「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

比叡山とは?!

2006-10-18 22:56:58 | ハイキング
比叡山のピークは、大比叡(おおびえい)という。通称は比叡山で標高848.3m。長い間京都にいて、な~んにも知らんかった。私が、中学のときも行ってる。我が家の子供が小さいときにも、雲母坂から登ったことがあるし、根本中堂にも行ってる。それで比叡山に行ったとウン十年言っていた。
昨日、夫が出張の代休で休みなので蝙蝠谷にクライミングに行くつもりだったが、京都で午前中に用事が出来てしまったので、急遽「比叡山にでも登ろうか」ということになった。
のんびり、京都の街の路地裏を通りながら昼頃から出町柳に向かった。西陣を通ると、昨年の暮れに鶏肉の水炊きを食べた「鳥岩楼」の前に来た。ここは、昼は親子丼で名前が知られている。「親子丼ぶり食べよか」ということで寄り道し、古い町家の二階に上がり込んで名物の親子丼を食べる。比叡山のことはちょっと頭をかすめたが、誘惑には負けてしまった。特に美味しいとは思わないがまずくもない。おつゆでヒタヒタなのと、小さな真っ白の蓋付きの丼の器は、京都らしいなぁ~と思った。テーブルも座布団も小振りでお上品だが、お尻がはみ出して座り心地は今ひとつだ。
腹ごしらえをして、さてバスにでも乗ろうかと思ったらもう時間が1時を過ぎている。バスと叡電を乗り継いで行くと、頂上で日が暮れてしまう。これは大変だと慌ててタクシーを拾う。お陰で、2時前には雲母坂の登り口まで到着。タクシーを降りてから1時間半ほどで、ケーブルの頂上の駅へ。今はもう潰れてしまっている人工スキー場を通り、比叡山のピークを探し求める。地図で見ると、この人工スキー場からも行けるのではと思ったが、これはダメだった。立ち入り禁止の札がある。もう少し行ってから、バスターミナルへ出る。ピークへの道標は全くない。
駐車場にいたガードマンに聞いてみると、「ガードレールを登って行くとピークはあるが、何にもないし、何も見えない」という。せっかく来たから、ピークを踏むことにして舗装道路を行く。突き当たりから右にまわって登るとテレビの中継塔などがあり、その奥の上で探していた三角点が見つかった。大比叡と書かれてはいるが、さっぱり魅力には欠けたピークだった。天下の比叡山がこんなだったとは、京都で育った私としては悲しかった。今は廃虚のケーブルの駅舎と寂れた清滝を思い出しながら、今の愛宕山が俗化を拒んでいるのは偉いと思った。比良も、もうロープウェイやリフトは撤去されたのだろうか?
下りてくると、ちょうど4時20分のバスが発車したところ。次は5時だが、バスに乗りたい誘惑に打ち勝って来た道を下った。ケーブルの駅から見た、京都の黄昏は綺麗だった。下りたときにはもう、真っ暗になっていた。
慌ただしいハイキングとなったが、近くなのになかなか行けなかった比叡山のピークを踏めたことはよかった。昔少し歩いた東山トレイルをまた歩いてみたいと「東山トレイル」の道標を見ながら思った。

 「人は自分の歩いた道しか知らない」のだ、ということを自覚した。

バスターミナルから見た大比叡
 
大比叡の三角点
 

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2 コメント

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Unknown (ari)
2006-10-19 08:43:03
根本中堂ってなんと発音するのですか?よく出てくる名前ですが、聞けませんでした。コンポンですか、それともネモトですか。すいません。つまらないことを尋ねて。
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Unknown (iku)
2006-10-19 11:28:05
こんにちは。
こんぽんちゅうどう と読みます。京都に来られたら、ぜひおこしや
す。
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