一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

最近見た夢(2018年6月25日、27日、7月5日、9日)

2018-07-21 00:38:19 | 
最近見た夢をまとめて記す。

6月25日の夢。
私は5種類の薬を飲んだのだが、4つめのそれは黒い小さな直方体で、秋葉原の電気街で売っているような、何かの部品のようだった。
でも私は飲んだ。

続いて6月27日の夢。
私はどこかの雑居ビルにいた。裏庭の窓から見ると、多くのプレス機が捨てられていた。

続いて5日の夢。
私は全身が黒くなった。そして胴の部分はクッキーになっていて、食べられた。
場面変わって、ある小学校で運動会が行われていた。近くには自転車置き場などがあって、そこで何かあったのだが、内容は忘れてしまった。

続いて9日の夢。
私はある教室にいた。しかしそこは喫茶店風で、木のカウンターが窓際に設置されていた。
私はその右端の席に座ったが、これでは授業を受けるのに、私が外を向く形になってしまう。
私の左にはTod氏がいたが、すぐに席替えになり、Tod氏はどこかへ行ってしまった。

そして20日。まさかあんな夢を見るとは思わなかった……。
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珍しく辞退した話

2018-07-20 01:05:02 | プライベート
6月8日(金)、私はいつものように職安に行った。珍しく「旅行業」の求人があったので申し込みをする。係の人に連絡を取ってもらうと、書類選考は省き、いきなり面接ということになった。
翌週11日(月)、会社のある某所ではなく、東京駅前の指定の会場に行った。面接に先立ち、エントリーシートに記入することになった。また本人確認ということで、運転免許証も提示した。
シートの設問は、やたら細かかった。自分の性格の長所、短所、パソコンのシステム構築はできるか、クルマの運転の頻度、1日の酒量、喫煙の有無、等々々いろいろあった。
面接官は気さくな感じの人だったが、面接が始まってから、質問が微妙におかしいことに気付いた。私は新設の旅行企画業に応募したのだが、何か的が外れている。
よく聞くと旅行業は会社の本業ではなく、子会社がやっていた。
「英語か中国語は話せますか」
「いえ、話せません」
本社には、英語と中国語を必要とする部署があるらしい。
「私も英語は話せません」
ご心配なく、という意味だったのだろう。
ここで面接官がさりげなく説明したのが、とある企業の重役の、運転代行業だった。要するに、社長の専属運転手ということだ。「釣りバカ日誌」で、スーさんの運転手をやっている笹野高史だ。これが結構な収入の柱になっているらしい。
「今、若い人でこれ(運転手)をやりたがる人が少ないんですよ」
それが本音だろうか。「アンケートには、お酒は飲まない、と書いてありますが」
「はい、飲みません」
「でも飲むことはあるんでしょう」
「付き合いで飲むことはありますが、ビール1本で顔が赤くなります」
「いままでにいちばん飲んだ量はどれくらいですか」
「ここだけの話ですけど、高校3年の時でしょうか」
「じゃあイケるんですね? 飲むとどうなりますか」
「言動に変化はありません」
業務の中に接待があるのだろうか。
「車の運転は得意ですか」
会社勤めなら、会社のクルマを運転する機会もあるだろう。だがこの面接官は、例の「社長付運転手」の話をしているに違いなかった。
「運転は好きなほうですが、あまり得意ではありません」
「前のご職業の時はやってらしたんでしょう」
「はあ、でもその時は場所がお得意さんばかりで、知っている道だったので……」
「でもウチのクルマにはカーナビが付いてますが」
「それならいけるかもしれませんが、どうでしょう
「でも運転免許証は、ゴールドカードでしたよね」
そこまでチェックしていたのか。
「そうなんですが、昨年の1月に物損事故を起こしてしまいまして……。あれはゴールド免許が取り消しにならないんですね」
「フム」
先方はどうしても私を運転手として雇いたいらしいが、私も事故の話を持ち出して、何とか回避しようとした。
「残業がありますが、いいですか」
求人票には、残業時間はナシ、と書かれてあったが、やはりあるのだ。それに今はまったく、別業種の話になっているのだ。
「大丈夫です」
「休日出勤もありますが、いいですか」
「……。構いません」
否、とは言えない雰囲気だった。
「となると、(求人の時の提示の)給料も変わってきますね」
「……」
「出勤場所も変わる可能性がありますが、いいですか」
「それは、近くでということですか」
「○○ではなく、東京(駅前)か××になる可能性があります」
「はあ」
仕事内容が違う、出勤場所が違う、勤務時間も違う、出勤日も違う、給料も違う。それならそういう内容で求人をすべきではないのか。私もさすがに、イライラしてきた。
「ご兄弟はいますか」
「弟がいます」
「弟さんはご結婚はされていますか」
「はい。子供が2人います」
「何年生ですか」
そんなことまで聞くのか、という感じである。「もし採用となれば、ご両親以外の身元保証人が2人必要となります」
私も齢50を過ぎて扶養家族もいないからこういう措置になるのかもしれないが、採用になれば、どこの企業もそうなのだろうか。
以上、面接は30分あまりで終わったと思うが、さすがに帰りの電車の中で考えた。
客観的な判断では、私はこのまま採用される可能性が高い。しかし採用されても、他人をクルマに乗せての運転はきつい。
私も一度は「採用」の通知を受けたい。しかしそれは見栄を伴う自己満足であって、今さらそんな勲章はいらない。むしろ採用後に辞退したら、いっそう面倒なことにならないか。
帰宅後も一晩考えた私は、翌日、先方に断りの電話を入れた。
電話の向こうの女性は「ちゃんと運転研修がありますから」と言ったが、この一言からしても、先方が私を運転要員としか考えていなかったことが分かる。
私の判断に間違いはなかった。残念ながら今回は、ご縁がなかった。
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シーソーゲーム

2018-07-19 00:59:51 | データ
17日に行われた第89期棋聖戦、羽生善治棋聖と豊島将之八段の第5局は、豊島八段の勝ち! 豊島八段は3勝2敗で、待望の初タイトルとなった。
今回の五番勝負の星取りは「●○●○●」のシーソーゲームで、棋聖戦においては初めての並びの快挙?だった(読者の指摘により訂正します。失礼しました)。
参考までに王座戦五番勝負と棋王戦五番勝負を調べてみると、棋王戦に3例あるだけだった。

1982年 第7期 米長邦雄棋王-森安秀光八段(○●○●○)
2007年 第32期 森内俊之棋王-佐藤康光棋聖(●○●○●)
2018年 第43期 渡辺明棋王-永瀬拓矢七段(○●○●○)

今年は棋王戦に続いて2度目。わずか半年足らずで2回現れるのは珍しい。
ちなみに第7期棋王戦は、米長棋王と森安八段の顔合わせだったが、どちらも脂が乗っている時期で、抜群に内容がおもしろかった。中でも第1局は、お互いが飛車の押し売りをするという、奇妙奇天烈な局面が現れた。

図から△9六飛!▲9七歩!△9五歩!▲8六金! という進行。以下149手まで、米長棋王が勝った。
あまり知られていないが、米長-森安戦は、お互いの持ち味がよく出た熱局が多かった。
振り飛車党の森安八段が矢倉やひねり飛車をすれば、1979年10月2日に指された第18期十段戦リーグでは、米長九段が「米長玉」を披露した。これなどは並べてみる価値がある。

冒頭に話を戻すが、羽生竜王は名人戦に続いての敗退で、タイトル100期はまたも持ち越しとなった。
そして以前記した通り、豊島八段の戴冠により、8タイトルを8人で分け合う形となった。

竜王 羽生善治
名人 佐藤天彦
叡王 高見泰地
王位 菅井竜也
王座 中村太地
棋王 渡辺明
王将 久保利明
棋聖 豊島将之

高見叡王が誕生したのが5月26日。そこからわずか52日で「8タイトル8人」が実現したことになる。
現在は菅井王位と豊島棋聖の第59期王位戦七番勝負の最中で、第1局が終わり、菅井王位が1勝となっている。もし第2局以降に豊島棋聖が4連勝したとしても、「8タイトル8人」は、45日間まで伸びることが決まっている。よって、「7タイトル7人」の36日、「6タイトル6人」の31日を更新することが確定した。
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6月2日の4時から男(後編)

2018-07-18 00:16:21 | 新・大野教室
6局目はOg氏に教えていただく。▲7六歩△8四歩▲6八飛△6二銀と進行し、いつもとは逆の戦型になった。Og氏は角道を突かず。左美濃に組む。
以下、Og氏に攻め潰され、早々に負けた。
(Og氏の指摘により、改稿しています)

これでもう上がってもいいのだが、Kaz氏が私と指すべく待っている。それで、初手から30秒で指すことにした。
Kaz氏とは私の勝率が3割くらいだが、私が勝ちの局面で投了したり、終盤まで勝ちの将棋をひっくり返されたりしたケースも少なからずあるので、まるっきり苦手というわけではない。それに最近ポツポツ勝てるようになったので、勝率も4割くらいになっているかもしれない。いずれにしても難敵である。
将棋は私の居飛車に、Kaz氏のゴキゲン中飛車。いまや予想された戦型である。私はあまり気が進まなかったのだが、早期決着を目指すべく、星野流超速▲3七銀を採った。
Kaz氏は髪を短くして精悍だ。だがこんなに白髪が多かったかと思う。もっとも私も人のことは言えず、ハゲと白髪の二重苦だ。
局面、Kaz氏の左銀は不動。ゴキゲン中飛車は角頭を守らない不遜なところがあるのだが、私が右銀を4六に出動すると、さすがに△4二銀と上がった。私は▲5五歩。

第1図以下の指し手。△4四歩▲3五歩△4三銀▲3四歩△同銀▲5八飛△6四歩▲5四歩(第2図)

△4四歩に▲3五歩はこんなものであろう。
私は2筋からの攻略は無理と見て、▲5八飛と回った。△6四歩には、やや伸び過ぎの感もあったが、▲5四歩。とにかく30秒将棋なので、勢いを重視した。

第2図以下の指し手。△4五歩▲5五銀右△6三銀▲7五銀△4三銀▲6四銀左△同銀▲同銀△5四飛(第3図)

△4五歩はこう突いてくると思った。私は▲5五銀右とし、この銀が威張っている。以下ごちゃごちゃと駒の交換があったが、これは後手の駒を捌かせてしまい、形勢は難しいと思った。

第3図以下の指し手。▲3三角成△同桂▲5四飛△同銀▲5五歩△4三銀▲4一飛△5一歩▲6五角△5二銀打▲1一飛成△4六歩(第4図)

第3図の△5四飛では、先に△8八角成と換えられるほうがイヤだった。もっとも振り飛車側としては、手順に△3三同桂と跳ねたいところだろう。
▲4一飛には△5二銀を予想していたが、△5一歩。それならこちらもすぐに香は取らない。▲6五角と打った。「そっかー」とKaz氏。Kaz氏も対局中にボヤくが、3割ほど本音でない時があり、これはどちらの意味か分からなかった。

第4図以下の指し手。▲8六香△7四角▲7七桂△6三歩▲7三銀成△同玉▲8五桂△6二玉▲7四角△4七歩成▲同角△7七歩▲8八玉△2七飛▲8三角成△2八飛成(第5図)

△4六歩は無視して▲8六香。30秒将棋だから、勢い重視である。
これにもKaz氏は唸ったが、受け方はいくらでもある。△7四角では普通に△7二金と考えていた。しかし△7四角も最強の受けで、私は▲7七桂と跳んだが、突っ張りすぎた。
対してKaz氏は△6三歩だが、何かほかの手はなかったか。
私の▲7三銀成が強手だった。「そっかー」とまたKaz氏が唸る。△同玉の一手に、▲8五桂。ここ、たんに▲7四角△同玉▲8二角は、△6四角と受けられて難しいと思った。
ただ本譜も、やや後手玉を逃している。

第5図以下の指し手。▲4八歩△3八歩▲同馬△同竜▲同金△4五桂▲3三歩△4二金▲8四角△5三玉▲5四銀△同銀▲同歩△4三玉▲6六角△4四銀▲2二竜△5五銀打▲同角△同銀(第6図)

△2八飛成の詰めろに、▲4八歩が千金の合駒。△3八歩には▲同馬として、飛車を入手した。馬もでかいが飛車もでかい。
△4五桂では△5九角▲7七玉△7九銀がイヤだったが、▲6九銀で凌いでいるか。とにかく30秒将棋なので、イヤな手が飛んできたら対処に困っていた。
とはいえ本譜の進行もKaz氏に頑強に抵抗され、気が付けば中央に厚みを作られている。私が優位に進めていたと思いきや、そうでもない。私は気を引き締めた。

第6図以下の指し手。▲3二歩成△同金▲3四銀△4四玉▲4五銀△同玉▲3二竜△5九角(第7図)

▲3二歩成から▲3四銀が送りの手筋。△3四同玉では▲3二竜で早くなってしまうので、Kaz氏は△4四玉だが、私は手順に4五の桂馬を外せた。
△5九角はキャンセル待ちの手。こういう時、私はいつも間違えるのだが……。

第7図以下の指し手。▲3五飛△5四玉▲5五飛△同玉▲5六歩△5四玉▲5五銀△5三玉▲6五桂(投了図)
まで、一公の勝ち。

指運よく▲3五飛と打った。△5四玉にはよく分からないが、行っちゃえ! と▲5五飛と切った。これ、社団戦では絶対に指せないだろう。
△5五同玉に▲5六歩と打って、何となく詰みそうである。
そして▲6五桂に、Kaz氏が投了した。

「つまらない将棋にしてしまったか」
とKaz氏がボヤく。
「大沢さんはのびのび指してましたネ」
とOg氏。
「あー、(大沢さんと)指さなきゃよかった」
「それ、この前も大沢さんが同じ事を言っていましたよ」
確かに私は言ったが、それはその日ほぼ全敗で、「教室に来る意味がなかった」と嘆いたもの。Kaz氏の場合、勝ちを計算していた人に負けたから、あぁ指すんじゃなかったという悔恨で、やや意味合いが異なる。
これで今日の教室はお開き。7局指して4勝3敗はまずまずであろう。数人でいつものカレー屋に行った。
道中、Og氏に
「Kazさんとの将棋、▲8五桂で▲7四角△同玉▲8二角(参考図)はなかった?」
と聞かれた。

「それは△6四角と合わせられて…」
「そうか、ちゃんと読んでたんだね」
しかし後から考えると、△6四角には▲6五銀で詰んでいた。よって△6四角では△6四歩でどうか。
いずれにしても、▲8五桂では▲7四角がベターだったかもしれない。
8人ほどで食事。Shin氏らから改めて社団戦への参加を要望されたが、何となく断った。でも、こういう私の煮え切らない態度はよくないと思う。周りに迷惑を掛けると思う。
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6月2日の4時から男(前編)

2018-07-17 00:20:40 | 新・大野教室
6月2日(土)は埼玉県川口市の「大野教室」に行った。今回も「4時から男」である。
入場すると、大野八一雄七段の多面指しが行われていた。奥の和室は自由対局で、Tod氏やKaz氏、Shin氏の姿があった。
しばし待って、Tok氏と対局が付いた。私の飛車香落ちで、今回は氏の希望でチェスクロックを使う。
対局開始。Tok氏は定跡通り、飛車で1筋の歩を換える。▲1四同飛に、私は△2三銀。あぶないようだが、これで飛車が成れないのだ。以下▲1八飛に△1四歩と収めてまずまず。
その後Tok氏は4筋に戦いを求めたが、私も応戦して、下手▲5六銀、上手△3七角・4六歩の形から、△5五歩▲同銀△4七歩成として私の銀得が確定。こうなっては負けられないと思った。
その後私は△4三歩と銀取りに打ったのだが、次善手だった。ここは強く△6五歩と角取りに突きだす手が正解で、受けのない下手は暴れてくるが、そこで受け切って勝つべきだった(ここはとてもおもしろい局面だったのだが、局面を失念してしまった)。
私は下手の大暴れが恐くて怯んだのだが、正確に読んでいれば恐くない。厳しさが足りなかった。
本譜はTok氏の攻めが続き、私の優位は動かないものの、締まらない展開にしてしまった。結果は私の勝ち。
終局後Tok氏が
「私は上手が攻めてくるのを待って、そこで駒を蓄えて反撃するのが好きなんです」
と言った。
それは上手の戦術なので、そう言われてはこちらも答えようがない。じゃあ今度△3四歩▲7六歩の時、△8八角成▲同銀△6五角とでもやってみようか。
2局目はIi君と指す。私の後手で、中飛車に振った。Ii君は▲3七銀と棒銀の明示。対中飛車に棒銀は割に合わない戦法だと思うが、Ii君は愛用している。
私は5筋不突きの利点を活かして△5四銀と揺さぶることも考えたが、大人しく△5四歩。
しかしこの後Ii君にじわじわ抑え込まれる。私の飛車は3一に移動し、△4二歩の屈伏。△2三金の形もひどく、バカバカしくなって、適当なところで投げた。
感想戦で私が△5四銀の応手を問うと、いくつか変化を述べた後、「▲6六歩」を示され、ひっくり返った。こんな軟弱な手を指してくれるなら、△5四銀と出る価値はあった。
いずれにしても私は、もっと中飛車の指し方を勉強しないとダメだ。
3局目は少年と二枚落ち。私が右金を使って敵角を詰ましたのだが、すぐに角を取ったのはどうだったか。
二枚落ちの上手は右金が命で、実は相手の角より価値が高い。よって、角を取るぞ取るぞと見せかけて下手の失策を待つのがいいのだ。本譜はすぐに角を取ってしまい、味消しだった。
最後は少年が上手玉を詰ましにきた。やや迂回手順だったが、見事に詰まされた。

W氏に勝敗を伝えると、「大沢さん負けたの?」とうれしそうだ。私はまた手持ち無沙汰になったので、少年に泣きの再戦をお願いする。今度はしっかり指して、私の勝利となった。
しばらくして洋室に行くと、W氏が「また負けたんだって?」とニコニコしている。「大沢さんが連敗するなんて珍しいね」
「バカな。2局目はオレが勝ったよ」
少年はすでに帰ったが、W氏が勝敗を聞くと、「勝った」と言い残したという。
これはなかなかおもしろい少年だ。よほどの負けず嫌いか、ウソをつくのに抵抗がないのか。
いずれにしても、もう彼にはひとつも負けられないな。次も全力で勝ちに行く。

5局目はKob君と指す。私の先手で、相矢倉になった。Kob君は振り飛車党だが、今日は居飛車を指している。子供が戦法の幅を拡げるのは、視野が広くなるからいいと思う。事実、彼に居飛車を覚えられると厄介だと思った。
Shin氏が社団戦に私を勧誘する。
「大沢さんが参加してくれたら、私監督をやりますよ」
ありがたい申し出だが、「○○したら○○する」という条件付きの事柄は、どうなのだろう。
少年は後手番ながら先攻し、私は受け一方の展開。しかしKob君に攻め疲れが出てきて、気が付けば私が受け勝ちの雰囲気である。なおも数手進んで、これは私の勝勢がハッキリした。
しかし優勢の時間が長かったKob君は投了できない。だが私の玉は大海が開けているので、ここまでくれば勝敗は動かない。
しかしKob君は投げない。数年前のNHK杯の、阿部光瑠六段の指し手を見るようである。
いやさすがにそこまでは粘らず、投了した。
敗勢の将棋を諦めないのと、負けの将棋を諦めないのとは、微妙に違う。負け将棋はさっさと投げ、次の将棋にあたるべきだ。
(つづく)
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