「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

京都トレイル・東山コース3    

2021-12-03 14:28:00 | ハイキング
京都トレイル・東山コース3(蹴上から銀閣寺・浄土寺橋〜出町柳駅)単独

日時・2021年12月2日(金)4時間(休憩約1時間15分)〜出町柳駅(25分)
この日の1日の行動時間15.44km・4時間22分・消費カロリー765.921Kcal(スマホ歩数計アプリ)

ルート・地下鉄蹴上→ねじりマンボ(マンボはトンネルと言う意味らしい)9:30→インクラインの台車→日向大神宮→神明山218m→七福思案処(思案ケ辻)→大日山→大文字山四つ辻→大文字山(465.3m)昼食→大文字山四つ辻→俊寛僧都忠誠の石碑→東山鹿ヶ谷住宅地→霊鑑寺→ 安楽寺→法然院 →哲学の道→銀閣寺13:30→疏水の並木で休憩→浄土寺橋→出町柳

「東山トレイル3」は蹴上から大文字山を経て鹿ヶ谷へ降りて哲学の道を通り、銀閣に至るルートである。
蹴上の南禅寺への入り口、インクラインのをくぐる「ねじりマンボ」と言う煉瓦造りの古いトンネルがあり、ここが出発点である。そこから日向大神宮の参道を登り、尾根に出て大文字の頂上に出るルートでトレイルは四つ辻から鹿ヶ谷にくだり哲学の道から銀閣寺に至る。今回のルートでは大文字山には立ち寄らず四つ辻から下るのだが、四つ辻から大文字山の頂上までは15分ほどもあれば行けそうなので行ってみた。

私の所属していた山岳会は銀閣寺の近くの喫茶店で会合をしていたので、時間があるときは時々銀閣寺から大文字山に登っていたが、それは大文字の送り火のところまでだった。写真によく出てくる大文字山からの眺めは、ここからの写真がほとんどだと思っていた。かなり昔(30年ぐらい前)に大文字の送り火のところで本来の大文字山の三角点はどこにあるのかと思い、その場にいた人に教えてもらい目指したことがある。すると「如意ヶ岳」という名前の三角点のところに出たことを思い出した。それから私は大文字山の頂上(三角点)は如意ヶ岳だと長年思っていた。家に帰ってから改めて「山と高原地図」を見ると「如意ヶ岳」が別のところにある。大文字山頂上とは別だったことがわかった。きっとこんな勘違いをいろんなところでしているんだろうと今回のトレイルで思った。

大文字山の頂上は、今回トレイルでは通らないことになっていたが、四つ辻から少し登ったところに京都が一望できる大文字山(466m)の頂上だと知り足を延ばしてきた。ここからの眺望は素晴らしく天気も良かったのでかなりの広範囲(岩清水八幡宮の男山も)がはっきりと見えた。ここは平日なのにかなりの人で混み合っていた。

ここからまた四つ辻に戻って鹿ヶ谷に下ったのだが、大文字山から四つ辻に出る道を落ち葉の踏み跡を辿って見落としてしまい行き過ぎてしまっていた。引き返して西側に分岐したところが四つ辻で谷筋を降りるのがルートだった。この道は山と高原地図には載っていない。何年か前の台風のせいか、倒木などでかなり荒れた感じの急下降だった。だいぶ降りたところで俊寛僧都忠誠の大きな石碑に出会う。この辺りはまだ秋の気配が色濃く残っていて美しところだった。紅葉の落ち葉に登山道が隠れていて、本来の登山道がわかりにくかった。

そこからは川に沿って下ると、急坂の住宅地に出てさらに進むと霊鑑寺の土塀が切れたところが十字路だ。そこを右に折れると霊鑑寺の門があり、安楽寺、法然院を経て有名な「哲学の道」に出る。哲学の道を進むと銀閣寺に出る。その手前に私が昔十年ほど所属していた山岳会の例会で通っていた喫茶店が今もあった。会合の時は銀閣寺の駐車場に車をとめていた。そのそばの「おめん」といううどん屋さんもその頃と変わらずあり、いろんなことを懐かしく思い出した。実はその喫茶店は半世紀前にはジャズ喫茶で、若かった頃何回か行ったことがある。表から見るとおしゃれなブティックのような感じで、中に入るともう一つ扉があって中は穴倉のようなジャズ喫茶で音が外に漏れないように 二重扉になっていた。その喫茶店はマンションの1階でその当時では珍しくモダンな感じのマンションで、恩師のデザイン事務所があり就職で東京に行くときに恩師に挨拶に行った時のことを思い出した。今見ると あまりに寂れていて侘びしい感じがして、時の流れの速さを改めてかみしめた。というよりは自分の年齢を改めて自覚してしまった。

さすがに谷筋の急降下で一挙に疲れが出たのか、この辺りで足の裏が痛くなってきた。これから出町柳まで舗装道路を歩くと思うと疲れがどっと出てきて、疏水脇の散策路の石のベンチに座り込んでしまった。目の前を行き交う人が気にもならず、持ってきたコーヒーと残っていたパンでしばらく体を休めているうちに回復してきた。元気が出てきて、北白川今出川から吉田山、京大、東大路の百万遍を経て、今出川通りを出町柳駅まで歩き(ここはトレイルでは無いが)、京阪電車で帰路についた

10年ほど在籍していた山岳会で、山やクライミングに夢中なっていた。山へ行きだしたのが子育てが落ち着いてからで入会した時は45歳だったが山岳会での経験はメンバーにも恵まれ、私にとって充実した日々だった。会を辞めてから10年ほどは介護の生活で、思うように山に行けなかったが、そんな中でも細々と続けられ、今までアクシデントは少しはあったものの、今なお山歩きが出来るのは、この山岳会での経験があったからだと感謝している。
京都トレイルの東山コースを始めたのは、衰えていく自分の身の丈にあった新たなチャレンジでちょうどいいかなと思えた。今ではクライミングも厳しい山も遠いものとなってしまったが、自分の体力を思いながら山の自然を身近に感じられ、一人で気ままに自由な時間に歩けるのはとても嬉しい。これで来年はコロナが落ち着き、体力をつけて、大好きな初夏の白山にでもお花を楽しみながら登りたいと、また新たな目標ができた。

東山コース4に続く


ねじりマンボ


田邊朔郎像(インクライン事業の貢献者)


インクラインの台車


レンガの建物は旧九条山浄水場原水ポンプ室


石段を登るとは日向大神宮の境内を通るコース(私は直登のコースを行く)


四の辻までの登山道


大文字山の頂上からの展望




四の辻から鹿ヶ谷に下ると紅葉が美しい




俊寛僧都忠誠の石碑


霊鑑寺


安楽寺


法然院


哲学の道(この時期は寂しい)人もまばら



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