一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第28回・将棋ペンクラブ大賞決定!!

2016-07-21 22:54:11 | 将棋ペンクラブ
去る16日(土)、第28回将棋ペンクラブ大賞の最終選考会が行われ、各賞が決定した。
当局から発表があったので、それをお知らせする。

●最終選考委員
木村晋介(将棋ペンクラブ会長)
西上心太(文芸評論家)
所司和晴(棋士七段)

【観戦記部門】

・大賞
佐藤圭司
第73期名人戦七番勝負第2局 羽生善治―行方尚史 朝日新聞

・優秀賞
先崎学 
第1期叡王戦決勝三番勝負第2局 郷田真隆―山崎隆之 ドワンゴ


【文芸部門】

・大賞
佐藤康光
「長考力 1000手先を読む技術」(幻冬舎)

・優秀賞
白鳥士郎
「りゅうおうのおしごと!」(SBクリエイティブ)


【技術部門】

・大賞
鈴木大介 
「将棋戦型別名局集 四間飛車名局集」(マイナビ)

・優秀賞
大平武洋
「ネット将棋攻略!早指しの極意」(マイナビ)


以上の皆様、おめでとうございます。
むかし将棋ペンクラブに、ある大手企業から話があった(らしい)。会に多額の寄付をする、というものである。
だがその条件に、将棋ペンクラブ大賞選考への参加、というのがあった。
将棋ペンクラブは熟慮の末、この申し出を断った。将棋ペンクラブは貧乏だ。おカネはほしい。だが、その寄付者が選考委員に加われば、その会社の性格からして、採点に偏りを生じかねない。将棋ペンクラブはそれを危惧した。
将棋ペンクラブ大賞の価値、それは将棋ペンクラブ会員と選考委員が、何の思想にも左右されず、作品の内容だけを純粋に採点し、賞を決めるところにある。
今年の各賞も、将棋ペンクラブが自信を持って推薦する作品である。


将棋ペンクラブ大賞贈呈式は、9月16日(金)に、東京・四ッ谷駅前の「スクワール麹町」で行われる。
会費は男性8,000円、女性6,000円。一般の参加も可。18時開場、18時半開演。約2時間の催しとなる。例年は、棋士色紙か著書が無料でもらえる。また、女流棋士の指導対局もある。
ヒトの受賞を祝ってもしょうがないが、当日は私も参加する予定である。
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早水千紗女流三段は、女優の沢田雅美に似ている

2016-07-20 22:29:52 | 似ている
今日7月20日は、早水千紗女流三段の誕生日。おめでとうございます!
その早水女流三段は、女優の沢田雅美に似ていると思う。
沢田雅美は、1949年7月11日、神奈川県生まれの67歳。1964年、女優デビュー。以後、石井ふく子プロデュースの作品によく出演し、石井ファミリーの一員として活躍した。
早水女流三段と沢田雅美は、全体の雰囲気が似ていると思う。
早水女流三段はもう一人、女優のふせえりにも似ている気がしたのだが、これは保留しておこう。
なお早水女流三段には去年も、「早水女流三段≒アジアン隅田」と書いてしまった。つい個性的な芸能人を選んでしまい、申し訳なく思っている。

早水女流三段は2014年から休場中で、現在も明けていない。理由は明かされていないが、体調不良だとすれば、一日も早い快癒を祈るものである。
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新旧の「NHK将棋講座」を比べてみた。

2016-07-19 23:29:59 | 将棋雑記
現在の「NHK将棋講座」と、ちょっと昔の「NHK将棋講座」はどう違うのか。2016年6月号と、2008年6月号の記事を比較してみよう。

・2016年6月号「NHK将棋講座」
表紙…久保利明九段の似顔絵
口絵…第66回NHK杯戦スタート!…3頁
【連載】あなたの知っている/知らない久保利明…5頁
【講座】村山慈明の知って得する序盤術・角交換型振り飛車(4回)…34頁
【テキスト企画】第66回NHK杯「予選激闘の記」NHKへの道[関東編] 君島俊介…4頁
【テキスト企画】第66回NHK杯「予選激闘の記」NHKへの道[関西編] 野間俊克…2頁
【自戦記・観戦記】第66回NHK杯戦
・1回戦第1局 ▲船江恒平五段×△近藤誠也四段 自戦記・近藤誠也…6頁
・1回戦第2局 ▲大石直嗣六段×△石井健太郎四段 自戦記・石井健太郎…6頁
・1回戦第3局 ▲平藤眞吾七段×△斎藤慎太郎六段 森充弘…6頁
・1回戦第4局 ▲伊藤博文六段×△増田康宏四段 大川慎太郎…6頁
・NHK杯トーナメント表…1頁
【連載】渋谷系日誌 後藤元気…1頁
【連載】リバイバルNHK杯伝説の名勝負 1994年度・第44回…6頁
【連載】棋戦プレイバック 第74期A級順位戦最終局 深松真司…2頁
【連載】将棋連盟・女流棋士会からのお知らせ…2頁
【連載】LPSAからのお知らせ…1頁
【連載】テキスト感想戦(読者の声)…1頁
【連載】探せるかな?「重箱のスミ」クイズ…1頁
【連載】段・級認定「次の一手」…2頁
【連載】船江恒平の加古川だより…2頁
別冊付録…第66回NHK杯戦・出場棋士名鑑

・2008年6月号「NHK将棋講座」
表紙…安食総子女流初段
口絵…安食総子女流初段インタビュー 中島一…3頁
【将棋講座】杉本昌隆の振り飛車ナビゲーション 3持久戦に対応する(5回)…37頁
テレビ出題詰将棋 七段 杉本昌隆…1頁
4月テレビ出題詰将棋解答 七段 杉本昌隆…1頁
【講座】初級レッスン かんたん「囲い」ナビ 女流王位 石橋幸緒…4頁
【読みもの】佐藤康光・小伝 上地隆蔵…4頁
【第58回NHK杯テレビ将棋トーナメント】
・トーナメント表…1頁
・1回戦 堀口一史座七段―村田顕弘四段 早水千紗…6頁
・1回戦 佐々木慎五段―高崎一生四段 木屋太二…6頁
・1回戦 高橋道雄九段―広瀬章人五段 沼春雄…6頁
・1回戦 村山慈明五段―金井恒太四段 中山秀春…6頁
【講座】NHK杯すてきな一手 女流初段 安食総子…2頁
【読みもの】千葉涼子のおもいつくままに 女流三段 千葉涼子…2頁
【読みもの】あんなことこんなこと 四段 瀬川晶司…2頁
【講座】棒銀教えます 七段 中座真…4頁
【読みもの】将棋見たり聞いたり 七段 河口俊彦…2頁
【読みもの】知っ得将棋用語 編集部…2頁
【企画】脳内将棋で師弟対決 萩山徹…2頁
【読みもの】棋界情報 内田晶…3頁
【連載】女流棋士会からのお知らせ…1頁
【連載】日本女子プロ将棋協会からのお知らせ…1頁
【連載】お楽しみ将棋クロスワード…1頁
【連載】段・級位認定次の一手…2頁
別冊付録…石橋幸緒女流王位の、なるほど美濃囲いくずし

2016年版の本体記事は、合計91頁。2008年版のそれは、99頁で、8頁少なくなっている。
本体自体の頁数が少ないから、これでもかなりの減少率なのだが、本体価格は505円と、変わっていない。
2008年版は、講座部分が2色刷だが、あまり目立ってはいない。
レイアウトは現在のほうがかなり洗練され、楽しく読めるようになっている。
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「将棋世界」8月号を読んだ感想

2016-07-18 10:38:49 | 将棋雑記
「将棋世界」8月号を読んだ感想。

「イメージと読みの将棋観2」は好きな連載で、いつも最初に読む。今号は、大山康晴名人対升田幸三九段の、第30期名人戦第7局が題材。
驚いたのは、回答者6棋士のうち3人が、この将棋を明らかに知らなかったこと。若手棋士が知らないのは無理もないとしても、郷田真隆王将や鈴木大介八段が知らなかったことは、理解に苦しむ。
実は残りの3人のうち、2人もこの将棋を知らないふうだった。唯一知っていたのは行方尚史八段だが、彼は大山十五世名人の弟子だから、これは知っていて当たり前。
今から45年前の将棋とはいえ、もう升田―大山戦は古典なのか。ちょっと考えさせられてしまった。

マイナビ女子オープン五番勝負は、最終局となった第4局。対局が行われたのは5月18日で、もう1か月半も前のことで、早くも懐かしい。
加藤桃子女王の防衛となったが、敗者の室谷由紀女流二段は写真の扱いが小さい。カラーグラビアに期待していたが、先月号にチラッと載っただけだった。「週刊将棋」の休刊が今さらながらに悔やまれる。

巻頭特集は、佐藤天彦新名人インタビュー。
私は勝者の弁より敗者の弁を聞きたいひねくれ者なので、興味半分で読んだが、なかなか面白かった。

「棋士に聞く本音対談」は、中原誠十六世名人×渡辺明竜王の後編。
ネットが発達しまくった現在、タイトル戦などの記譜速報では、月刊誌はとても敵わない。よって、将棋世界でしか読めない編集を目指すことになるが、それが講座や対談だと思う。
今号も、両者とも本音で話している。「いまの将棋はレベルがあがったといえるのか?」の問いに対する両者の回答が興味深い。
全体的に面白く読めた。

「かりんの将棋部屋」は、室谷女流二段が講師。アイドルと女流棋界きっての美形のコンビは、色香漂う。参考になる手筋が勉強になった。

門倉啓太四段による「最新定跡探査」。今月は「先手中飛車編」。私は指さないが、後手がダイヤモンド美濃に組む構想にはうなった。これ、斎藤慎太郎六段の研究らしいが、最近は棋士が新手(新構想)を披露しても、コンピューターからの拝借じゃねぇの? と、よからぬことを考えてしまう。

別冊付録は「塚田流角換わり△6五同桂革命」。「△6五同桂ストーリー」が手際よくまとめられていて、上質の論文を読むかのよう。単行本にしてもいいくらいの題材だ。
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タイトル経験者が初めて獲ったタイトルは何か(女流棋士編)

2016-07-17 10:37:57 | データ
タイトル経験者の初めてのタイトル。昨日に続いて、今日は「女流棋士編」を載せる。

マイナビ女子オープン…甲斐智美女流二段(2010年)、上田初美女流二段(2011年)

女流王座…加藤桃子奨励会1級(2011年)

女流名人…蛸島彰子女流三段(1975年)、山下カズ子女流二段(1978年)、林葉直子女流二段(1982年)、中井広恵女流二段(1986年)、清水市代女流二段(1988年)、

女流王位…矢内理絵子女流二段(1997年)

女流王将…斎田晴子女流二段(1994年)、石橋幸緒女流二段(1999年)、千葉涼子女流三段(2005年)、香川愛生女流二段(2013年)

倉敷藤花…里見香奈女流二段(2008年)

以上、総勢14人。全員がタイトルを2期以上獲っている。
タイトルが少なかったこともあるが、個々の長期政権が多いため、タイトルホルダーが少ない。
今後期待される女性は、伊藤沙恵女流二段、西山朋佳奨励会三段。ほかはちょっと、期待できない。
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