「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

新緑のホシダで思う

2007-05-17 22:25:31 | クライミング
平日木曜日のクライミングはホシダへいった。いろんな人に声を掛けたが相棒が出来ず、一人で行くことになった。ここのところ、ご無沙汰しているので気後れし、出がけにぐずぐずしてしまう。着いたのは11時を過ぎてしまった。
この日はコンペのときとは大違いで、駐車場も2台しか車は止まっていなかった。ウォールにはいつものTKコンビの2人だけだった。この日はあと3人のKさんが時間差で来られた。この日は4人のKさんとTさんと私(ちなみに私もT)の全員で6人でのクライミングだった。
がら空きなのでコンペのルートも何だか寂しい。Tさんがコンペ前のルートにまたテープを貼り直し復活させて下さっている。大変な作業だ。有り難いなぁ~。
今日は、ビギナー予選のルート2回とミドル予選ルート1回。それとピンクテープ1回の計4本取り付いたがどれも登れなかった。ミドルの予選ルートは途中で降りてしまう。いずれも、10台後半だというがやっぱりホシダの10台後半は難しいものだ。
やっぱり、まだ指に痛みが残っていたり、へんな体勢になったのか肩にも痛みが走った。体も重く感じる。しかし、できるだけ平日に来て登ってみたいと思った。私には登れても登れなくても、ホシダは愛着のある壁だ。古巣に帰ったようで落ちつく。穏やかな一日だった。
そうそう、ハヤブサに子どもが産まれているようだ。ときどき餌を運んで来るときなのか、大きな鳴き声がホシダにこだまする。
人間社会では、育児放棄する親が増えている。「コウノトリのゆりかご」という赤ちゃんポストがとうとう出来てしまったし、相変わらず子どもが殺されたり虐待にあったりと暗いニュースが流れている。
その点、ホシダのハヤブサは偉い。雛の巣立ちまでガンバと親ハヤブサに声を掛けたい。ついでに、人間の親にもガンバ!


さだまさしと小説

2007-05-16 22:56:29 | 朗読音訳
歌手のさだまさしの小説「眉山」が映画化されて、私の回りでも話題になっている。だいたい私は芸能人が書いた本は、「ろくでもないもの」という先入観があり、いままで読んだことはなかった。アイドルの本など、本人が書いたということすら疑ったりしていた。
しかし、先日朗読をしてる友人がさだままさしの「精霊流し」の個人的な朗読テープをCDにしてほしいというので、朗読で聞いた(本を見ながらなので、当然読んだことにもなる)。内容はさだまさしの私小説である。主人公がさだましという有名人なので、内容的には少しは興味も持てるが、著者が有名人でなかったら果たして売れていたのだろうかとちょっと思った。しかし、「ヘェ~、文章も構成も意外と上手いやん!」 という感想ももった。
そんな訳で話題の「眉山」に興味が湧いて来て、早速昨日食料の買い物のついでに本屋に寄って文庫を買って来て読み始めた。そういえば、だいぶ前に観た「解夏」という映画もさだまさしの原作だったのを思い出した。
歌手としてのさだまさしは、あまり好きではなかった。特に「関白宣言」が流行ったときはちょうど双子の子育てで奮闘していた頃だったと思う。何と男は身勝手なんだろうと、歌詞を聞いて思っただけでとても好きにはなれなかった歌だった。
私は最近、歳とともにひねくれて来ているのか、あまりに作られすぎた美談には斜に構えてしまうところがある。これでも昔少女だった頃は、涙、涙、…で本を読んでいたのだが…。
といいながらも「眉山」と一緒に、最近売れていそうな本を数冊衝動買いをしてしまった。ときどき、書店で平積みしてある本のなかで、朗読に向いているのではと思うと衝動買いしてしまう。お陰で、今まで読まなかった本も読むようになった。これでけっこう、楽しんでいるのかも知れない。
ついでに「岳人」と「山と渓谷」も立ち読みして来た。そういえば、最近買わなくなったなぁ~。

クライミングに行けていないなぁ~

2007-05-13 22:34:56 | 雑感
色々雑用に追われて、城山以来クライミングに行けていない。今日は、ホシダカップで観戦の予定だったがこれも行けたのが3時過ぎになってから。ちょうどマスターの決勝の後半だった。私が出場した1回目から見ると、だいぶ浸透して来たのかかなりの人出で盛況だった。なじみの人も出場していたし、観戦している人も顔見知りの人が多かった。やっぱり、出場者は若い人が多くなって来ている。ホシダは今新緑の真っ盛りで、緑も美しい。ハイカーも多い。
最近岩場が多くてホシダには行けていないが、また暇を見つけて行きたいと思った。ホシダに行き出してから十年近くになる。ホシダでフリーに目覚めたと言ってもいいほど、私に取ってのホシダはクライミングの原点。この十年の間に凄く登れるようになったとはとても言えないが、遅々たるものだが進歩はしてる。
最近、大した進歩がないのですこし意欲が喪失気味だが、ホシダで初心を思い起こすのもいいだろうとも思った。
ホシダカップのアルバムへ
http://homepage.mac.com/iku_tsuku/2007/PhotoAlbum57.html

GWの城山にて

2007-05-07 11:53:54 | クライミング
  城山にクライミングに行って来た。GWはいつも小川山というのがここ数年恒例となっているのだが、小川山のこの時期は待ちかねている人が多いせいか超過密状態になる。車を止めるところも、ままならないこともあった。
 それで、今まで晩秋か冬にしか行っていない城山に行くことにした。この時期、さすがに南壁は暑いだろうということで、初日はチューブロック、3日目はワイルドボアゴージで登り、夏でも登れると「IZU JOYAMA」に紹介されている北壁ワイルドターキーゴージを初めて訪れ2日目に登った。
今回で城山は10回目だが、この季節は初めてのことである。新緑の衣装をまとった城山は、気品が感じられてまた一段と美しい。
 この4月で退職予定だったはずの、修善寺ユースのペアレントのTさんご夫妻が連休明けまでまだ残られているということがわかり、宿泊はいつものユースへ泊ることにした。
 往きの高速では二度の事故渋滞に巻き込まれてしまい、本来なら9時前には着いているはずなのに11時を過ぎて着いた。大仁駅で9時半に待ち合わせていた仙台から来たNさんを2時間ほど待たせてしまった。
 チューブロックで登り始めたのはもう昼過ぎになっていた。いつもの、イスタンブール5.8と椿の森の中で5.9を登ったあと何年か前にワンテン状態でほっておいていたストーンフリー5.10cに取り付くが、下部でホールドを迷いテンションを掛けてしまう。そのつぎはミウラー5.11aをトップロープで上まで何とかテンション掛けながらも抜けるが、上部では左のオンリーイエスタデー5.10dの方から登ってしまったようだ。ミウラーは上部が核心だという。
 最後にもう一度、ストーンフリーにチャレンジしたが、最後の核心で落ちてしまった。根性が足らない。しかし午後からの割には、充実したクライミングが出来た。ここも、ほぼ貸し切り状態だった。
次の日は城山頂上で富士山を眺め、ワイルドターキーゴージへと下る。クッキングワールドの手前を左に急降下する。落ち葉が滑りやすい。ハシゴが取り付けられていてそこを下りるとたどり着く。ここは、左壁と右壁があり見た目にもかなりスケールが大きい魅力的な壁だ。難点は足場が悪いことと、毛虫がやたらと這いずり回っていたことだ。
 左壁の正面当たりに陣取って、Nさんがさっそく左壁右の、めぐり逢い5.9をTさんのビレーで登り出した。暢気に用意をしていた私たちは、ラク!という大声とともに岩の落ちる凄まじい音でビックリしてビレーをしているTさんの方を見ると、一抱え程の岩と大小さまざまな岩がバラバラと落ちていった。幸いTさんは茂みの中に逃げていて避けられたが、危機一髪といった感じだった。
 Nさんの乗り込んだ岩だったらしいがしばらく、足で抑えつけてくれていたので逃げる時間があったようだ。側で見ていた私たち女性3人は恐ろしくなり、まったく意欲を喪失してしまった。なのに、男性陣はなんて危機意識がないのだろうと思い呆れてしまった。あんなに、恐い目にあった当人はすぐに次のルートを登り出している。
 女性3人は、まだ用意をする気力も湧かずに恐怖の余韻に浸っているというのに…。基本的に男女は違う人種だとしか思えない。だから、無謀にも突っ込んで死に至るのが男性の方が多いのだろう。これは、産む性であるために種の保存本能(?)と因果関係にあるのかもしれないとふと思ったりもした。
 しばらくして、ようやく落ちついて来て私たち女性陣も登り始めたが、私は著しく集中力に欠けてやる気もなくなり、ウォークドントラン5.10bにトップロープで取り付くが、気持ちが引いてしまっていたのか出だしもムーブを手間取り最後は直登するなら非常に難しいと思い、そこから投げてしまい下りてしまった。あとの人の登りを見ていて分ったのだが、このルートの最後は右に巻くようだ。
 次に、みんながすでに取り付いていたマミーブル-5.10cにトライしてフラッシング出来た。これで気を良くして、少しは意欲が回復してきたのでディザイア5.12aにザイルが掛っていたので、トップロープで登らせて頂く。出だしから非常に困難。Nさんの「左のガバを取りに行って」というアドバイスも私には何のアドバイスにもならない。ガバというものはガバッと持てるからガバというのであろう。少しも引っかからず、ツルリンと指先が滑ってしまう。「何でこれがガバなんや」と私。「足を上手く使えば、ガバになる」とNさん。トップロープで張られていると進行方向へ進めない、されど緩めてもらうとムーブが起こせないというジレンマに陥り、仕方なく右側の本物のガバを見つけてぐいっと体をあげて次のムーブへインチキ登り。そのあとのムーブは少し続きレストできたが、その上はまた非常に困難。とうとう最後の核心ではお手上げで下りて来た。精も根も尽き果ててぐったりしてしまった。
 しかしこれで次の意欲に繋がり、お買い得情報とイレブン入門ルートというトポの添え書きに惑わされて、マイウェイ5.11aに取り付いた。いや取り付いたつもりだった。自分の実力では11aはかなり難しいので、取り敢えずはヌンチャクを掛けに行こうと思っていた。
 ところが、1ピン目を掛けたとたんにテンション。まだそのときは疲れているのだろうかと思いながら、2ピン目を掛けにホールドに手を伸ばすが、見かけよりも小さくて持てない。行けば行けそうにもないが、などと思いながらもグランドホールが恐いので愛用のチョンボ棒で掛ける。そのあともますます、ホールドが細かいというより、私の感覚ではホールドがないとしか言いようがない。
 「おかしいわ! ホールドがないねん」とビレーをしてもらっているSさんに話しかける。きっと私がホールドを見ていないだけで、Sさんは何とか登れるだろうと思い、最後のピンまで何とかチョンボ棒を駆使して終了点にたどり着いた。しかし、ここの終了点にカラビナが設置されていなくて鎖が二本のみぶら下がっていて、その鎖にヌンチャクをセットしてザイルを通していたら、下から「マイウェイのルートと違うで~、それはハードラック5.11dや!」とトポを見ながらMの声。「え~ぇ~~~!! どうりで難しすぎや!」と私。そこで回収のために、ザイルの結び直しを試みたが鎖の穴が小さいので抜けないとこまるので、カラビナを残置しようとしていたら下から「上にマイウェイの終了のカラビナがついてるよ~」というアドバイスでもう少し登り、マイウェイの終了点を利用して回収できた。ちなみにマイウェイは、私の登ったルートの右二本目だった。この日は、お疲れのうちに消耗してしまい終了となった。
 3日目は、今年の冬からの宿題の心の愛5.11bが残っていたのでワイルドボアゴージへとSさんと向かった。城山物語でアップ後に、ヌンチャク掛けに行ったが、ハング下までしか行けなかった。久しぶりのせいか下部のムーブも難しく感じられた。次のトライのために消耗しないように、ハング下で下りてきた。
 2回目もやはり、ハングの大ガバに届かない。ムーブが決まらないので、しばらくおさらいをする。3回目は、回収を兼ねて登るが出だしでテンションが掛り、すでにホールドが持てない。「3日目なので疲れがたまっている」などと言いながらも回収に向かう。ハングを越えないと回収が出来ないので、テンションを掛けてから復習しておいたムーブを試してみたら、すっと大ガバに手が届いた。
 やっぱり、疲れがでているときはだめだ。私の実力はこんなものだと納得した。次にまた来られるようだったら、フレッシュなうちに再チャレンジしたいと思いながら、帰路の登りを重い足取りで帰っていった。
 次の6日は雨の予報なので、早朝に帰ることにしたので、これでGWの城山クライミングは終わったことになった。