は皆、元気な様子だった。この日、偶々、管理者(森造園)の方が見えていたので、お聞きすると、根は少しずつ伸びているとのことだった。どうやってそれを確認するのか尋ねたところ、杉の根元に点検口があるのでそこから確認するのだと、場所を教えてもらった。(下写真参照)

2016年4月の移植後、何度ここを訪れたか知れないが、根をチェックするための点検口があったとは知らなかった。確かに2016年11月に点検口のようなものができていたが、それが根の点検口だとは思わなかった。昨年1月には、杉を保護する鉄枠の外にフェンスが張られ、看板が設置された。それは、点検口に人が入らないようにするためのものだったのだ。今年3月には、東屋や駐車場が整備され、移植場所は立派な公園になった。来年3月には、キャンプ場やダムサイト記念公園がオープンする。きっと多くの観光客が「小川内の杉」を見に訪れることだろう。かつて小川内集落の人たちが、この杉を”ご神木”として親しんだように。

移植から2年半、杉は順調に育っているが、それも職人さんの努力があってこそ。この日も下草を刈り、丁寧に土の手入れをされていた。根は伸び始めたばかりなので、(杉を保護している)鉄枠が外れるのはまだ先のこと。これからも地道な作業は続く。

 

撮影日:2018.10.12

お~い、元気

 

 

 

 

 

点検口(中央の四角い箱) ここから根の状態を確認(うしろで職人さんが土の手入れ中)

 

 

 

 

 

 

 根付いておよそ半年、よくがんばったね

 

 

 

 

移植から2年半、これまでをふりかえってみる(未公開写真あり)

2016年5月14日(移植から約1ヶ月) 点検口の設置部分を掘削していた 

 

 

 

 

 

2016年7月24日(移植から約3ヵ月) まわりは土で覆われていた

 





2016年11月16日(移植から約7ヵ月) 点検口が設置されていた 

 

 

 

 

 

2017年1月28日(移植から約9ヵ月) フェンスが設置された 杉の根元は筵で保護されていた 

 

 

 

 

 

2017年1月28日(同上) 看板が設置された ※左の看板は移植前のところから運ばれたもの

 

 

 

 

 

2017年4月24日(移植から約1年) まだ根付いていない

 

 

 

 

 

2017年8月1日(移植から約1年4ヵ月) 緊急時用の井戸が掘られた

 

 

 

 

 

2018年3月10日(移植から約1年11ヵ月) 公園整備中、まもなく完成

 

 

 

 

 

2018年3月10日(同上) 五ヶ山ダム建設によって移転を余儀なくされた小川内の人たちのことを伝える看板が設置された

 

 

 

 

 現在の状態

2018年4月8日(移植から約2年) 立派な公園になった(もとの看板の枠が塗り替えられていた)

 

 

 

《参考資料》

・ 五ケ山ダムの建設に伴う小川内の杉移設工事(宮地エンジニアリング㈱)※専門資料