「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

さだまさしと小説

2007-05-16 22:56:29 | 朗読音訳
歌手のさだまさしの小説「眉山」が映画化されて、私の回りでも話題になっている。だいたい私は芸能人が書いた本は、「ろくでもないもの」という先入観があり、いままで読んだことはなかった。アイドルの本など、本人が書いたということすら疑ったりしていた。
しかし、先日朗読をしてる友人がさだままさしの「精霊流し」の個人的な朗読テープをCDにしてほしいというので、朗読で聞いた(本を見ながらなので、当然読んだことにもなる)。内容はさだまさしの私小説である。主人公がさだましという有名人なので、内容的には少しは興味も持てるが、著者が有名人でなかったら果たして売れていたのだろうかとちょっと思った。しかし、「ヘェ~、文章も構成も意外と上手いやん!」 という感想ももった。
そんな訳で話題の「眉山」に興味が湧いて来て、早速昨日食料の買い物のついでに本屋に寄って文庫を買って来て読み始めた。そういえば、だいぶ前に観た「解夏」という映画もさだまさしの原作だったのを思い出した。
歌手としてのさだまさしは、あまり好きではなかった。特に「関白宣言」が流行ったときはちょうど双子の子育てで奮闘していた頃だったと思う。何と男は身勝手なんだろうと、歌詞を聞いて思っただけでとても好きにはなれなかった歌だった。
私は最近、歳とともにひねくれて来ているのか、あまりに作られすぎた美談には斜に構えてしまうところがある。これでも昔少女だった頃は、涙、涙、…で本を読んでいたのだが…。
といいながらも「眉山」と一緒に、最近売れていそうな本を数冊衝動買いをしてしまった。ときどき、書店で平積みしてある本のなかで、朗読に向いているのではと思うと衝動買いしてしまう。お陰で、今まで読まなかった本も読むようになった。これでけっこう、楽しんでいるのかも知れない。
ついでに「岳人」と「山と渓谷」も立ち読みして来た。そういえば、最近買わなくなったなぁ~。