新名神高速道路の全線早期整備を目指した滋賀県と三重県の県民協議会が、6月14日甲賀市で開かれました。この「新名神高速道路三重・滋賀建設促進県民協議会」は、近畿圏と中部圏を結ぶ新名神高速道路の早期の全線開通を目指し、関係機関に訴えていこうと、滋賀と三重両県の行政や商工会・観光協会などで平成14年に設置されたものです。
総会では、協議会の会長である滋賀県の嘉田知事が挨拶に立ち、「滋賀と三重が力をあわせ、新名神を最大限に活用することが、地域の発展と県民の幸せにつながる」として、参加者への協力を呼びかけました。
新名神高速道路は、去年、滋賀の草津田上から三重の亀山間が開通しましたが、亀山から四日市間は、まだ整備中です。また滋賀の大津より西では、大津から京都の城陽、それに京都の八幡から大阪の高槻の2つの区間が国交省が開いた国幹会議で、「当面着工しない区間」とされ、現在、計画が凍結された状態になっています。
現在、滋賀と京都・大阪間には名神高速道路がありますが、完成から約50年がたち老朽化も懸念され、さらに、琵琶湖西岸断層帯の上を走っていることから大地震による被害を受ける可能性も心配されます。このため協議会では、リスク面からみても代替路線となる新名神の全盛開通は必要としています。総会では、これらの区間を早期に着工することやスマートインターチェンジの追加などを求める決議を採択しました。なおこの決議は、会長である知事から秋に国へ提出されるということです。
【関連ニュース番号:0904/172、4月23日;0904/84、4月9日など】
(6月14日、びわ湖放送・電子版)
http://www.bbc-tv.co.jp/houdou/news/news_week_detile.php?no=14490