いいりん ☆ ゆつくりえいと☆

未知な木、みちの創作メモ。面白いことを取り込んで、PUREに創ります。
それは有形無形、編んだり解いたり・・・

明けまして2021年

2021-01-03 20:07:16 | Weblog




明けまして
おめでとうございます
今年もよろしゅう
お願い申しあげます




防空壕の跡 

祠のようで

この廻りだけ

雰囲気が違います。

数十本の竹に囲まれて

西向きに掘られた小さな防空壕

夕陽が射すときだけ
湿った粘土質の壁面が光ります


空からは銃弾ではなく
無数のドングリの実がパラパラと降り注ぎ

草の上に敷き詰められています。

この竹藪を見て
さわさわとした
笹の葉の重なりあう
風の音が聴こえてくるなら
きっとあなたは感性の豊かな人
もひとつ云えば
自然豊かなアジアを体感する人






私の親は昭和な人で
「雰囲気」「~な感じがする」
「そんな気分だ」

を嫌い、
何かと云うと
はっきり言え、はっきり示せ
と言ったが、あれは当時の空気を反映していたのだろうか。
高度経済成長が頂点に来て、
有り体に云えば経済最優先の
「物騒」な世の中に取り巻かれていた。
拝金主義でも教育ママでもなかったし
割り箸や紙コップすら捨てられないケチケチ
(物を大切にする)お手本みたいな人だったが、

それでも昭和70年代~80年代の
異常な異状な「雰囲気」に呑み込まれていたのだろうか?
雰囲気という感じしかしない(笑)



明治生まれで長命な祖母は
一度もそうしたことは言わず
自らのことをよく意気地がないとか
くよくよしちゃうと言っていたが
私からみたら大した人だった
関東大震災、
海外生活、
戦争、
60年安保の頃に息子を亡くし、
間もなく娘は山で遭難。

そこに居るだけで大したことだらけだ。
防空壕まで用意した生活。



そうそう、
…高度経済成長といっても
経済成長は日本の都市と郊外。
海を航れば軋んだ地球。

ベトナム難民やアフリカの飢饉、中東の紛争…


私の脳内マトリックスは
何でかな?何でかな?
の集積。
そこからすべてが始まった。
今は就職氷河期からの
コロナ氷河期と
長い時代が続いているが、

あの高度経済成長のマインドを惜しむような心境ではダメだ
そもそも高度物質狂宴の物騒な世界観は末広がりではない。

外郭を物質に取り囲まれ、
しかもそれに関心が湧かない
湧かないどころか
ひたすら息苦しい




あ、そうそう。
私の場合は、
だから音を聞き 
世界の広さ深さを
感じ取ろうとする
そんなセンサーが
スイッチオンになったんだ。

物の固さ重さではなく
すり抜ける風
触れる微振動
気配の濃淡 


竹藪のさらさらした気配を感じていたら、
再発見のお年玉を貰いました。

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