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必ずコメントに参ります by iina

富士講

2006年01月25日 | 雑感
富士山を見れると、何か得をしたように感じる。毎朝、駅に向かうとき今日は見れるだろうかと、西を見るが、今朝は、真っ白な山頂を拝め いいことがありそうだ。

ラジオが朝方に、富士山を世界遺産にしようと話しかけた。(2013年6月26日に世界遺産)
しかし、ゴミで汚れているので認定されていない。「富士に二度登るバカ」という格言があるのはこのためだ。富士は登る山ではなく、遠くから眺める山というのも聞く。iinaはその富士山に三度も登ったので、こんな者にはいったい何というのだろうか。

偶然、今朝の通勤途上に『富士に死す』著者:新田次郎を読み上げた。江戸時代の富士講の中興の祖となった身禄(みろく)の物語。
江戸は広くて八百八町
江戸は多くて八百八講
と、歌われた八百八講は富士講の数だった。

お江戸にゃ旗本八万騎
お江戸にゃ講中八万人
と、歌われた八万人は富士講の信者の数だ。

身禄の生存中は苦労の連続だったが、その死によって富士信仰は猛烈な勢いで燃え上がった。その死とは、どんなものだったのか・・・。

「富士に二度登るバカ」というのは、本当は入山料を取られたり、山の案内人である強力ごうりきを雇わねばならなかったり、登山道中で散々と銭を取られるので、高価な登山になる富士山には二度と登らないことをいったそうだ。いまは、入山料をとられることはないが、徴収して富士山を世界遺産にするよう綺麗にする代金にしたらどうだろうか。

iinaは、富士登山の目的を3つ立てたものの、3度登ってやっと果たせた。
ご来光を拝むことと砂走りは2回とも体験できた。拒まれたのは、物に影ができるように日本一の富士山にも当然に影ができるのであって、この影を見たかった。
砂走りは須走ルートを下りに使って、砂山を一気に走り下りるととんでもない爽快感を味わえる。

『富士に死す』を読んで、もうひとつの醍醐味があることを知った。
それは、御来迎ごらいごうを拝むこと。
これは陽を背にして、前に神々しい神さまが浮かびあがるのを体験することだ。
テレビで観たことのあるブロッケンと呼ばれる現象のことで、自身の影を雲なしい霧に映し出したのを、むかしは神さまと錯覚してご来迎としたのだろう。
4度も富士山に登ることは、否「ご来迎」は気象条件が整わなければ、気軽に見れるものではないから、5回6回・・・と増えると、それこそ何というのだろうか ?

写真は、浅草にある石浜神社境内の富士遙拝所だ。
宝暦8年(1758)の建立。当時普及を見た富士信仰・講の名残だ。


下は、浅草警察署前の「浅間神社」で俗にお富士様と呼ばれ、この地は富士山がよく見え、富士塚を造り富士講になった。有名な植木市は5月と6月の最後の土日。お富士様の植木市で買った木はよくつくと言い伝えられている。


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コメント (9)    この記事についてブログを書く
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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
☆お久しぶりです☆ (Ray)
2006-01-25 21:56:23
ご無沙汰してました☆

お元気ですか?



昨年の11月、私も富士山へ行きました~

、、とはいっても 車で五合目まで。。ですけれど。。



なんとなく、いろいろに取り紛れて

そのときの、、富士山のこと、今まで記事にできずにいましたけれど



近日中に 記事にしようかなぁ

、、って ちょうど思っていたところでした~



iinaさんのお写真、よく撮れて居ますね





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TBありがとうございますっ (まゆ太)
2006-01-25 22:23:47
iinnaさん、はじめまして~

富士山の砂走りはやっぱり楽しかったですか?

わたしは吉田から往復したことしかないので、興味しんしんです!

ご来光おがめたのですか~!うらやましいです。わたしは・・・。(TBします)

次回富士山に挑戦するときは、砂走り+ご来光コースにしようかな~。

ではでは
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TB有難うございます。 (kju96)
2006-01-25 23:12:36
日本人が大切にしなければならない自然。

その象徴が富士山です。

世界遺産に登録されない事をもっと真剣に考えないといけないですね。

産業廃棄物、ポイ捨て、何時からこんな風になったんでしょうか・・・。

真剣に考えないといけないですね。



古い映画の話ですが1956年製作の「80日間世界一周」

世界中を巡る映画の中で富士山が4回出てきます。

マイケル・アンダーソン監督が美しい富士山に魅了されて入れたそうです。



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はじめまして (ukiki)
2006-01-26 10:24:26
TBありがとうございます。



富士山は眺めるだけで山頂には行った事がないんですよ。

一度行ってみたいとは思うんですけどね。
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自転車で日本縦断 (さご)
2006-01-26 22:36:45
富士には一度も登ったことがなく

毎年行かねばーと思いつつ達成できません。

今年は積雪が少なく、不思議な冬の富士らしいですね
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コメントに感謝 ! (iina)
2006-01-28 12:25:50
(Ray)さん へ

Rayさんのブログの富士山が気にかかります。

こんど、アドレスを忘れないでコピーして貼り付けて置いてくださいね。必ず訪問してコメントしますから・・・。



(まゆ太)さん へ

ダイナミックな砂走りができるのは、須走口コースです。

ガイドブックによると一歩で5~6メートルをすべり下りれるとあります。いくらなんでも大げさに表現したのだろうと思ったら、その通りの体験でしたよ。

頂上から須走口の五合目まで1時間で下りられました。

富士山の御来迎はよほどでないと難しいですが、ご来光は見れる可能性は高いですよ。あと、富士山の影も注意してみてください。



(kju96)さん へ

「80日間世界一周」は、映像で地球一周してしまうのですね。

いまは、インターネットの時代なので世界を空中散歩することができます。

NETを上手に使って、たのしみたいものです。

お気に召したら下の地球立体散歩を体験ください。

http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/1a50665b385d02fa0ba5464af8239c8e



(ukiki)さんへ

しっかりと富士山(不死山)が見えますね。

iina宅からは、山頂のみが見えます。

手前の丹沢山系がさえぎっていますが、山がなければ100キロも離れているのにかなりな大きさです。

登ると、黙々と登っているさまは、真に信仰ですね。

何の見返りも求めず、ただ自己満足のためにのみ山頂を目指している姿は尊いと感じる瞬間です。



さごさん へ

友だちが自転車ロードするのを、ポタリングと称してホームページを立ち上げました。

言い方を代えれば自家発電なので、健康的なサイクリングですね。

富士山をサイクリングするというのがあるのでしょうか?

面白半分なれどユニークではありますネ。富士山をスキーで大滑走したひとがいました。



oscar_the_grouchさん へ

サイクリングばかりでなく、富士登山を7回も登っているのですネ。尊敬!

随分と最高峰の石碑が立派になりました。

剣ケ峰でも最高峰地点は、更に人がひとり立てるほどでもそこに小さな石碑があったような気がします?

年の数、登っていたり、

九十代の方もいたりとさすがに天下の富士山です。

ところで、iina未体験の御来迎は体験されましたか?



サイクリングをがんばって走り続けてますね。

iinaも若い頃は、藤沢にすんでいたので、江ノ島海岸までサイクリングして楽しんでいました。

海岸線を必ず走るので,爽快でした。

いま、友が、

ポタリングと称して、車に積んで遠征した地でサイクリングをたのしんでいます。

HPにその模様をのせています。
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有り難うございました。 (時ノ坊)
2006-06-26 08:16:47
コメント有り難うございました。役ノ行者はそれほど人気があるのでしょう。どこの山にも行者の伝説がありますからね。富士講についてはその研究の第一人者岩科小一郎氏発起人の「山村民俗の会」があり、会報「あしなか」が発行されています。

http://www8.ocn.ne.jp/~sanmin/

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富士に二度登るバカ (更家)
2015-04-06 17:01:47
浅草の石浜神社境内にも富士塚があるんですね。

そうですか、”江戸は多くて八百八講”、”お江戸にゃ講中八万人”と歌われたんですね。

私は、「富士に二度登るバカ」は、”単調な上り下りのコースだから2度私は行かない”という意味だと、勘違いしてました。
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(更家) さん へ (iina)
2015-04-07 08:53:30
混み合う日曜日に、科学未来館を訪ねたとはおつかれさまでした。

ASIMOくんは、二足歩行ができて安定感があります。 あっしも、ASIMOくんを見たいiina~。

描いた絵が3D化されて、スクリーンを動き回るなんて参加型CGは、こどもでなくても喜ぶでしょう。

宇宙居住棟は、「2001年宇宙の旅」の現実版ですね。未来館は、1度ならず何度も出かけたくなる魅力がありそうです。

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