「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

備前遺跡

2009-07-26 06:50:00 | 雑感
私の家のすぐ近くで弥生時代集落跡の遺跡が発掘されたと言うので,22日に見に行った。ちょうど発掘中でいろいろ説明して頂いた。このすぐ隣は国道一号線で、明治のころは私のご先祖が住んでいた所である。私が子どもの頃はこの辺一帯は山の尾根になっていて,家の跡は畑になっていた。そこを国道が通ったことになる。ちょうど中学生の頃に工事をしていた記憶がある。
私のひいお婆さんの時代の大正2年に少し下に下りて来て、今私たちがいま住んでいる隣に家を建てた。その家で母が30年近く一人暮らしをしていたが6月に解体した。
私の小学生の頃は大正2年に建てたままの間取りで暮らしていて、今でもその家の昔の記憶が残っている。今回の解体に当たって家の整理をしていたら、建てた時の間取り図や建築の資料が見つかった。間取り図は,額装した。
私が子どもの頃には6軒しかなかったこの集落に、2000年前の弥生時代にもっと大きな竪穴式住居の集落(今回は2棟の発見)があり、ご先祖は遺跡の上で生活していたことになる。私にとっては感動的なことだった。しかし、この集落はいつの間にか消滅したそうで、いま住んでいるこの辺りの人との繋がりはないのだが、弥生時代にこの辺りに住んでいたという人たちに思いを馳せると何だか愛着を感じてしまう。
子どもの頃から古くさいことから逃げたくて、新しいことを追い求めて生きていたような私の半世紀だったが、古巣に戻り故郷を再認識するような出来事が起こり、やっぱりここに戻って来て正解なのかと自分自身に踏ん切りがついたような気がする出来事だった。

京都新聞の記事
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009072300046&genre=M2&area=K20

発掘現場

出土した土器