![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/17/c58a65fe697983e5daf2c009200cb7d0.jpg)
Hello、いくら年を重ねてももちまえの阿呆が治らない、おバカなイーダちゃんです。☆彡
えと、今回のはあんまポジティヴな話じゃないんで、ネガティブ・反省系の話が苦手なひとは、ここまで読んで「おお、そうか」とターンくるりと決めて、どっかほかへいっててくれればなあ、なんて思ってます。
いきなりですが、僕、山はやりません。
自分の性格よく知ってますから---やれば、たぶん、たちどころに死ぬでせう。
ただ、山の世界に憧れめいた心情は以前からもってて、登山家の山野井泰史さんなんて非常に尊敬しててサインまでもってます。
だもんで、以下は比喩ね---うん、山を使った譬え話とごろうじろ。(^o-y☆彡
× × ×
最近、いい山に登ったんですよ。
近来まれに見るいい山---空気も景色も山道も、なにもかもまぶしくなるくらい素晴らしい山。
おお、いい風だ、凄い景色だって僕ぁもう浮かれちゃってね、
結構早いペースでトコトコ歩いてたの。
そしたら、森林限界をこえて何番目かのコルをこえたあたりで急にガスってきて、
あら、ヤバイかな、とかも思ったんだけど、ここんとこ何度かガスってたしガスるのはそう珍しいことでもないや、と僕、強引に道、突っきっちゃったの。
で、滑落しました…。
いままでの人生、滑落は何度も経験ずみのイーダちゃんでしたが、今回のは応えました。
身体は動く、足首も大丈夫、怪我も大層なのはしてない---でも、心がね、肝心のファィティングスピリットがいっかな始動してくんないの。
這いあがってもとの稜線にでたものの、山頂がどっちなのか、また、なぜ自分が山頂にむけ歩かなくちゃいけないのか、
その理由が、わからない。
顔馴染みのネガティヴ・ブラザーズ、空白、カオス、虚脱クンなんかがニコニコこっちににじり寄ってきて、
僕は、彼等にあわせてなぜか卑屈な愛想笑いなんかときどき浮かべちゃったりして。
かつて山で亡くなったひとが、もし現世に蘇ることができたら、みんなこういうんじゃないかな、
----あそこでビパークしてればよかった…。
途轍もなく後ろ向きの発言だけど、僕もいまはそうくりかえすしかない。
ユーモラスな文章こそ書きますが、素顔の僕は、非常に短気かつ粗暴なニンゲンなんです。
何度これで失敗したか。急ぎすぎ焦りすぎ、何度ひとを傷つけ自分ごとボロボロになってきたか。
霧が晴れるのを待ちきれず、夜が明けるのを待ちきれず、がむしゃらに短気にありもしない避難路を探しまわり、今回のようにいつも滑落する…。
皆さん、ビパーク、大事っスよ~(^o^;>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/75/4b53283abac54efb8e441fe02108d339.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/a2/e01db60d046b79cdb0abc6ba12d11bbc.jpg)
石塚真一「岳(小学館)」より
いつか山野井さんのビパーク写真見てぶっ飛んだことがあるんですが、彼、やっぱ凄いっス。
山も、自然も、ひとも、絶対自分の思う通りになんて動いてくれないんだから。
それをむりやりどうこうしようとするところに、すでに人間の傲慢って潜んでるように思います。
増上慢になってコンパスを見失えば、滑落は必至----。
山野井さんはちがう---彼はちゃんと山を読み、引くべきときは引き、息を殺し山の天気が変わるのをじっと辛抱強く待っている---まるで恋人の寝息のように風の逢瀬に耳を澄ませ、風がとまって「そのとき」がくるのを小動物のようにひたすら待っている---機を待ち、自分に負けず、冷静に自分の進路を見守りつづける---これは、ひととしてとても正しい生き方なんじゃないのかな?---たとえあなたが山ヤであっても、あるいは全然山とは関係のない市井のひとであっても。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/6d/5e6990f969f455a68e6e6d98e9b2607e.jpg)
というわけで今回のイーダちゃんの便りは、巣ごもり中の洞窟からの絵ハガキなんでありました。
温泉巡りでもして、もう少ししたら復活するつもりなんで、そのときはまたヨロシクっス---!m(_ _)m
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/13/7ff92929eb51c436bb91726f55ed15c7.jpg)