イーダちゃんの「晴れときどき瞑想」♪

美味しい人生、というのが目標。毎日を豊かにする音楽、温泉、本なぞについて、徒然なるままに語っていきたいですねえ(^^;>

徒然その72☆シューターたちのセメント・タイム☆

2011-07-22 09:25:37 | ☆格闘家カフェテラス☆
                        

 こんばんは。今夜のこのページは、ひさびさ男性読者限定のページです。
 超ひさかたぶりの☆格闘家カフェテラス☆---この大好きなページが上梓できるのは、なぜだかイーダちゃんが人生上で絶好調でいるときに限るんですよね。私事で恐縮ですが、去年から退職やら職探しなどいろいろありまして、なかなか当ページを進められずにモタモタしていたんですが、幸い、いまの新職場の調子がなかなかよくってね、今日、ここにこうして、こういう荒唐無稽なわがままページを綴ることができることは望外の喜びです。
 じゃ、ま、そのハイテンションを連綿とキープしつつ、例によって、あの無意味なクエスチョンをいきますか?
 せーの、

----誰がいちばん強いのか?

 ねえ、あらゆる婦女子に、こんな設問はホント無意味だと思うんですけど、実は、男性っていうのは、このテの荒唐無稽な質問に、限りなくノスタルジックな憧れを感じてしまう劣等人種なんですよ。
 残念ながら、僕もそのひとり---。
 幼少のみぎりより、格闘技には非常に興味がありまして、空手をやったり古武道にのめったり…。
 そんなイーダちゃんのアイドルは、なぜかアメリカン・プロレス全盛期の統一NWAチャンピオンのルー・テーズなのでありました。
 といってもイーダちゃんの年齢とテーズの全盛期が重なるわけもなく、僕がテーズを知ったときには、テーズはとっくに936連勝時の、全盛の真夏の時代と別れを告げ、レスラーとしての秋の時代に入りはじめてしばらくたったころでした。なのに、猪木よりシビレたんです、もー どうしようもなくね。そうして、結局、小学校のころからいままでずーっと好きでいつづけたわけですから、これは、なんか、途轍もないファン歴ですよ。
 プロレスというと、いまの方は「うへぇ?」とうさん臭げな色眼鏡で見るかもしれませんが、全盛期のアメプロって、いまのバスケや野球より権威があって人気もあったんですよ。信じられないかもしれないけど、「キング・オブ・スポーツ」って呼ばれていたの、あのプロレスが。そんな華やかな業界には必然的に凄い選手もいっぱい集まるわけで、そのなかで不滅のトップを張りつづけた稀有のレスラーが、かのルー・テーズであったわけなんですよ。
 この重みがお分かりでせうか?
 これは、かなーり凄いことなんですよ、率直にいわしていただくと。
 実際、この時代のタイトル・マッチなんかを見てると、いまのボクシングの世界戦を見てるような感覚なんですよ。
 ですから、まあ、このころのテーズのフィルムを見て魅了されないのは、格闘技というものの本質を知らないニンゲンだと冷たくいいきってしまってもいいんじゃないか、と思います。
 あのマス・大山も初渡米の際、全盛期のテーズを見て、そのしなやかな強さに衝撃を受けてます。
 あの傲慢無頼の喧嘩の王者・力道山にしても、テーズのことは死ぬまで尊敬しておりました。
 そのくらい、全盛期のテーズっていうのは凄かったんです…。
 美しくって、速くて、強くってね---もー たまらんのですわ、この三拍子が。
 ま、そのへんの詳細は、僕の過去のブログ、徒然その14☆ルー・テーズを科学する☆を読んでいただくなり、you tube で彼の動画を探すなりしてもらえればね、充分わかってもらえると思うんですが。
 通常レスリングの試合はいうに及ばず、レスリングの試合で相手がふいに試合の枠組を超えた「シュート・マッチ」を仕掛けてきた場合も、テーズは非常に強かったそうです。
 ハワイの試合で、初頭から滅茶苦茶な頭突きを仕掛けて来た大木金太郎戦のときには、そのサザエのような拳で弩濤の反撃、大木金太郎の額に45針にも及ぶ大裂傷を負わせたり、1953年の試合のさなかにふいの急所攻撃を見舞ってきたアントニオ・ロッカ戦では、怒りの正当防衛的「危険な」なバック・ドロップで、ロッカの肩をあっさり脱臼させてしまったり…。
 怒り狂ったときのテーズは、それはそれは怖かったそうですよ。
 そりゃあそうだ---元来が全盛期の猪木の柔軟性に、ゴッチ並の関節技のテク、それに佐山聡の運動神経をプラスしたようなお方ですからね。こういうおひとを怒らせたりしちゃあいけません。
 ところが、そんなテーズすら恐れるような男が、当時のプロレス界には何人かいたというんですから、まっこと世界っちゅーのは広いなあ、と呆れずにはおれません。

 その筆頭がこの方ですね---ページ冒頭にUPした左端のフォト---NWAの世界ジュニア・ヘビー級王者、鳥人ダニー・ホッジ!
 ホッジが出てきたら、オールド・タイマーのレスラーたちは、みんな、「イヤだなあ」と思うそうです。
 僕はレスラーでもなんでもないんですが、その感覚はちょっと分かります。このひと、体重90キロ代のジュニア・ヘビー級の身体のくせに、強いこと強いこと。いや、もっとはっきりいうなら、あんまり強すぎるんですよ。嫌味なくらい強いっていうか。試しに彼の特殊な経歴を紹介してみませうか。
 
   <ダニー・ホッジ> 
 1932年5月13日生まれ。牡牛座。
 身長180センチ。体重95キロ。
 オクラホマ大学のアマレス部で活躍し、全米選手権3度制覇。
 1956年には、フリースタイルとグレコローマンの両種目を制覇。
 52、56年のオリンピックではミドル級銀メダルを獲得し、その後プロボクサーに転向。
 1958年には、ゴールデングローブ全米ヘビー級王者に。
 その後、プロレスに転向。
 1960年7月には、リロイ・マクガークを破り、NWAジュニア・ヘビー級王者に。その後、12年5か月、王座を維持する。
 が、1976年3月、自動車事故で首を骨折してNWA・JR王者のまま引退---。

 こう書くとフツーの履歴に見えますが、これに補足が入ると凄いんですよー。
 まず、ホッジのアマレス開始の動機なんですが、47年の4月、アマレス経験なしのホッジが中学3年のとき、ホッジのガタイに目をとめた体育教師のテッド・レックスの「おい、君。素質ありそうだから、州の試合に出てみないか?」との勧めで、冷やかしみたいな感じで州のアマレス大会137ポンド級に出場してみたところ、なんとホッジは71人中3位! 
 ズブの素人のくせに---これって反則だと思うな。
 高校に入学して本格的にアマレスをはじめたら、もうほとんど敵なし状態。
 で、アマレスを極め、ボクシングに転向したら、そこでもまたまたトップになっちゃう。
 こういうの、どういったらいいの? 「天才」といってお茶を濁すしかないのかな?
 真面目にコツコツやってるひとたちの努力はいったいどうなるの! と僕的には叫びたいんだけど、ピアノのホロヴィッツや、喧嘩界の花形敬みたいな飛びぬけた存在は、どうやらどこの分野にもいらっしゃるようで、ホッジもさしずめそういった存在の、不条理人間のおひとりだったんじゃないのでせうか。
 いや、ホッジの場合は、「天才」というより「怪物」といったほうがむしろ適当かな?
 なにせ、どのエピソードも凄すぎるんですよ。試合中、前後不覚に眼がトロンとなって「キレる」くせがあったこと。握力が異様に強かったこと。移動中の選手同士のバスの席で公然とマスターベーションをする性癖があったこと。さらには76年の自動車事故のエピソードがグロイ---このとき、ホッジは自分のクルマの運転を誤り、クルマごと高速で湖に突っこんじゃったそうなんですが、このとき、ホッジは折れた自分の首を片手で支えながら、泳いで湖の岸までひとりで辿りついたっていうんですから…。
 ゾーッ。これは、なんか、ニンゲンじゃない…。いっちゃ悪いけど、フツー死んでますって。
 ここまでタフだと、逆になんだか気味わるいっていうか…。
 ダニー・ホッジっていうのは、そういった「ゾッ」とするアブナイ部分をそこかしこにもちあわせた、なんとも不敵な、一種の突然変異の怪物みたいなおひとだったんじゃないでせうか?

 そういえば、僕は小学校1年のときに、馬場と猪木のBI砲 VS ウィルパー・スナイダーとホッジのタッグ戦をおばあちゃんの家のTVで観た記憶があるんですが、ホッジ見るの、なんか強すぎて嫌だったもんなあ。
 若い、全盛期の猪木がなんにもできなくて、場外でコブラツイストをかけたままクルクルまわって、リングアウトで逃げた、みたいな印象しか残ってないんですよねえ…。
 あの体力キングだった若き日の鶴田も、50才のホッジに押され押されて、30分を必死で戦っていた全日本の試合なんかが思いだされもします。
 なんというか、テーズや猪木だったら「うん、強い!」と頬を紅潮させて素直にいえるんですが、ホッジの場合はどうもちがうんですよ。

----うん、めっちゃ強いよね? で、それが?

 なんて、こっちがつい皮肉気な茶々を入れたくなるような、なんというか、ふしぎなキャラのレスラーでしたねえ。
 うん、「華」がないんです、このひと---けれども、鈍色の、超・リアルな強さ遺伝子を、DNA単位で濃厚にもちあわせていた稀有なひとだったように思います。
 そんなホッジを評してテーズいわく、

----ストリート・ファイトをやらせたら、ホッジこそ文句なく史上最強。

 テーズ大ファンであるインタヴューアーの流智美さんがそこで「えっ!」とつっこんで、

----でも、サブミッションの技術にかけてはテーズさんが上なんでしょ? なのに、なぜ、ストリート・ファィトではホッジのほうが上なんですか?

----ストリート・フアィトは<いち、にの、さん>で始まるもんじゃないだろ。相手が戦闘態勢に入る前にぶん殴ったほうの勝ちさ。たとえば、こうしてタクシーの中で口論になったら、ホッジが私のことをぶん殴ってきたって、こんな狭いところじゃサブミッションも何もないだろ? ありとあらゆるシチエーションで、もっとも喧嘩術にたけた男がホッジだというわけさ…。
                                                       (別冊宝島204「プロレスラー秘読本」<史上最強の用心棒>より抜粋)

 うーむ、リアルな証言なり…。
 でもまあ、これをもってホッジの紹介は終わり。次は、その右隣りのちっちゃな四角の枠ななかの四角いレスラーの紹介にいきませう。
 彼の名は、ディック・ハットン!
 彼がどんなレスラーだったかは、次のテーズ評がいちばんよく表しているかと思います。

----私の相手で最も強かったのは力道山とハットンの2人…。

 あるいは、

----グラウンドでは古今東西ハットンに敵うレスラーはいない。むろん私も含めてさ。ゴッチ? 立ち技ではハットンより上だが、寝たらとうてい手に負えまい。ハットンこそピュアなシュートといえる…。

 さらには、日プロ時代の吉村道明の証言なんかもひっぱってきませうか。

----いやぁ、強い! クラウザー(ゴッチ)より、強い!

 歴戦の男たちがこれほど声をそろえて斉唱するということは、これは、ホンモノにまちがいなさそうです。
 しかし、世の中には強い奴がゴマンといるんだなあ、はあ…。
 こういう桁外れなエピソードを聴くと、凡人のイーダちゃんは、ついため息なんかが出てきちゃうんでありますよ。
 
 その右の超・ごっつい男子は、ロシア系のカナダ人、岩石男ことジョージ・ゴーディエンコであります。
 この異常なガタイと佇まいを見たら、誰も彼に挑戦してこないだろうなと思わせる、この強力無比なド迫力を見よ!
 全盛時になんと胸囲が150センチあったそうですから、このひともそうとう強かったようですねえ…。
 スタイナとパワーが人間離れしていた方だったようです。得意技はブロック・バスター。テーズと90分フルのマラソンマッチをこなしても息ひとつあがらなかったとか…。
 まずはテーズの証言を聴きませう、ハイ。

----ディック・ハットン、ダニー・ホッジ、ゴーディエンコ、力道山の4人が私の生涯対戦相手のベスト・フォー。

 あと、あのドイツのローランド・ボックもゴーディエンコを「最強」だったといってます。国際プロレスのラッシャー木村も然り。

 しかし、みんな超・ド級に凄いけど、やっぱり、このなかでいちばんキナ臭い、実戦の「危険な」匂いを発散させているのは、誰がなんといってもダニー・ホッジじゃないでせうか。
 ハットン、ゴーディエンコのおふたりは、端的にいってスポーツマンの顔をされてるんですよ。
 いうなれば、スポーツマン・シップを心得た、猛烈に強い「豪傑」といった役どころ。
 でもね、ホッジはちがうんです。
 彼の故郷は、スポーツじゃないですね。彼の眼光からは、なんか濃い「地獄」の香りがしています。僕のUPした写真からも、それを気取れるひとは気取れると思う。ええ、立っている土壌が、てんでちがうんですよ。ハットンとゴーディエンコはスポーツ界を極めたキングかもしれませんが、ホッジはちがう、彼の役どころは、有力筋の貴族系貴婦人の庇護を得た、古代ローマの実力派の雇われ剣闘士といったところです。
 そう、地肌に血の匂いがこびりついているような、凶暴で、残酷な、なんともいえないケダモノの色気があるんです。
 そんな禍々しいオーラが、ねっとりと上半身を包んでいるっていうか。
 これは、なんちゅーか、「喧嘩師」の顔ですよ。
 ふるーい愚連隊用語でいうなら、いわゆる「ヤクネタ」系の顔。
 僕は、ホッジのこの完成された喧嘩師の面構えを見るたびに、我が国の誇る、ひとりの偉大な喧嘩師の顔を反射的に思いうかべるんです。
 それは、もちろん、日本中のプロの暴力団の方から、満場一致で喧嘩ニッポン一と謳われた、あの伝説の男、花形敬であります---。
 僕、徒然その33☆花形敬のレクイエム☆で彼の特集やってますんで、興味のある方はいちど覗いてみてやって下さい。
 ホッジのなかにあった何者のまえでも決して立ちどまらない「狂気」は、あの花形敬の顔のなかにも見つけられます。
 参考資料として花形さんのフォトもちょっとここに挙げておきませうか。

                          

 うーむ、何度見ても肝のすくむ、凄い面構えだなあ…。
 プロレス界随一の喧嘩師「ダニー・ホッジVS花形敬のセメント・マッチ」は、是非、見たかったですねえ。
 こういうと「ふざけるな。プロの格闘師とヤクザとはいえ素人の喧嘩とじゃ、はなから勝負になるわけがないじゃないか。プロは毎日、とことん鍛えてるんだ。プロをなめるな!」なんてお叱りを受けるかもわかりませんが、それは花形敬という男の内実を知らないひと特有のお言葉かと。
 花形敬は天才ですよ。闘争の天才。
 プロの格闘師のように連日格闘技の稽古に明け暮れてたわけじゃありませんが、十代のころ一時期通っていた経堂の成城拳闘クラブでは、現役のチャンピオンをスパーリングでKOしてますし、彼からは「君は絶対に本気でひとを殴っちゃいけない、そうしたら相手が死ぬから」みたいな、いわずもがなみたいなことまでいわれてる。

----花形の喧嘩のとき、俺たちは、どっちが勝つかじゃなくて、花形が1発で倒すか2発で倒すかで賭けた。花形のパンチは鉛みたいに重いんだ。相撲取りでも膝をつく…。

 よーっぽど規格外の、怪物野郎だったんでせうね、あの鳥人ダニー・ホッジに負けず劣らず---。
 そりゃあ、花形は寝技や関節技は知らないかもしれません、しかし、総合やグレーシーでいうところのポジション取り---それに武道でいうところの「間合い」感覚においては、比較するものがないくらいの天才だった、というのが僕の持論なんですから、勝敗は、これは案外分かんないっスよ。
 もっとも、ほかと比較できないくらいの超・凄玉のおふたりですから、もちまえの臭覚と本能的察知でもって、あらかじめお互いのことを煙たく思い、対決自体を何気に避けちゃってたかも、なんて醒めた見方もありですけど…。(^.^;>

               ×          ×           ×

 それでは日本の花形さんついでに、外国のあっち筋のストリート・ファイターのことも最後にここにご紹介しておきませうか。
 その男の名は、ダッチ・シュルツ(1902-1935)。
 NYのブロンクス生まれのドイツ系米国人。本名アーサー・フレゲンハイマー。(うあー、ドイツっぽい名前だなあ)
 彼は、あの禁酒法時代の米国で、カポネやあのラッキー・ルチアーノらと派を競った、モノホンのギャングさんです。
 彼がどんな男だったかは、論より証拠---このフォトをまんずご覧になってください。

                          

 このフォト、怖くないですか? 
 僕は、最初にこのフォト見たとき、ゾクッて震えましたよ。
 徒然その33☆花形敬のレクイエム☆で紹介した花形写真とおなじように、まったくリミッターのタガの外れたお顔がそこにあったから---。
 どうです、この顔? 僕的には非常にコワイんだけど。少なくとも、これほど酷薄で野獣的な顔っていうのを僕はほかで見たことがありません。この残酷そうで淫蕩な笑みを見てください。ひとことでいってヴァイオレンスそのもの。一目見て「ミスター・暴力」だと確信しました。
 ダッチ・シュルツは、禁酒法時代のNYで、ビールの利権を一手に握り、ナンバーズの賭博やレストランのプロテクションなんかにも手を広げていた、独立系のユダヤ・ギャングでした。頭は切れるものの、どうも直情的で抑えのきかない、無茶苦茶テンションの男だったらしい。1935年には、縄張りの分配のイザコザがもとで、側近の部下のボー・ワインバークを素手で殴り殺したりしています。
 やっぱりね、これは、どっから見てもそういう顔ですよ…。
 最初に紹介したホッジや花形さんに対してもっているような「敬意」は、僕はこのシュルツにはまったく抱いてないんですが、「喧嘩」はすさまじく強かったと思いますよ、彼は。
 1934年にFBIから「公衆の敵ナンバーワン」に指名されて、彼は、検事のトマス・デューイを暗殺しようともくろむのですが、そんなことをされたら商売あがったりだ、と真っ青になったラッキー・ルチアーノらのシンジゲートの標的となって、1935年の10月、NYのレストラン、パレス=チョップ・ハウスのトイレで用足ししているところを銃撃され、その3日後に死亡するのですが、撃たれながらもレストランの自席まで死にもの狂いで這いもどっていったという逸話が凄い…。
 絶体絶命のそのときに吐いたセリフが、ちょいとカッコいいんです。

----賭けるならお袋に賭けることだ。そうすれば悪魔にクジを引かれることもない…。

 一緒に銃撃された部下は、みんな即死しちゃったのに、このシュルツだけは即死せず、3日も生きのびたっていうのは、いかにも一代の怪物クンらしいタフネスさじゃないですか。
 なお、この昏睡状態の3日間のシュルツの朦朧まじりの発言は、すべて警察の速記者に記録され、ウィリアム・バロウズの「ダッチ・シュルツ最後の言葉」等、多くの本や映画の題材になりました。
 やはり、多くの方の食指をそそる部分のある、一種モンスター的な男であったようで…。
 興味のある方は、暑気払いがてら、ご自分で調べてみるのも一興かと存じます---。<(_ _)>
                       



 







         

徒然その71☆ What is 伊勢神宮?(下)☆

2011-07-14 22:21:15 | 日猶同祖論入門、なんちって☆彡
----さて、バビロン捕囚から50年ほどたつと、メソポタミア地方に再び新しい勢力が出現する。「アケメネス朝ペルシア」である。紀元前538年、アケメネス朝ペルシアは新バビロニア王国を滅ぼし、メソポタミア地方を統一した。このとき、バビロンにいたイスラエル2支族は解放され、彼らはこぞってパレスチナ地方へと帰還。再び南朝ユダ王国の再建にかかる。再建された南朝ユダ王国は、単に「ユダヤ」、そしてイスラエル2支族は「ユダヤ人」と呼ばれるようになる。
 ところで、イスラエル2支族が帰ってきたとき、ここで不思議なことが起こっていた。留守をしていた間に、北朝イスラエル王国のイスラエル10支族が消えていたのである!!
 当時、アッシリア帝国は滅亡しており、そこへ捕囚されていたイスラエル10支族も帰ってきているとばかり思っていたのに、彼らの姿がないのだ。もちろん、帰ってきた者もいるが、それはごくごく一部。大部分が帰ってこなかった。しかも、捕囚されたアッシリア帝国内にも、その姿はない。いつの間にか、歴史の表舞台から消えてしまったのである。(中略)…彼らの行方は、今もって不明だ。
 そのため、この事件は、世界史最大の謎とされ、消えた北朝イスラエル王国の人々は「失われたイスラエル10支族」と呼ばれる---。
                                                (飛鳥昭雄「失われたイスラエル10支族『神武天皇』の謎」学研ムーブックスより)




 フッフッフッ---とうとうここまでやってきてしまいましたね!?
 ここは伊勢神宮シリーズの最終ページ…行きはよいよい帰りは怖いの、あなたの歴史観破壊のための第一の門にあたります。
 この門をくぐったら、あなたは元の---日本人の大多数がもっている「平常な歴史観」の裾野には、たぶん、もう二度ともどれない。
 神宮シリーズの(上)(中)を通して、敬愛する飛鳥昭雄先生のダイジェスト・コピーみたいなページをあえてコキコキと書き綴ってきたのも、すべてはこのページが上梓したいがため---ええ、このページの成立のためだけに、イーダちゃんは夜毎の睡眠時間を削り削りしてきたのです。
 そうまでして一体何を書きたかったのか?
 それは、ズバリ、天皇家と古代ユダヤとの尋常ならざる繋がりについて、です。
 繋がりなんて曖昧な言葉をとっぱらって、さらにズバリ本質をいうならば、僕は、現在の天皇家というのは、失われたユダヤ十支族の---特に司祭系のガド族の---直系の子孫だと考えているのです。
 いや、より正確にいうなら「考えている」じゃなくて「確信している」のでありますよ。
 さらにいうならば、天皇家のみならず、我々フツーのニッポン人のなかにも、古代ユダヤの血は脈々と流れている、と僕は思います。
 
 こういうと貴方はどう思うかな?
 「うわ、トンデモ野郎だ…」と顔をしかめるでせうか。
 しかしね、トンデモじゃない、ポピュラーな、正しい歴史ってなんです?
 僕は、本当の歴史を公開している国なんて、世界中にひとつもないと思っています---うーんと、小学生の子供のときからずーっとね。
 こことはちがう「時事的」なページでもちょいと書きましたが、歴史っていうのは、そもそも本質的に陰謀と密議のせめぎあいなんです。
 出世競争よりはるかに厳しい権力闘争の極みの舞台で、陰謀が編まれないはずがないという理屈は、子供だってわかります。
 暗殺と謀略との血けむりの彼方に、はじめて「本来」の歴史のかたちがほの見えてくるわけ。
 ですから、小学校で教わった「歴史」とか、一般の書店で購入できる本に書いてある「歴史」というのは、そのほとんどが表層の出来事を指先でなぞっただけの、見せかけの「出来事史」でしかないわけであって、いってみれば、それは綺麗事のうそっこみたいなフィクションでしかないんですよ。
 いちばん肝心要の部分が抜けてる、あるいはあえて「抜かれてる」、そんな気の抜けたビールみたいな歴史を研究してどうなるの? 
 僕は、ストレートにそう思うな。
 
 たとえば貴方が世界の支配者だとして、どのような「歴史」を人民に教えます?
 自分の支配を肯定し賛美してくれる、そして、過去に犯した自分の罪や悪の部分をあえて秘匿し、暴露されないようにあれこれ工夫した、超マイルドかつ偽善的な、毒にも薬にもならないような、いわゆるからくり仕掛けの、安全な「表層出来事史」を教え広めるに決まってるじゃありませんか。
 歴史は、覇王の武器なんですよ、いつの世も。
 中国の代々の王朝も、そして、我が国の藤原不比等なんかも、「歴史」の加工製品化には、あらゆる知恵を絞っていました。
 その点は、むかしもいまも変わらない---いま、いわゆる「現代の歴史」をつくったり広めたりしてるのは、ほとんどマスコミ大手の機関ですよね? 新聞、TVに商業誌。いわば、彼等が、中世における「教会」の役を果たしていて、我々市民の世界観を規制・教育してるわけですね。
 地球はまわっていない、「天」のほうが地球を中心にして動いているんだよって---。
 それとおなじ用法で、いまはざっとこういってるわけ---

----現代は民主国家。世界を制覇するキングなんてどこにもいない。戦争はやむなく起こる必要悪。アベリカは常に民主主義のために戦う正義の国家であって、卑怯なテロを仕掛けてくるのは常にイスラム圏…。

 なわきゃねえだろうが!(ト吐き捨てるやうに)
 いうなれば、これが、ゲンダイの「天動説」にあたるわけですよ。こーんな教条的なママゴト報道を信じてるひとの心のうちが、イーダちゃんにはさっぱり分かりません。
 うそですよ、マスコミの流してる情報は、基本的にみーんなうそ!
 マスコミ各社はすべてスポンサーのために働いてます。だとしたら、それらスポンサー群のあやつり糸を束ねるだけの金力と権力をもったニンゲンが、世界の支配者なのに決まってるじゃないですか。 
 日本のマスコミ、いいえ、世界のマスコミは、すべて、「連中」のために働いています。
 こういうと貴方は色めきたって「陰謀論だ!」という激を飛ばしてくるかもしれない。
 しかしね---世界史イコール陰謀の歴史、つまりは謀略史ではないですか。
 たとえば、今回の311の東北地震---僕は、あれは、まぎれもない人工地震だったと睨んでる。
 状況証拠は腐るほどあります。
 しかし、まあ、それ話すと論点がズレちゃうんで、今回はそれ置いときませう。(知りたいひとは徒然その60代を参照)
 僕は、要するに、おいおい、忘れちゃいかん、「歴史」にも連中の手が入っているんだよー というようなことをいいたいわけなんです。

 たとえば、僕は、日本の国のなかに古代ユダヤが隠されてる、といいました。
 というと、

----バカいってらあ! ユダユ人は白人じゃないか。

 と返してくる方が非常に多い。
 しかし、いわせていただくなら、この常識的意見、まちがってます。
 ユダヤ人は、より正確にいうなら、ユダヤ教徒であることを意味する呼称であり、人種的な呼び名であはありません。
 けれども、聖書に出ている血統的なユダヤ人の人種をいうなら、彼等は、実は、多くの日本人とおなじイエローなんです。
 僕にはいかなる人種的偏見も興味もありませんが、事実は事実、ユダヤ人はイエローです。
 大預言者モーセも、賢人エノクも、そして、キリストもイエローでした。
 このへんはパレスチナあたりまで出かけていって、そこらへんの市民とかお百姓さん、あるいは羊飼いさんなんかに聴いてもらえれば、ただちに判明することです。キリストやモーセあたりを白人として描いたのは、あくまでヨーロッパ・カトリックの欺瞞であり、願望的トリックなんです。
 
----そんな馬鹿な…。じゃあ、いまいる圧倒的多数の白人のユダヤ人はなんなんだ?

 というなら、僕はこう答えるでせう。

----ああ、彼等は、アシュケナージ・ユダヤなんですよ。彼等の故郷は、13世紀に中央アジアにあった、カザール汗国って国家。彼等、いうなれば宗教的なユダヤ人であって、聖書とかに出てるユダヤ人---要するにスファラディ・ユダヤとは、まったく別系統なんですよ。

----なに、それ? 聴いたことないよ、そんな話…。

----そう、聴いたことないでせう? でもね、それ、当然の助動詞。ユダヤ人が白人じゃないって事実は、現代白人文明がもってる最大のタブーであり、公然の秘密なんですよ…。だから、決して表には出てこない。要するに政治的に隠蔽されてるわけ。なに、調べればすぐに判明しますって。イシュラエルが本当のユダヤ人・スファラディを2級市民として不当に扱っている人種差別国家だってことは、いまじゃ誰だって知ってます。
(このへんの詳細情報は、徒然その55☆イエス・キリストとは誰だったのか?☆を参照のこと)

 実はこのへん、激ヤバネタなんでありまして、10年前だったら、声をひそめて語らなきゃいけないようなアブナイお話なんでありました。(現ドイツでは、この話題を喋ったというだけで逮捕・監禁されます。海外によく行かれる方はお忘れなく)
 よーやく最近になって、ネットの発達なんかに伴って、やっと喋れるようになってきた話題なんですよ。
 
 ま、それは置いといて…ですから、まあ、そのあたりの情報とあわせて敷衍していけば、古代ユダヤの失われた十支族が、アジアをずーっと南下して、ここ、日本まで辿りついたというのは、だから、それほどSFチックな御伽話じゃないわけなんですよ。
 そーして、古代ユダヤには、「三種の神器」っていうのがあったんですよ。
 これ、前のページでもちろっと紹介しましたが、もういちどおさらい的に紹介するなら、それはこーんな感じ!

                    

 あらっ。なんか予想よりちっちゃくなっちゃいましたけど、これ、ユダヤの秘宝なんですよ。
 もっとも、いまじゃ誰も見たことのない、失われたお宝ですから、これは「聖書」の記述を下敷きにして描いた想像図ってことになるんですが。
 いっちゃんうえのジャパニーズ・神輿そっくりなのが、いわゆる「失われたアーク」、もしくは「契約の箱」ってやつ。
 古代ユダヤは、このなかに自分たちのお宝である「三種の神器」を収めていたのであります。
 アークの両脇にある石板2枚は「モーセの十戒石板」---。
 そのしたにあるのが、飢えたイスラエルの民のうえに降りそそいだ神の食物マナを収めたという「マナの壺」---。
 で、いちばんこっちある棒が、モーセの兄・アロンが使っていたという「アロンの杖」---。

 ところがこのユダヤの「三種の神器」、よくよく考えてみたなら、代々引き継がれてきたという日本の皇室の「三種の神器」になんか似てるんですよね、どことなく…。
 戦後は敗戦ということもあって、皇室や日本神話の教育というのが疎かになって、皇室の「三種の神器」というのがどんなものか、知らないひとも増えてきたんですが、古代ユダヤの「三種の神器」と皇室に引き継がれてきた「三種の神器」との類似性は、以前から識者のあいだで囁かれてきたことでした。
 皇室の「三種の神器」ってのも、おもしろいことに、これ、どなたも見たことがないんですよねえ。
 どんな学者も、研究者も、文化人も、実は、これ、誰も見たことないんです---古代ユダヤの秘宝といっしょ。
 だから、当然、写真もない。デッサンもない。
 そもそもどんなかたちをしているかすら、分からないんですよ、面白いでせう?
 それを想像して描いてみたのが、このページのアタマの写真なんですわ。
 うえから「八咫鏡-やたのかがみ-」---
 次に「草薙の剣-くさなぎのつるぎ-」---
 そして、「八尺瓊勾玉-やさかにのまがだま-」……。
 
 ただ、誰も見たことのないはずの、これら謎のような「三種の神器」には、ときたま目撃情報があるんですわ。
 たとえば、1954年には、なんとあの三笠宮殿下が、御自身の手で「八咫鏡」の裏にヘブライ語が書いてあった、と新聞に投稿しておられます。
 伊勢神宮の地下庫で整理していた神官が、「八咫鏡」の封印を解いてしまったところ、あってならぬヘブライ文字の羅列を見つけて、怖くなって逃げだした、みたいな逸話はいくつもある。
 ほかのひとの証言はいざ知らず、三笠宮殿下御自身の投稿というのは、これは、大きいですよ。
 僕は、これで「八咫鏡」と「十戒石板」との距離は、結構縮まった、と思う。
 「鏡」と「石板」の差はどーなるのよ? という意見もおありでせうが、これは、「十戒石板」に刻まれたのが、ニンゲンの「掟」であったという点を顧みれば、本来の理想的なニンゲンを映すべき「鏡」というような意味で、それが象徴的に「鏡」と呼ばれるようになった、という解釈はどうでせう?

 「草薙の剣」に関しても事情は同様ね---古くには、鎌倉時代、壇の浦の戦いにて安徳天皇が「草薙の剣」を抱いて受水したところ、その後、「草薙の剣」だけ海岸に打ちあげられていた、なんて話は有名ですよね?
 あと、江戸時代に、熱田神宮の神官が---「草薙の剣」は現在も熱田神宮にあるようです---「草薙の剣」を見たところ、それは剣ではなかったというエピソードなんかもありましてね。
 なお、この件でかの神官は切腹を命じられたそうです。
 水に浮き、剣でないとすれば、これは…どうも木製の杖っぽいじゃないですか!?
 だとするなら、「アロンの杖」との類似距離もそーとー狭まる印象、ありませんか?
 僕は、超・狭まった、と思うんですが…。

 最後に「八尺瓊勾玉」---これは、伊勢神宮の外宮(げくう)に祀られていますよね?
 外宮の祭神は豊受大神---これは、食物の神さまです。
 古代の米が壷、もしくは甕に収められているのが、この「八尺瓊勾玉」なんだ、なんて説もある。
 古代ユダヤの「マナの壺」のことを思いかえしてみませうか。これは、エジプトの砂漠をさすらっていた飢えたユダヤの民に上に降りそそいだ、神の恵みの食物「マナ」を収めた黄金壷でありました。
 神の恵みの「食物」といい、古代の神聖な米を収めた、なんて食物系のエピソード連鎖といい、この両者、ちょっと類似しすぎちゃいませんか?
 僕は、似てると思うなあ…。
 「匂玉」と「壷」との呼称の類似がちょっと説明しにくいのが、この説の難点なんですが。
 でも、僕は、いけると思いますよ。

 日ユ同祖論者の小谷部全一郎氏が、この件に関しては面白い説を出してます。
 天皇の古い呼び名である「帝(ミカド)」---これ、失われたユダヤの十支族のうち、主に祭事を司っていたガド族の呼称だったというんです---分解するならば、「ミ・ガド」。ヘブライ語の「ミ」は、「~から」という出身地なんかの説明になるってこと。すなわち、「ミガド」とは、「ガド族出身の者」という、自身のルーツを強烈に主張したものじゃないのか、というような解釈なんです。
 そうして、はるばる古代ニッポンまでやってきた古代ユダヤ・ガド族の末裔たる天皇は、自身の栄光と権威を誇示するため、古墳を築いた、というんですが、この古墳の形が「マナの壺」そのままだ、といいだしたのが、ユダヤ研究で有名な、あの宇野正美氏なんです。
 フツー、前方後円墳なんて呼ばれてる「仁徳天皇陵」なんですが---アレはちがう、ひっくりかえして見れば、あの造形のモチーフは明らかに「壷」である、といいはじめたのは、氏の卓見だったと僕は思います。
 うん、超・卓見!---「仁徳天皇陵」、ひっくりかえして見るなら、ありゃあ、まさに「壷」そのものなんですもん。
 論より証拠---これが、それの航空写真---ねっ、見て見て!

                       

 ほら、これ、「壷」だ、ねっ、だれがどう見たって---?
 
 この「前方後円墳」を「逆向きの壺」として見た宇野さんの功績は、不滅だと僕は考えます。
 だって、この「壷」、中央部にちっちゃな取っ手までついてるんですもん。
 かの飛鳥先生も、あのネット・ジャーナリストのリチャード・コシミズ氏も、この件に関しては完全にこの宇野説の解釈をとっておられます。
 でも、そりゃあそう---どう見たって、コレは壷と見るのが自然---それがいちばん理にかなった解釈なんですからねっ!
 世界史の最大の謎といわれる、イスラエルの失われた10支族---彼等は、やはり、このニッポンに来ていたのでありますよ---。(-o^;Y


           
                  ×        ×         ×

----うん、なるほど、君の論が、まるきり根拠のない妄想じゃなさそうなことは、なんとなく分かった。けどさ、どうしても分からない点がひとつある。それほど由緒ある一族がさ、なぜ、その血統をこうまで秘密にするんだい?

----それは、この秘密が「世界をひっくりかえすような規模の大秘密」だからだよ。いいかい、天皇家がその気になってこの秘密を「三種の神器」と共に全世界に公開したら、カトリックもイスラエルも、あっちのヨーロッパ文明圏は全部オシマイだ。アイデンティティの霧散爆発。すべての西欧文明の基盤が虚構の幻だってことになって、ドカンとふっ飛んじゃう…。

----ということは……どういうことだい…?

----うん、君の予想通り、まずまちがいなく戦争になるだろうね、天皇家がコレを公開したら。

----……。

----でも僕はね、飛鳥先生の見解といっしょで、この「秘密」は、あらかじめ公開されるときを見越して、あえて封印された時限装置付きの「秘密」だと見るね。

----ん? というと?

----これが、ほんとに消滅させたい「秘密」だとしたら、とうにそうなってるってことさ。でも、そうはなっていない。日本の文化の蔭や底部に入れ子のように巧妙に隠されて、いまは封印が解かれるのをじっと待ってるときなんだ、と思うよ。

----封印? 封印って?

----うん、僕はね、天皇家は、失われたユダヤ10支族「ガド族」の、預言者の系列だと思うんだ。「三種の神器」をもってるということは、これはすなわち、モーセやエノクなんかとおなじ預言者の系譜であるということなんだからね。古代ユダヤは、モーセやヨシュアみたいなスケールの、由緒正しい彼等の大預言者の---僕等はあいにく「彼」の名は知らないけれど---預言の通りに、東の果ての、このニッポン列島まで逃げのびてきたんだよ---古代アッシリアやローマ帝国、古代中華帝国なんかの覇権に対抗して---自分たちの信仰を守るために…。

----ということは、いずれ封印は解かれるのかい?

----うん、案外、近いうちに解かれるんじゃないか、と思うよ。

----その根拠は?

----大戦争。

----大戦争?

----うん、この「秘密」は戦乱から避けて、はるばる広大なユーラシアを逃げのびてきた、特別な「秘密」なんだよ。いわば、民族の「秘密」を超えた、世界の底の「超・秘密」。解かれて大戦争を巻きおこすほどの「秘密」なら、その封印が解かれるのは、未来の、またとない大戦争のさなかじゃないか、と思うのがむしろ自然なんじゃない?

----まあ、そういわれればそんな気もちょっとするけど…そんな大戦争が、いつ、起こるっていうの?

----もう、はじまってる…。

----えっ?

----2011年の3月11日に、はじまってる---日本の、東北で…。

----えっ、あれが?

----そう、あれがハルマゲドンだよ。あれがはじまりなんだ。

----そういえば、君は、あれが人工地震だっていう記事を書いてたっけね?

----うん、誰がどう見たってそれしか取りようがないだろう? 状況証拠は、もう裕に万を超えてるよ。(このあたりの情報は、僕の過去ブログ・徒然その60☆近辺を参照のこと)8月2日には、某国のデフォルトも決定するようだし、そうなればありあまる軍事力にすべてを賭けて、連中が、夢よもう一度の地震兵器・気象兵器・細菌兵器、それこそなんでもありの、やけくそ大戦争をおっぱじめるのは自明だと僕は思うよ。

----すると、混迷の度合いはより深まると、君は見るわけだね。

----そりゃあ、そうさ…。いまだって超・混迷の極みじゃないか。マスコミのふりまく偽の低線量放射線汚染報道!---あれはさ、戦時中の大本営発表以上のでたらめぶりだよ。くる日もくる日も。後世の世界史の教科書に乗ると思うよ、いまの日本のでたらめ放射能汚染報道は…。これほど自国民を汚した国家って、歴史的にもそうないと思うな。

----すると、このまま、大量のうそとデマと、某国の国家デフォルト始発の世界大恐慌が重なって……

----うん、パニックと暴動と自殺者と戦争と連日の人工地震とが重なって……そんな混迷の果てのある日、皇居始発の天皇会見がひらかれるんじゃないか、と僕は思うんだ。

----ほう、すると、そのときに…?

----うん、古代ユダヤの「三種の神器」と「契約のアーク」が公開されると思う。

----世界は…でんぐりがえるな…?

----うん、でんぐりがえると思うよ……。


                 ×         ×          ×

 というような夢を、昨日の明け方に見ました---あんまり印象が強かったんで、ブログに挙げておきますね。
 超・長いページとなりました---そろそろ星に帰らなきゃ(出かかったアクビを咽喉元でぐいとこらえつつ)---んじゃ、バイチャ!(^o^)/