イーダちゃんの「晴れときどき瞑想」♪

美味しい人生、というのが目標。毎日を豊かにする音楽、温泉、本なぞについて、徒然なるままに語っていきたいですねえ(^^;>

徒然その72☆シューターたちのセメント・タイム☆

2011-07-22 09:25:37 | ☆格闘家カフェテラス☆
                        

 こんばんは。今夜のこのページは、ひさびさ男性読者限定のページです。
 超ひさかたぶりの☆格闘家カフェテラス☆---この大好きなページが上梓できるのは、なぜだかイーダちゃんが人生上で絶好調でいるときに限るんですよね。私事で恐縮ですが、去年から退職やら職探しなどいろいろありまして、なかなか当ページを進められずにモタモタしていたんですが、幸い、いまの新職場の調子がなかなかよくってね、今日、ここにこうして、こういう荒唐無稽なわがままページを綴ることができることは望外の喜びです。
 じゃ、ま、そのハイテンションを連綿とキープしつつ、例によって、あの無意味なクエスチョンをいきますか?
 せーの、

----誰がいちばん強いのか?

 ねえ、あらゆる婦女子に、こんな設問はホント無意味だと思うんですけど、実は、男性っていうのは、このテの荒唐無稽な質問に、限りなくノスタルジックな憧れを感じてしまう劣等人種なんですよ。
 残念ながら、僕もそのひとり---。
 幼少のみぎりより、格闘技には非常に興味がありまして、空手をやったり古武道にのめったり…。
 そんなイーダちゃんのアイドルは、なぜかアメリカン・プロレス全盛期の統一NWAチャンピオンのルー・テーズなのでありました。
 といってもイーダちゃんの年齢とテーズの全盛期が重なるわけもなく、僕がテーズを知ったときには、テーズはとっくに936連勝時の、全盛の真夏の時代と別れを告げ、レスラーとしての秋の時代に入りはじめてしばらくたったころでした。なのに、猪木よりシビレたんです、もー どうしようもなくね。そうして、結局、小学校のころからいままでずーっと好きでいつづけたわけですから、これは、なんか、途轍もないファン歴ですよ。
 プロレスというと、いまの方は「うへぇ?」とうさん臭げな色眼鏡で見るかもしれませんが、全盛期のアメプロって、いまのバスケや野球より権威があって人気もあったんですよ。信じられないかもしれないけど、「キング・オブ・スポーツ」って呼ばれていたの、あのプロレスが。そんな華やかな業界には必然的に凄い選手もいっぱい集まるわけで、そのなかで不滅のトップを張りつづけた稀有のレスラーが、かのルー・テーズであったわけなんですよ。
 この重みがお分かりでせうか?
 これは、かなーり凄いことなんですよ、率直にいわしていただくと。
 実際、この時代のタイトル・マッチなんかを見てると、いまのボクシングの世界戦を見てるような感覚なんですよ。
 ですから、まあ、このころのテーズのフィルムを見て魅了されないのは、格闘技というものの本質を知らないニンゲンだと冷たくいいきってしまってもいいんじゃないか、と思います。
 あのマス・大山も初渡米の際、全盛期のテーズを見て、そのしなやかな強さに衝撃を受けてます。
 あの傲慢無頼の喧嘩の王者・力道山にしても、テーズのことは死ぬまで尊敬しておりました。
 そのくらい、全盛期のテーズっていうのは凄かったんです…。
 美しくって、速くて、強くってね---もー たまらんのですわ、この三拍子が。
 ま、そのへんの詳細は、僕の過去のブログ、徒然その14☆ルー・テーズを科学する☆を読んでいただくなり、you tube で彼の動画を探すなりしてもらえればね、充分わかってもらえると思うんですが。
 通常レスリングの試合はいうに及ばず、レスリングの試合で相手がふいに試合の枠組を超えた「シュート・マッチ」を仕掛けてきた場合も、テーズは非常に強かったそうです。
 ハワイの試合で、初頭から滅茶苦茶な頭突きを仕掛けて来た大木金太郎戦のときには、そのサザエのような拳で弩濤の反撃、大木金太郎の額に45針にも及ぶ大裂傷を負わせたり、1953年の試合のさなかにふいの急所攻撃を見舞ってきたアントニオ・ロッカ戦では、怒りの正当防衛的「危険な」なバック・ドロップで、ロッカの肩をあっさり脱臼させてしまったり…。
 怒り狂ったときのテーズは、それはそれは怖かったそうですよ。
 そりゃあそうだ---元来が全盛期の猪木の柔軟性に、ゴッチ並の関節技のテク、それに佐山聡の運動神経をプラスしたようなお方ですからね。こういうおひとを怒らせたりしちゃあいけません。
 ところが、そんなテーズすら恐れるような男が、当時のプロレス界には何人かいたというんですから、まっこと世界っちゅーのは広いなあ、と呆れずにはおれません。

 その筆頭がこの方ですね---ページ冒頭にUPした左端のフォト---NWAの世界ジュニア・ヘビー級王者、鳥人ダニー・ホッジ!
 ホッジが出てきたら、オールド・タイマーのレスラーたちは、みんな、「イヤだなあ」と思うそうです。
 僕はレスラーでもなんでもないんですが、その感覚はちょっと分かります。このひと、体重90キロ代のジュニア・ヘビー級の身体のくせに、強いこと強いこと。いや、もっとはっきりいうなら、あんまり強すぎるんですよ。嫌味なくらい強いっていうか。試しに彼の特殊な経歴を紹介してみませうか。
 
   <ダニー・ホッジ> 
 1932年5月13日生まれ。牡牛座。
 身長180センチ。体重95キロ。
 オクラホマ大学のアマレス部で活躍し、全米選手権3度制覇。
 1956年には、フリースタイルとグレコローマンの両種目を制覇。
 52、56年のオリンピックではミドル級銀メダルを獲得し、その後プロボクサーに転向。
 1958年には、ゴールデングローブ全米ヘビー級王者に。
 その後、プロレスに転向。
 1960年7月には、リロイ・マクガークを破り、NWAジュニア・ヘビー級王者に。その後、12年5か月、王座を維持する。
 が、1976年3月、自動車事故で首を骨折してNWA・JR王者のまま引退---。

 こう書くとフツーの履歴に見えますが、これに補足が入ると凄いんですよー。
 まず、ホッジのアマレス開始の動機なんですが、47年の4月、アマレス経験なしのホッジが中学3年のとき、ホッジのガタイに目をとめた体育教師のテッド・レックスの「おい、君。素質ありそうだから、州の試合に出てみないか?」との勧めで、冷やかしみたいな感じで州のアマレス大会137ポンド級に出場してみたところ、なんとホッジは71人中3位! 
 ズブの素人のくせに---これって反則だと思うな。
 高校に入学して本格的にアマレスをはじめたら、もうほとんど敵なし状態。
 で、アマレスを極め、ボクシングに転向したら、そこでもまたまたトップになっちゃう。
 こういうの、どういったらいいの? 「天才」といってお茶を濁すしかないのかな?
 真面目にコツコツやってるひとたちの努力はいったいどうなるの! と僕的には叫びたいんだけど、ピアノのホロヴィッツや、喧嘩界の花形敬みたいな飛びぬけた存在は、どうやらどこの分野にもいらっしゃるようで、ホッジもさしずめそういった存在の、不条理人間のおひとりだったんじゃないのでせうか。
 いや、ホッジの場合は、「天才」というより「怪物」といったほうがむしろ適当かな?
 なにせ、どのエピソードも凄すぎるんですよ。試合中、前後不覚に眼がトロンとなって「キレる」くせがあったこと。握力が異様に強かったこと。移動中の選手同士のバスの席で公然とマスターベーションをする性癖があったこと。さらには76年の自動車事故のエピソードがグロイ---このとき、ホッジは自分のクルマの運転を誤り、クルマごと高速で湖に突っこんじゃったそうなんですが、このとき、ホッジは折れた自分の首を片手で支えながら、泳いで湖の岸までひとりで辿りついたっていうんですから…。
 ゾーッ。これは、なんか、ニンゲンじゃない…。いっちゃ悪いけど、フツー死んでますって。
 ここまでタフだと、逆になんだか気味わるいっていうか…。
 ダニー・ホッジっていうのは、そういった「ゾッ」とするアブナイ部分をそこかしこにもちあわせた、なんとも不敵な、一種の突然変異の怪物みたいなおひとだったんじゃないでせうか?

 そういえば、僕は小学校1年のときに、馬場と猪木のBI砲 VS ウィルパー・スナイダーとホッジのタッグ戦をおばあちゃんの家のTVで観た記憶があるんですが、ホッジ見るの、なんか強すぎて嫌だったもんなあ。
 若い、全盛期の猪木がなんにもできなくて、場外でコブラツイストをかけたままクルクルまわって、リングアウトで逃げた、みたいな印象しか残ってないんですよねえ…。
 あの体力キングだった若き日の鶴田も、50才のホッジに押され押されて、30分を必死で戦っていた全日本の試合なんかが思いだされもします。
 なんというか、テーズや猪木だったら「うん、強い!」と頬を紅潮させて素直にいえるんですが、ホッジの場合はどうもちがうんですよ。

----うん、めっちゃ強いよね? で、それが?

 なんて、こっちがつい皮肉気な茶々を入れたくなるような、なんというか、ふしぎなキャラのレスラーでしたねえ。
 うん、「華」がないんです、このひと---けれども、鈍色の、超・リアルな強さ遺伝子を、DNA単位で濃厚にもちあわせていた稀有なひとだったように思います。
 そんなホッジを評してテーズいわく、

----ストリート・ファイトをやらせたら、ホッジこそ文句なく史上最強。

 テーズ大ファンであるインタヴューアーの流智美さんがそこで「えっ!」とつっこんで、

----でも、サブミッションの技術にかけてはテーズさんが上なんでしょ? なのに、なぜ、ストリート・ファィトではホッジのほうが上なんですか?

----ストリート・フアィトは<いち、にの、さん>で始まるもんじゃないだろ。相手が戦闘態勢に入る前にぶん殴ったほうの勝ちさ。たとえば、こうしてタクシーの中で口論になったら、ホッジが私のことをぶん殴ってきたって、こんな狭いところじゃサブミッションも何もないだろ? ありとあらゆるシチエーションで、もっとも喧嘩術にたけた男がホッジだというわけさ…。
                                                       (別冊宝島204「プロレスラー秘読本」<史上最強の用心棒>より抜粋)

 うーむ、リアルな証言なり…。
 でもまあ、これをもってホッジの紹介は終わり。次は、その右隣りのちっちゃな四角の枠ななかの四角いレスラーの紹介にいきませう。
 彼の名は、ディック・ハットン!
 彼がどんなレスラーだったかは、次のテーズ評がいちばんよく表しているかと思います。

----私の相手で最も強かったのは力道山とハットンの2人…。

 あるいは、

----グラウンドでは古今東西ハットンに敵うレスラーはいない。むろん私も含めてさ。ゴッチ? 立ち技ではハットンより上だが、寝たらとうてい手に負えまい。ハットンこそピュアなシュートといえる…。

 さらには、日プロ時代の吉村道明の証言なんかもひっぱってきませうか。

----いやぁ、強い! クラウザー(ゴッチ)より、強い!

 歴戦の男たちがこれほど声をそろえて斉唱するということは、これは、ホンモノにまちがいなさそうです。
 しかし、世の中には強い奴がゴマンといるんだなあ、はあ…。
 こういう桁外れなエピソードを聴くと、凡人のイーダちゃんは、ついため息なんかが出てきちゃうんでありますよ。
 
 その右の超・ごっつい男子は、ロシア系のカナダ人、岩石男ことジョージ・ゴーディエンコであります。
 この異常なガタイと佇まいを見たら、誰も彼に挑戦してこないだろうなと思わせる、この強力無比なド迫力を見よ!
 全盛時になんと胸囲が150センチあったそうですから、このひともそうとう強かったようですねえ…。
 スタイナとパワーが人間離れしていた方だったようです。得意技はブロック・バスター。テーズと90分フルのマラソンマッチをこなしても息ひとつあがらなかったとか…。
 まずはテーズの証言を聴きませう、ハイ。

----ディック・ハットン、ダニー・ホッジ、ゴーディエンコ、力道山の4人が私の生涯対戦相手のベスト・フォー。

 あと、あのドイツのローランド・ボックもゴーディエンコを「最強」だったといってます。国際プロレスのラッシャー木村も然り。

 しかし、みんな超・ド級に凄いけど、やっぱり、このなかでいちばんキナ臭い、実戦の「危険な」匂いを発散させているのは、誰がなんといってもダニー・ホッジじゃないでせうか。
 ハットン、ゴーディエンコのおふたりは、端的にいってスポーツマンの顔をされてるんですよ。
 いうなれば、スポーツマン・シップを心得た、猛烈に強い「豪傑」といった役どころ。
 でもね、ホッジはちがうんです。
 彼の故郷は、スポーツじゃないですね。彼の眼光からは、なんか濃い「地獄」の香りがしています。僕のUPした写真からも、それを気取れるひとは気取れると思う。ええ、立っている土壌が、てんでちがうんですよ。ハットンとゴーディエンコはスポーツ界を極めたキングかもしれませんが、ホッジはちがう、彼の役どころは、有力筋の貴族系貴婦人の庇護を得た、古代ローマの実力派の雇われ剣闘士といったところです。
 そう、地肌に血の匂いがこびりついているような、凶暴で、残酷な、なんともいえないケダモノの色気があるんです。
 そんな禍々しいオーラが、ねっとりと上半身を包んでいるっていうか。
 これは、なんちゅーか、「喧嘩師」の顔ですよ。
 ふるーい愚連隊用語でいうなら、いわゆる「ヤクネタ」系の顔。
 僕は、ホッジのこの完成された喧嘩師の面構えを見るたびに、我が国の誇る、ひとりの偉大な喧嘩師の顔を反射的に思いうかべるんです。
 それは、もちろん、日本中のプロの暴力団の方から、満場一致で喧嘩ニッポン一と謳われた、あの伝説の男、花形敬であります---。
 僕、徒然その33☆花形敬のレクイエム☆で彼の特集やってますんで、興味のある方はいちど覗いてみてやって下さい。
 ホッジのなかにあった何者のまえでも決して立ちどまらない「狂気」は、あの花形敬の顔のなかにも見つけられます。
 参考資料として花形さんのフォトもちょっとここに挙げておきませうか。

                          

 うーむ、何度見ても肝のすくむ、凄い面構えだなあ…。
 プロレス界随一の喧嘩師「ダニー・ホッジVS花形敬のセメント・マッチ」は、是非、見たかったですねえ。
 こういうと「ふざけるな。プロの格闘師とヤクザとはいえ素人の喧嘩とじゃ、はなから勝負になるわけがないじゃないか。プロは毎日、とことん鍛えてるんだ。プロをなめるな!」なんてお叱りを受けるかもわかりませんが、それは花形敬という男の内実を知らないひと特有のお言葉かと。
 花形敬は天才ですよ。闘争の天才。
 プロの格闘師のように連日格闘技の稽古に明け暮れてたわけじゃありませんが、十代のころ一時期通っていた経堂の成城拳闘クラブでは、現役のチャンピオンをスパーリングでKOしてますし、彼からは「君は絶対に本気でひとを殴っちゃいけない、そうしたら相手が死ぬから」みたいな、いわずもがなみたいなことまでいわれてる。

----花形の喧嘩のとき、俺たちは、どっちが勝つかじゃなくて、花形が1発で倒すか2発で倒すかで賭けた。花形のパンチは鉛みたいに重いんだ。相撲取りでも膝をつく…。

 よーっぽど規格外の、怪物野郎だったんでせうね、あの鳥人ダニー・ホッジに負けず劣らず---。
 そりゃあ、花形は寝技や関節技は知らないかもしれません、しかし、総合やグレーシーでいうところのポジション取り---それに武道でいうところの「間合い」感覚においては、比較するものがないくらいの天才だった、というのが僕の持論なんですから、勝敗は、これは案外分かんないっスよ。
 もっとも、ほかと比較できないくらいの超・凄玉のおふたりですから、もちまえの臭覚と本能的察知でもって、あらかじめお互いのことを煙たく思い、対決自体を何気に避けちゃってたかも、なんて醒めた見方もありですけど…。(^.^;>

               ×          ×           ×

 それでは日本の花形さんついでに、外国のあっち筋のストリート・ファイターのことも最後にここにご紹介しておきませうか。
 その男の名は、ダッチ・シュルツ(1902-1935)。
 NYのブロンクス生まれのドイツ系米国人。本名アーサー・フレゲンハイマー。(うあー、ドイツっぽい名前だなあ)
 彼は、あの禁酒法時代の米国で、カポネやあのラッキー・ルチアーノらと派を競った、モノホンのギャングさんです。
 彼がどんな男だったかは、論より証拠---このフォトをまんずご覧になってください。

                          

 このフォト、怖くないですか? 
 僕は、最初にこのフォト見たとき、ゾクッて震えましたよ。
 徒然その33☆花形敬のレクイエム☆で紹介した花形写真とおなじように、まったくリミッターのタガの外れたお顔がそこにあったから---。
 どうです、この顔? 僕的には非常にコワイんだけど。少なくとも、これほど酷薄で野獣的な顔っていうのを僕はほかで見たことがありません。この残酷そうで淫蕩な笑みを見てください。ひとことでいってヴァイオレンスそのもの。一目見て「ミスター・暴力」だと確信しました。
 ダッチ・シュルツは、禁酒法時代のNYで、ビールの利権を一手に握り、ナンバーズの賭博やレストランのプロテクションなんかにも手を広げていた、独立系のユダヤ・ギャングでした。頭は切れるものの、どうも直情的で抑えのきかない、無茶苦茶テンションの男だったらしい。1935年には、縄張りの分配のイザコザがもとで、側近の部下のボー・ワインバークを素手で殴り殺したりしています。
 やっぱりね、これは、どっから見てもそういう顔ですよ…。
 最初に紹介したホッジや花形さんに対してもっているような「敬意」は、僕はこのシュルツにはまったく抱いてないんですが、「喧嘩」はすさまじく強かったと思いますよ、彼は。
 1934年にFBIから「公衆の敵ナンバーワン」に指名されて、彼は、検事のトマス・デューイを暗殺しようともくろむのですが、そんなことをされたら商売あがったりだ、と真っ青になったラッキー・ルチアーノらのシンジゲートの標的となって、1935年の10月、NYのレストラン、パレス=チョップ・ハウスのトイレで用足ししているところを銃撃され、その3日後に死亡するのですが、撃たれながらもレストランの自席まで死にもの狂いで這いもどっていったという逸話が凄い…。
 絶体絶命のそのときに吐いたセリフが、ちょいとカッコいいんです。

----賭けるならお袋に賭けることだ。そうすれば悪魔にクジを引かれることもない…。

 一緒に銃撃された部下は、みんな即死しちゃったのに、このシュルツだけは即死せず、3日も生きのびたっていうのは、いかにも一代の怪物クンらしいタフネスさじゃないですか。
 なお、この昏睡状態の3日間のシュルツの朦朧まじりの発言は、すべて警察の速記者に記録され、ウィリアム・バロウズの「ダッチ・シュルツ最後の言葉」等、多くの本や映画の題材になりました。
 やはり、多くの方の食指をそそる部分のある、一種モンスター的な男であったようで…。
 興味のある方は、暑気払いがてら、ご自分で調べてみるのも一興かと存じます---。<(_ _)>
                       



 







         


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1 コメント

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mark.radewagen@gmail.com (Mark)
2019-06-01 01:43:24
I enjoy your insight about Hodge, Thesz, Kanagata, very much!
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