イーダちゃんの「晴れときどき瞑想」♪

美味しい人生、というのが目標。毎日を豊かにする音楽、温泉、本なぞについて、徒然なるままに語っていきたいですねえ(^^;>

徒然その66☆かぶと湯温泉 山水楼☆

2011-05-14 21:22:43 | ☆湯けむりほわわん温泉紀行☆
                        

 Hello、ゴールデンウィーク後半のこの土曜、珍しく休みがとれたので、超・ひさびさ! 温泉にいってきたイーダちゃんです。(^o^;/
 2011年の5月7日の午前中のことです。連休末の帰省客ラッシュに巻きこまれないために早めに出発して、イーダちゃんがはるばるいってきたのは、神奈川県の厚木、七沢にある「かぶと湯温泉 山水楼」さんなのでありました。
 東名を平塚で降りまして、厚木方面へ---R246を右折して、丹沢ふもとの七沢温泉郷へまず入りまして、あの有名な七沢荘を通りすぎ、クルマで5分ばかりいったところの鬱蒼とした木立ちのなかに、こちらの「山水楼」さんはひっそりと佇んでおられます。
 こちらのお湯のことは、以前 nifty温泉さんのクチコミで4、5行書きこみしたくらいで、あまり自分から大々的に吹聴したことはないのですが、それは半ば意識的な隠蔽でもありまして、実はここ、イーダちゃんが胸のうちでとっても大事に思っている、自分内の秘密温泉ランキング<神奈川県の秘湯>のベスト5に余裕でランクインするほどの、実力派の名湯なのでありまする。
 ひとことでいって、もー ハンパないお湯なんよ---!
 マニア的視点からいってもたらたらの垂涎モノ、段持ちの温泉好きなら、腰まで湯に沈めた瞬間、顔色が変わることまちがいなしのピュアな湯っこなのデス。
 僕的には、本当に温泉が好きな、親しい友人にしか紹介したくないようなお湯なんですよ。興味本位のミーハー的ノリでやってこられるのは迷惑っていうかね---うわー、傲慢かましちまったーい!<(_ _)>---心から温泉を愛しているひとにだけひっそりと告げたいタイプのお湯っていうんでせうか。
 そう、あくまでひっそりと、ちょっと遠くの距離から静かに見守っていたいって感じの温泉なんですよ。 
 5キロほど厚木方面にもどったところに、あの有名なふしぎスポットでもある「七沢荘」さんがあるんですが、好き嫌いで言うなら、僕は「七沢荘」さんよりはるかにこちらの「山水楼」さんが好きですね。
 なにしろ、ここは、環境的にいいもん。山梨の奥のほうみたいな静かな山林がほっこり広がってて(冒頭UP写真参照)、そこをまっすぐいった果てに、猟師小屋みたいな、風情ある一軒家の田舎家があって。
 そこが、厚木・七沢の「かぶと湯温泉 山水楼」さんなのであります---。

 お宿の奥のほうに位置してる、こちらのお風呂は、設備的に見るならこーんな感じ---。

                      

 ま、とりたてて云々するほどのこともない、ごくフツーのお風呂って印象なんですが、それで騙されちゃいかんです、ここがフツーじゃないのは、なんといっても湯舟の内側にたぷたぷと満ちている、お湯自体の威力なんですから。
 設備はあくまでフツーっぽいし、お湯にしても一見したところ平凡な透明湯にしか見えませんから、ついつい僕等もあまり吟味することなしに先入観だけでお湯のユヂカラを見切ったりしがちなんですよね。
 でもでも! 足首から「ちゃぽん」とつかってみれば---この湯っこの実力は誰しも瞬時に分かります。

----うごっ…これ、名湯じゃんー---!

 最初にここのお湯につかったとき、僕、思わず呻いちゃいましたもん…。
 おののくっていうか、PH10.3の掛け流しの自墳泉は、鮮度からして桁がまるきりちがってました。
 もー つるっつるっのトロットロ---トロットロの歓喜ってやつが、ここにある。こりゃあ、たまんないっスよ。
 中年男子のイーダちゃんの肌がこれだけ嬉しがるくらいだから、若い女性がいったら、ここのお湯はなおさらたまらんでせう。ええ、顔色変わると思いますよ。
 この写真の男湯の右側には扉がありまして、そこを抜けると、裏山がのぞけるちっちゃな露天がございます。
 ほっこりした谷と沢と、山一面の見事な竹林がのぞめる、この露天がまた素晴らしいんだ。
 お湯的には内湯がサイコーなんだけど、山の丘陵上部にずらーっと並んだ竹林を眺めながらつかる、ここの露天もなかなか極上なんです。
 この日はたまたま雨でして、天候的には決して恵まれていたわけじゃないんだけれど、竹林に降りしきる霧雨のしめやかな音を聴きながら廠々とつかる露天のお風呂も、晴れの日とはまたちがって、たまらんものがありました。
 ひさびさの極上温泉---これ以上はないってくらいに、めっちゃ染みました…。
 ここ最近の、らしくない、政治ブログなんかで張りつめていた神経が、ゆるゆるとお湯のなかでほぐれていくのが手にとるように分かる感じです。
 去年の8月に失業して、8月いっぱい北海道を放浪してきて、10月にこのブログを立ちあげて、ヨガをやったり邦画にハマったり、それから、いろんな求職活動にいそしんだり水泳をはじめてみたり、あるいは、3.11の東北大震災とその後の原発騒動のショック、それにともなう友人との軋轢、さらにはガイガーカウンターを購入して実際に福嶋原発の20km圏内にいってみたり……さまざまな過去が、うつろいゆく夢のように感じられてきます。
 とってもふしぎ---竹林が雨にうたれるしんなりした音が、物凄く優しい音にだんだん聴こえてきます。
 まぶたも気持ちもほっこりして、ようよう眠たくなってくる。
 その眠気の振幅が、なんというか後ろ頭にとっても気持ちいい。
 うーん、日常じゃちょっと味わえないくらいの、超・深ーい安堵感。
 ていうか、温泉ってやっぱ面白いです…。
 帰りがけ、玄関前の椅子でゆったりくつろいでいると、僕がよっぽどニコニコしてたのか、ふいに背中から宿のおカミさんが声をかけてきてくれまして、

----ああ、お客さん、まだ外、雨、降ってますか?

----ええ、まだ…少々降っているようですね…。

 それを契機に、このおカミさんいろいろと話しはじめました。
 そしたら、お湯がいいのも道理、こちた「かぶと湯温泉」さんは15年前まで、なんと湯治宿をやっていたというではありませんか。僕はもうびっくりして、

----なーんだ。それじゃあ、お湯がいいのも道理ですよねー…。

 すると、おカミさんはやや得意気な表情になって、

----ええ、箱根湯本に温泉研究所ってのがありましてね、そこの職員さんが調べていうには、うちのお湯の保湿効果、箱根のお湯の8倍もあるってことなんですよ。保湿、ですから、お肌と傷なんかは特にいいってわけですね…。

----へえ、それは凄いな。で、こちらの「かぶと湯」源泉は、いつごろから湧いてるんですかね?

----なんでも…大正の、あの関東大震災のあった9月に、田んぼからいきなり湧きだしたそうなんですよ。うちの父が子供のころ、朝早く田んぼにいったら、稲の苗のまわりがみんな綿みたいな湯華に囲まれて、それこそ田んぼじゅうがまっ白になっていたってよくいってました…。

----うわー。それは凄い思い出ですねえ…。湯華でまっ白な田んぼですかあ…それは、見たかったなあ……。

 なーんて、春雨の降りそそぐ玄関のまえで、百年まえのその朝の光景に心を飛ばして、ふたりしてちょっと遠い目になったりしてね…。
 霧雨は廠々(しょうしょう)と降りしきり、竹林は背なでひっそりと揺れてます。
 うーん、胸が涼しくなってくるような、情緒たんまり、これは、絶妙のまどろみ風景ではないですか---ふりかえりふりかえりお宿をあとにしてきましたよ---温泉、やっぱり大好きですねっ---!
 新仕事で有給が使えるようになったら、また新しい温泉発掘に燃えてみたいな、と思ったりもした湯あがりほくほくの新米イーダちゃんなのでありました…。(^o^;>

 あ。「かぶと湯温泉 山水楼」さんのデータ、ここに書きだしておきませうね。

   〒243-0121 神奈川県厚木市七沢2062
   電話 046-248-0025
 
                  

 上記写真は、七沢からさらに清川村方面に向かったところにある宮ヶ瀬湖のフォト。
 後日の晴れの日のフォトですけど、わりに綺麗に撮れたのでUPしておきます---。


 
 

 


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4 コメント

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イーダちゃん☆ (キャンディ)
2011-05-16 22:50:41
こんばんわ。かぶと湯温泉の写真、とても瑞々しい感じがします。近いうち、行ってみたいです。
ところで・・・今回のことにしても、イーダちゃんと同じ方向性ということがわかって、ほっとしました。やっぱり同士ですね(笑)
と言っても最初は不安もあったのですけれど、イーダちゃんのおかげで確信が持てたのです。
そして、紹介して下さったRさんのブログに毎日行くようになりました。
あの方すごいですね。
って、ここにこういうコメントは大丈夫かな、とも思ってます・・・
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私も前日に行きました。 (juju)
2011-05-19 17:04:23
こんにちは。
かぶと湯、お湯も静かな環境もいいですよね。長く逗留してみたいです。
花粉症最悪ピークの時に、仕事にならないのと、主人から疎ましがられるのでスギヒノキのないところに数日じっとこもるようにしておりますが、かぶと湯の周囲にスギヒノキがなければおこもり宿リストに加えるのにと残念です。
お忙しい中福島行きお疲れ様でございました。レポートをありがとうございます。知らないことが多く、此方のブログで勉強させていただきました。
放射能漏れの危険からお子さんのいる方、将来子供ができる予定のある方(若い方全て)が避難するのは責められませんが、選挙権をなん十年も持っていた筈の中年の私はとどまり、地球上の誰か弱い人を泣かすような生活から脱却するよう、積極的に努力したいと思います。今までは自分の生活の中だけでしか消極的に努力していませんでした。
まだ具体的に何をすればよいか、調べ模索中です。
お元気でご活躍下さいね。
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jujuさん、キャンディさんへ (イーダちゃん)
2011-05-20 08:54:10
jujuさん、キャンディさん、暖かいコメントとてもありがとうです!m(_ _)m
実は僕は昨日、福島只見で大事故をやってしまい、クルマ全損、(なぜか怪我はまったくなし!あれだけの速度でつっこんだのに)事後処理や雑務にいま追われています。
後ほど、改めてお返事させていただきます。
とりあえずメッセージとしては
安全運転!
でいきましょう(^O^)い

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jujuさんへ (イーダちゃん)
2011-06-04 22:09:13
>jujuさん、暖かいコメ有難うございます。
かぶと湯湯温に入れちがいで行かれるをなんて嬉しいビックリです! てことは、察するところ、jujuさんもかなりの温泉好きなんですね。わ・お!(^^;/
ここのところ、本当に気を塞ぐような、イヤなニュースがつづいていますが、希望を捨てずに、いつも通りに、前向きに暮らしてゆきましょうね。
そうすることが、真の意味での、これからの僕等の闘いなのだと、僕は思っています。
ここ20年ばかり、あのバブル時代のころから、「正しい」という美徳は人気薄の気味がありました。ダセーといわれ、イモっぽいと評判もわるかった。
しかし、正義を笑い物にするほうが格好いいなんて、そんな社会が長続きするはずはないんです。
今年から来年にかけて、想像以上にニッポンの姿は変わるだろうと思います。
その動向をしっかり見つめ、栄誉ある日本人のひとりとして、まっすぐ生きていきましょう、jujuさん---ときどきかぶと湯温泉に浸かったりしながら(^^;>
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