「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

どこへいっても暑い

2005-08-08 08:45:54 | クライミング
金曜日と日曜日はほしだへ。
やはり、空いている。この暑さだと当然か…。
フェンスに置いてある寒暖計は日陰にも拘わらず39度を指していた。
5.10c-dという新しいルートが出来ていてセッターのTさんが「いくさん、簡単なルートが出来ているから登ってや~」とおっしゃる。いつもながら、Tさんのおっしゃる簡単はくせ者である。テンの後半は私にはかなり難しい。
しかし、新しいルートが出来たときは上手い人も下手な人もみんなで挑戦して、あれやこれやとおもしろい。自分が行けない核心が、上手い人も行けないと、内心ほくそ笑んでいたりする。
クライミングは、とても地味なスポーツだと思う。全く知らない人には高いところで、華麗にムーブをダンスのように披露して、派手に落ちる人工壁のフリークライミングは華やかでかっこよく映るだろう。
しかしやっているものは一手を汗だくで取った取れないに必死で、そのたびに喜怒哀楽を表し落ち込んだり舞い上がったり。ほんとに個人的で些細で地味なものである。最初に格好良さにあこがれているだけの人は長くは続かないだろう。惨めな情けない自分もちゃんと受け入れなくてはだめだと思う。
私は自分のことを、惨めで情けないと思うことの方が多く、才能のある人や上手い人のことをうらやんだりする事がままある。
昨日はハイキングの男の子が、隣の遊び用のボルダーで夢中で遊んでいたので話しかけた。小学2年生である。「こうするといいよ!」というと素直に聞いて何度も繰り返している。身軽なので何の苦もなくやっているようで見ていて羨ましい。あんな風にクライミングが出来たら楽しいだろうなぁ~、と思ってしまった。
この日最後の一本を登っていたら、「おばちゃんが登っている。がんばれ~!!」先ほどの男の子の声援が何度も聞こえる。ぐるっと園地内を歩いて帰ってきたところだった。おばちゃん、おばちゃんと聞こえるのは、いささか抵抗を感じたが、素直なその声援がとても嬉しかった。


夏生まれ

2005-08-05 09:02:45 | 生活
私の誕生日は8月3日だった。特に変わったことのない誕生日を迎えられるのは幸せなことなのかもしれない、とつくずく思う年齢になってきた。真夏に生まれた人は夏に強いと聞いたことがあるが、私もご多分に漏れず冬よりは強いようだ。
今年も昨年に引き続いて連日35度を超す勢いの猛襲続きである。まだクーラーは付けていない。私はクーラーを付けた方が調子が狂ってしまう。
しかしながら、この猛暑ではさすがに平日クライミングに行きそびれれてしまう。ホシダにはトレーニングに行っておいた方がいいのは重々自覚しているが、なかなか足が向かない。歯医者通いがまだ続いていたり、母の用事をたのまれたりで、「今日は無理だ」と言う理由は簡単に見つかるのだが、やっぱり意欲がないのだろう。
何かにつけて、「忙しいから…」などとやらない理由を言うときは、必ず意欲減退期だ。夢中になっているときは、何事も寸暇を惜しんでやっている。いま、ヤバイときかも知れない。特に自分のグレードが落ち目(行き詰まり)のときには、この傾向に拍車を掛けてしまう。これも、一つ歳を取ったことと関係はあるのだろうか?
クライミングは特にモチベーションの持続が難しいものだと思うが、ここで踏ん張っておかないと、ますます行かない理由が出来てしまう。
明日は、また用事で行けないのだから、今日こそは行こう。

これを書いていてふと、朗読のレッスンでかなり前に読んだ高村光太郎「牛」という詩を思い出した。

「牛はのろのろと歩く
牛は野でも山でも道でも川でもまっすぐに行く
牛はただでは飛ばない、ただでは躍らない
がちり、がちりと
牛は砂を掘り土を掘り石をはねとばし
やっぱり牛はのろのろ歩く
……………………」

ちなみに、私は丑年でもある。