「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

夏休み

2005-08-17 16:33:50 | クライミング
10日の早朝自宅を出発。一週間はあっという間のことだったようでもあるし、またずいぶん前のことだったような気もする。今朝電話して届けてもらったずっしりとした一週間分の新聞に、タイムスリップした時間が集約されて封印してあるようにも思える。私が居なくとも、社会は勝手に動いている。
若い頃、忙しく仕事をしていたときに、私が職場を辞めたらきっと大変なことになるだろう、と自惚れていたことがあった。しかし、自分のやってる仕事をこなす人などすぐに見つかり、それで会社が潰れるなどということはあり得ない。
今の私は一週間、家を空けていても何の問題も起こらない。その間の新聞紙上をにぎわしている小泉首相はそうは行かないだろう。一週間、いや数時間でも失踪なんていうことになったら社会は大混乱に陥ることだろう。私にはお気の毒としか映らない。
ずっと前に「人生を半分降りる」という本を読んだことがあったが、私の場合はまさに徐々に降りて半分以上は降りてしまっている。その代わりに、無いものといえば地位とか名誉とか経済力とかいろんなものが何もない。
しかし、経済力は食べられないと人生も降りられないので最低限働かねばならないのだが、他のものは私には全くいらないものである。名もない人間を自覚したときに、プライドは捨てて蟻ンコのようなただのちっぽけな人間を自覚できるようになると思う。
今回の屏風岩は、大きな石ころをせっせと蟻ンコがよじ登ったようなものだ。蟻ンコがせっせとよじ登っていても、多くの人はそれに意味を感じないだろう。
自分がやりたいという衝動を抑えず行動に移すこと。ただそれだけで、山やクライミングに向かわせているのだろう。自分なりに達成感や満足感、また挫折感を味わうのは、やっぱり「自己満足」の世界だと思う。
今回の屏風は、いろいろ考えるところもあったが、自分なりには達成感と満足感は味わえた。