イーダちゃんの「晴れときどき瞑想」♪

美味しい人生、というのが目標。毎日を豊かにする音楽、温泉、本なぞについて、徒然なるままに語っていきたいですねえ(^^;>

徒然その67☆大塩温泉露天風呂にて--至福の混浴と愛車クラッシュ(上)☆

2011-05-27 19:49:24 | ☆湯けむりほわわん温泉紀行☆
                      

 2011年5月19日のお午すぎのことです---。
 福島県大沼郡金山町の大塩温泉に到着したばかりのイーダちゃんは、思わぬ光景にたじろいでおりました。
 ええ---たじろいで金縛りになるくらいの、すっごい光景---!
 あの……しかし、その光景解説のまえに、ここ、大塩温泉の簡単な解説、やっちゃいませうか。
 こちら、福島県大沼郡の只見川流域は、全国的な知名度という点ではイマイチながら、実は、極上温泉の豊庫となっている特別な地域なんですよね。
 一般的には、この流域、会津南部の只見川温泉郡、なんて呼ばれたりしています。
 あ。最近では、ときどき<妖精の里>なんて風にも呼ばれてる。
 雄大な只見川の滔々たる流れに沿って、西から只見温泉、大塩温泉、湯倉、玉梨、八町温泉……と、温泉好きなら誰もが垂涎モノの共同湯の数々が、川と平行に走っているJR只見線のなだらかな線路沿いに、それこそキラ星のように、適当な距離をおいて点在しているんです。
 旅館がわんさかとか観光客わーっとかの、商業的な栄え方は、あんましてないんですよね。
 魅力を知ってるひとなら勝手にきてくつろいでいきな、みたいな感じのザッパな土地柄っていうか。釣り人さんなんかが泊まりそうなお宿がそこかしこにあって。懐が深めで、どっかぬーぼーとしてて、なんかスケールの大きさを感じさせる土地なんです。
 そのなかでも極めつきの露天風呂といわれている、ここ、金山町の大塩温泉の露天風呂にイーダちゃんが訪れたのは、最初に書いたように、5/19のお午をちょいすぎたあたりでありました。
 こちらは、民宿の「たつみ荘」というところが管理してられる、無料の、有名な野湯なんです。
 料金はなんと無料--管理されてる「たつみ荘」のおカミさんに声をかければ、気さくに案内してくださいます。
 こちら、春先の2月ほどだけ、山々の雪溶けの関係から炭酸のお湯が吹きあがってくるんですよ。
 いってみるなら、天然の、期間限定のジャグジー温泉ってとこ。
 どうです、温泉好きなら血が騒ぐでせう?
 で、話ははじめに戻るわけですよ---極上の上天気---きらきらした春の光のドライヴにすっかり気をよくしたイーダちゃんが、「たつみ荘」のご主人に声がけして、宿の裏手の川下りの道をテクテク下りていって、そのとき見たものはいったいなんだったのか---?
 それは、5名のフル○ン男性が、それぞれデッキブラシをもって、「たつみ荘」のおカミさん---ちなみにおカミさんは更衣です。誤解なきよう---の号令のもと、お湯のないからっぽの湯舟をゴシゴシと清掃してる光景なのでありました……。

----!?

 リアクション、できませんでした---あんまりびっくりしちゃって。
 最初は奴隷労働かと思った。みんな、フル○ンなんだもん。
 思わず口アングリ状態のイーダちゃん。すると、全裸男性労働軍団のひとりが、めざとく小道にたたずむ僕を発見して、

----あっ。ねえ、新顔さんが来られましたよー!

 宿のおカミさん、それに、全裸軍団の目が一斉に僕にむけられます。
 僕はそれらの眼圧にややたじろいで、やや半端に、

----あの…こんにちは…。

----あら、お客さんもここの温泉入りに? と、おカミさんが尋ねます。

----ええ、まあ…。

----なら、上いってもう一本デッキブラシもってきてよ。まだ一本あるはずだから。

----あのー…すみませんが、皆さんはここで一体何を……?

 と僕がおずおずと問うと、おカミさんはあくまで豪快に、

----ああ、こちらのお客さんたちはね、ここの露天の一番湯希望のひとたちなの! で、自主的に掃除手伝ってもらってるの。ここの一番湯はいいわよ。あなたも一番湯希望だったら、掃除手伝ってね……!

 で、イーダちゃんも彼等フル○ン軍団の一員と化し、大塩温泉露天風呂の清掃に加わったという顛末なのであります。
 ちょっとここで写真添付ね---全裸軍団の写真は挙げられないけど、ま、雰囲気を伝えるためにせめてデッキブラシだけでも---。

             

 写真右上はサービス画像、緑なす只見川の滔々たる流れね---只見川近郊の土地ってざっとこんな雰囲気なんですよ。
 で、おカミさんの号令のなか、茶褐色の析出物があちこちにこびりついた湯舟を、僕等はだいたい15分くらい清掃したのかな? 清掃してるうちにいつしか心も空になって、無心になってゴシゴシやってたら、やがておカミさんのツルの一声が、 

----うん、こんなもんかな、じゃあ、皆さん、お疲れさま!……ゆっくり温泉につかっていってね。なに……15分もすればすぐにお湯いっぱいになっちゃいますから……!

 いいながらおカミさんが湯舟底の穴を丸めた布切れでグイッと塞ぐと、たちまち石の湯舟の底には湧きたてのお湯がたまりはじめます。
 むーっ、凄い速度だ、と全裸軍団はみんなびっくり。
 そうして、僕等フル○ン軍団の、大塩温泉露天風呂の一番湯体験がはじまったわけなのです---。
 いやー サイコーのお湯でしたね。地面からシュワーッと吹きあがってくるお湯の量は、超・凄い。湯舟は20分もたたないうちに、ほぼいっぱいになっちゃいました。
 もう働いたあとだし、景色はいいし、ウグイスはよく通る声で鳴いてるし、お湯はさわさわの炭酸泉だし、僕等的には、いうことなんかまったくなかったですねえ。

----ああ、たまりたてのお湯って、ここ、透明だったんですねえ…。何度もここのお湯は入ってるけど、空気にふれるまえの本来のお湯はこんな色してたんだ……。

----うーむ、新鮮ですよね…何もかも……。

----ねえ、あなた、炭酸泉の吹きあがりに顔寄せて、におい嗅いでみなさいよ…。

----こうですか?

----そうそう、そうすると……

----うわっ。ツーンときた! ツーンと…。

----でしょ? それが炭酸の香りなんですよ…。

----ふーむ、凄いもんですね……。

 なんて、ノリはもう小学生の乗りあいバスとほとんど一緒---でも、ほんっと、いいお湯でした---(^o^;>
 ひとりのお客さんなんかは、なんと島根からはるばるやってこられた方でありまして。やはり、飯よりも温泉が好きなタチなんだとか。島根、という地名だけで、みんな、おーって感じに湧いちゃいました。
 あとのおふたりさんはSLマニア---1年に一度だけ、只見線にSLが走るときがあって、その予行演習のときが、今日これからなんだ、といって笑ってられました。この温泉のなかから川の鉄橋を渡るSLを見るために、わざわざ今日を選んでこられたのだとか。
 マジ面白いスよ、いろんな方がいらっしゃって---。
 じっと見ていると眠気を誘うような、瞑想的な只見川の佇まいをぼんやり温泉の高みから眺めていると、浮き世の気苦労の数々が、炭酸の泡々に巻かれてジュワーッと溶解していくようでした。
 湧きたてのお湯を両手ですくってぱしゃっとやれば、炭酸泉独自のなんともいえぬ清涼感が顔いっぱいに弾けます。 
 ああ、いいなあ。満足。満足の極みなり。(^o^;/
 なんて思って背骨ごとまったりしていると、ふいに背なから麗しい女性の声が。

----あのー ご一緒させていただいていいでせうか…?

 ふりかえると、なんとひとり旅の女性ではないですか。
 ひとりでこんなむつけき男たちの集う露天にやってくるなんて度胸あるなあ、と僕の口調にもおのずから敬意がこもります。

----ああ、どうぞどうぞ! サイコーのお湯ですよ。なんとねえ、一番湯! たったいま僕等が掃除したばかりなんですよ。あ。着替えるまで僕等後ろむいてますから…。ごゆっくりどうぞ---!

 と僕がいうと彼女、笑って、

----いやー そんな大したもんじゃないですよー……! 
 
 なんて若干照れたりして----。
 愉しかったー! 彼女、話してみると、途轍もない温泉通で、僕と那須の北温泉---このときも僕は、那須の定宿「北温泉」を基地に、この福島までやってきていたのです---の話でそーとー盛りあがりました。
 あと、彼女、お風呂にくるまえに、「たつみ荘」のおカミさんに声がけしたら、さっき清掃してくれたお客さんたち、まだお風呂からあがってこないのよ、あきれちゃうわって笑ってた、なんていうもんだから、それ聴いて、僕等はまたまた盛りあがって大笑いしちゃったりね---。
 なんか、僕的にいうと、去年の8月、北海道・知床での混浴体験を思いおこさせるような、至上の湯っことなったのでありました。
 あ。こちらの名湯を管理なさって、無料で訪問客に開放してくださっている、湯守「民宿 たつみ荘」さんのデータ、ここにあげておきませうね。

 「民宿 たつみ荘」
 福島県大沼郡金山町大字大塩字休場3106-2
 0241-56-4158
 http;//www.okuaizude.net/fukushima/okuaizu/inninfo/RHFA211/ 

 総計湯浴み時間---なんと、2時間なり!
 最後に、只見川の遠くの鉄橋をSLが渡るのを見て、それからイーダちゃんは皆に軽く挨拶して、この最上の野湯をあとにしたのでありました…。

        (たつみ荘御主人の撮影フォト。立ってる新参者がMe)
                                             

 しかし、悲劇は、その10分後に起こったのです---。
 お風呂のなかでも話題にあがっていた玉梨温泉にむかおうと愛車のアクセルを踏んでいたイーダちゃんは、温泉の入りすぎの一瞬の空白のためハンドルを切りそこね、80キロでルート252の石歩道に突っこんでしまったのでおじゃります。
 いわゆる事故というやつです---クルマは7m半石歩道のうえを突き進み、民家と30センチの距離でぎりぎぎり停止しました。
 時刻は午後の2時15分。幸い、身体のどこも怪我はなかったけれど、事故、エアバックも開き、クルマの底も抜ける、凄い事故じゃありませんか---。
 煙の吹きでる愛車のドアをやっとあけ外にまろびでたイーダちゃんに、大丈夫かと近所のひとたちがぱらぱらと駆けよってきます。
 イーダちゃんは茫然とした面持ちで、ええ、大丈夫です、大丈夫、といいながら、愛車の惨状をぼーっと眺めているよりありませんでした……。<次号につづく>

                                               




                   

徒然その66☆かぶと湯温泉 山水楼☆

2011-05-14 21:22:43 | ☆湯けむりほわわん温泉紀行☆
                        

 Hello、ゴールデンウィーク後半のこの土曜、珍しく休みがとれたので、超・ひさびさ! 温泉にいってきたイーダちゃんです。(^o^;/
 2011年の5月7日の午前中のことです。連休末の帰省客ラッシュに巻きこまれないために早めに出発して、イーダちゃんがはるばるいってきたのは、神奈川県の厚木、七沢にある「かぶと湯温泉 山水楼」さんなのでありました。
 東名を平塚で降りまして、厚木方面へ---R246を右折して、丹沢ふもとの七沢温泉郷へまず入りまして、あの有名な七沢荘を通りすぎ、クルマで5分ばかりいったところの鬱蒼とした木立ちのなかに、こちらの「山水楼」さんはひっそりと佇んでおられます。
 こちらのお湯のことは、以前 nifty温泉さんのクチコミで4、5行書きこみしたくらいで、あまり自分から大々的に吹聴したことはないのですが、それは半ば意識的な隠蔽でもありまして、実はここ、イーダちゃんが胸のうちでとっても大事に思っている、自分内の秘密温泉ランキング<神奈川県の秘湯>のベスト5に余裕でランクインするほどの、実力派の名湯なのでありまする。
 ひとことでいって、もー ハンパないお湯なんよ---!
 マニア的視点からいってもたらたらの垂涎モノ、段持ちの温泉好きなら、腰まで湯に沈めた瞬間、顔色が変わることまちがいなしのピュアな湯っこなのデス。
 僕的には、本当に温泉が好きな、親しい友人にしか紹介したくないようなお湯なんですよ。興味本位のミーハー的ノリでやってこられるのは迷惑っていうかね---うわー、傲慢かましちまったーい!<(_ _)>---心から温泉を愛しているひとにだけひっそりと告げたいタイプのお湯っていうんでせうか。
 そう、あくまでひっそりと、ちょっと遠くの距離から静かに見守っていたいって感じの温泉なんですよ。 
 5キロほど厚木方面にもどったところに、あの有名なふしぎスポットでもある「七沢荘」さんがあるんですが、好き嫌いで言うなら、僕は「七沢荘」さんよりはるかにこちらの「山水楼」さんが好きですね。
 なにしろ、ここは、環境的にいいもん。山梨の奥のほうみたいな静かな山林がほっこり広がってて(冒頭UP写真参照)、そこをまっすぐいった果てに、猟師小屋みたいな、風情ある一軒家の田舎家があって。
 そこが、厚木・七沢の「かぶと湯温泉 山水楼」さんなのであります---。

 お宿の奥のほうに位置してる、こちらのお風呂は、設備的に見るならこーんな感じ---。

                      

 ま、とりたてて云々するほどのこともない、ごくフツーのお風呂って印象なんですが、それで騙されちゃいかんです、ここがフツーじゃないのは、なんといっても湯舟の内側にたぷたぷと満ちている、お湯自体の威力なんですから。
 設備はあくまでフツーっぽいし、お湯にしても一見したところ平凡な透明湯にしか見えませんから、ついつい僕等もあまり吟味することなしに先入観だけでお湯のユヂカラを見切ったりしがちなんですよね。
 でもでも! 足首から「ちゃぽん」とつかってみれば---この湯っこの実力は誰しも瞬時に分かります。

----うごっ…これ、名湯じゃんー---!

 最初にここのお湯につかったとき、僕、思わず呻いちゃいましたもん…。
 おののくっていうか、PH10.3の掛け流しの自墳泉は、鮮度からして桁がまるきりちがってました。
 もー つるっつるっのトロットロ---トロットロの歓喜ってやつが、ここにある。こりゃあ、たまんないっスよ。
 中年男子のイーダちゃんの肌がこれだけ嬉しがるくらいだから、若い女性がいったら、ここのお湯はなおさらたまらんでせう。ええ、顔色変わると思いますよ。
 この写真の男湯の右側には扉がありまして、そこを抜けると、裏山がのぞけるちっちゃな露天がございます。
 ほっこりした谷と沢と、山一面の見事な竹林がのぞめる、この露天がまた素晴らしいんだ。
 お湯的には内湯がサイコーなんだけど、山の丘陵上部にずらーっと並んだ竹林を眺めながらつかる、ここの露天もなかなか極上なんです。
 この日はたまたま雨でして、天候的には決して恵まれていたわけじゃないんだけれど、竹林に降りしきる霧雨のしめやかな音を聴きながら廠々とつかる露天のお風呂も、晴れの日とはまたちがって、たまらんものがありました。
 ひさびさの極上温泉---これ以上はないってくらいに、めっちゃ染みました…。
 ここ最近の、らしくない、政治ブログなんかで張りつめていた神経が、ゆるゆるとお湯のなかでほぐれていくのが手にとるように分かる感じです。
 去年の8月に失業して、8月いっぱい北海道を放浪してきて、10月にこのブログを立ちあげて、ヨガをやったり邦画にハマったり、それから、いろんな求職活動にいそしんだり水泳をはじめてみたり、あるいは、3.11の東北大震災とその後の原発騒動のショック、それにともなう友人との軋轢、さらにはガイガーカウンターを購入して実際に福嶋原発の20km圏内にいってみたり……さまざまな過去が、うつろいゆく夢のように感じられてきます。
 とってもふしぎ---竹林が雨にうたれるしんなりした音が、物凄く優しい音にだんだん聴こえてきます。
 まぶたも気持ちもほっこりして、ようよう眠たくなってくる。
 その眠気の振幅が、なんというか後ろ頭にとっても気持ちいい。
 うーん、日常じゃちょっと味わえないくらいの、超・深ーい安堵感。
 ていうか、温泉ってやっぱ面白いです…。
 帰りがけ、玄関前の椅子でゆったりくつろいでいると、僕がよっぽどニコニコしてたのか、ふいに背中から宿のおカミさんが声をかけてきてくれまして、

----ああ、お客さん、まだ外、雨、降ってますか?

----ええ、まだ…少々降っているようですね…。

 それを契機に、このおカミさんいろいろと話しはじめました。
 そしたら、お湯がいいのも道理、こちた「かぶと湯温泉」さんは15年前まで、なんと湯治宿をやっていたというではありませんか。僕はもうびっくりして、

----なーんだ。それじゃあ、お湯がいいのも道理ですよねー…。

 すると、おカミさんはやや得意気な表情になって、

----ええ、箱根湯本に温泉研究所ってのがありましてね、そこの職員さんが調べていうには、うちのお湯の保湿効果、箱根のお湯の8倍もあるってことなんですよ。保湿、ですから、お肌と傷なんかは特にいいってわけですね…。

----へえ、それは凄いな。で、こちらの「かぶと湯」源泉は、いつごろから湧いてるんですかね?

----なんでも…大正の、あの関東大震災のあった9月に、田んぼからいきなり湧きだしたそうなんですよ。うちの父が子供のころ、朝早く田んぼにいったら、稲の苗のまわりがみんな綿みたいな湯華に囲まれて、それこそ田んぼじゅうがまっ白になっていたってよくいってました…。

----うわー。それは凄い思い出ですねえ…。湯華でまっ白な田んぼですかあ…それは、見たかったなあ……。

 なーんて、春雨の降りそそぐ玄関のまえで、百年まえのその朝の光景に心を飛ばして、ふたりしてちょっと遠い目になったりしてね…。
 霧雨は廠々(しょうしょう)と降りしきり、竹林は背なでひっそりと揺れてます。
 うーん、胸が涼しくなってくるような、情緒たんまり、これは、絶妙のまどろみ風景ではないですか---ふりかえりふりかえりお宿をあとにしてきましたよ---温泉、やっぱり大好きですねっ---!
 新仕事で有給が使えるようになったら、また新しい温泉発掘に燃えてみたいな、と思ったりもした湯あがりほくほくの新米イーダちゃんなのでありました…。(^o^;>

 あ。「かぶと湯温泉 山水楼」さんのデータ、ここに書きだしておきませうね。

   〒243-0121 神奈川県厚木市七沢2062
   電話 046-248-0025
 
                  

 上記写真は、七沢からさらに清川村方面に向かったところにある宮ヶ瀬湖のフォト。
 後日の晴れの日のフォトですけど、わりに綺麗に撮れたのでUPしておきます---。


 
 

 

徒然その65☆福嶋原発20Km圏内への旅☆

2011-05-02 20:34:47 | ☆むーチャンネル☆
                       

 先月中盤すぎのことです---待ちのぞんでいた中国製のガイガーカウンターがようやくのこと到着したので、イーダちゃんはさっそく福嶋の第一原発までいってきました。
 目的は非常にシンプルです、原発20km圏内の放射線量の測定---そんだけ。
 イーダちゃんはね、徒然その61~64のページでもちょろちょろ書いているように、この原発事故を、国家とマスコミの捏造によるフェイクだと考えているのです。
 ですから、放射能汚染に対する恐れというものは、微塵もなかったな…。
 レベル7というあの政府発表、ロシアやフランスの見解と一緒で、僕は、完璧な恫喝ハッタリだと思ってましたから。
 そして、現実に測定された値というのも、僕の予想を裏付けるものでした。
 春先の福嶋は、のーびり豊かな佇まいでした。桜があちらではそろそろ盛りの感じだったんですよ。
 山の稜線のあちこちに振りまかれた淡い桃色の花々を遠目で眺めるたびに、目の奥にたまっていた疲労の結ぼれがひとつひとつほどけていくような感覚です。
 ああ、いいなあ、と素直に思います。これが放射能測定なんかじゃなくて、温泉目的の旅だったらもっと愉しいのにな、なんてちょっと悔しくなってもきたり。
 しかし、これほど無人の町っていうのは、生まれてはじめてです。
 古ーい角川映画の「復活の日」のワンシーンが思いだされたりしました。そういえば、さいとうたかおの「サバイバル」なんてのもありましたっけ?
 行けども行けども、どこにもなんにもひとの気配がないんですから……。
 小鳥があちこちで鳴いてます。それがとっても大きく聴こえる。ぱぱーっと木立から群れになって飛びたっていくのが、人気があまりにないせいか、ちょっとした事件みたいに感じられてびくっとするんです。
 ひとの町じゃないみたいな感じ---家とか電線とか、文明の気配はそのままなのに、それの主人がみんな去っちゃったあとの空家の感じがしてきます。

----おーい、おまえらのご主人たちは、どこいっちゃったんだ? なーんて窓あけて小鳥たちに呼びかけてみたり。

 あと、道のあちこちに牛の群れ---あっちの川べりに、それから、こっちの丘陵にも。
 おお、you tube の画像で見たまんまじゃん、なんてちょっと嬉しくなったり---避難させられたひとたちの立場を考えたら、こんな、嬉しくなったりするのは不謹慎なんでせうが、この非日常の感覚が、だんだん愉しくなってきたのはリアルなホント---ええ、ハンドル握りながら、僕、ちょっとわくわくしてきちゃいました。
 見かけは町なんだけど、ここはもう野生の領域なんだな、なんて思いもしました。
 そのときのフォト、ちょっとUPしておきませう。

           

 左は道にでてきた牛さん---草食べて、野生化して、この牛さんたちは元気でしたね。
 一頭の子牛なんかは特に元気モリモリ、走るクルマにいきなり嬉々として並走してきて、こっちがびっくりしたり---。
 ちなみに、放射能値は、8.28マイクロシーベルト。都内にくらべると高いことは高いですけど、副島さんのブログにもあったように、大した数字じゃありません。
 年間量に換算しても、8.28 × 24 × 365 = 72.53ミリシーベルト/年
 この値だけ見て大騒ぎするだろうひとがいることは知っていますが、僕も、副島さん同様、この値は人体にとって驚異的な値ではない、と思っています。
 川内村では、ちょっと悲惨な光景、見ちゃいました。

            

 この痩せ細った牛さん---鼻先のところが木杭のとこに引っかかってたんです。
 で、光のない、疲れた目で、こっちのクルマのほうをぼーっと見てる。クルマ停めて、降りて、助けようかと思ったんですが、近づくと暴れだしそうな気配あり。で、救助は断念しました。痩せても枯れても牛さんですから。こんな状況での大怪我はこっちも避けたいですし。
 許せ、牛さん、と、あえて苦虫顔して通りすぎます。
 富岡町では、道端に犬の死骸を見つけました。
 蠅が身体にたかってます。それをうららかな春の日差しが明るく照らしてる。
 これも、小さな目礼をひとつして、黙って通りすぎるしかない---こっちは旅人なんですから…。

            

 ちなみに、このときの放射線量は、6.21マイクロシーベルト。
 やはり、それほど驚異的な数字ではない。でも、風によって、数値はかなり変動します。登り坂に向かい風が吹いたら、いきなりガイガーカウンターの数字が、15マイクロシーベルあたりを表示したりね。
 そのへん、非常に微妙なモノを感じました。
 とにかく、圏内に入ってからは、僕のガイガーカウンター、やたらとビービー鳴ってましたね。うん、それは、事実。
 ただし、こっちがおののくほどの上昇数値は、とうとう検出できませんでした。
 この数字なら、20km圏内でも僕はじゅうぶん居住可能だと思う。
 政府発表の怪しさ、放射能パニックを煽りたい意図のほうをどうしても感じてしまいます。

 たまーにすれちがう対向車線のクルマの運転席は、なんと完全装備の防護服のひとが乗ってます。
 反射的に、おおって思う。
 向こうもこっちを見て、うわ、気ち○いだ、とびっくりしてるリアクションがなんとなく伝わってきて、それがちょっとおかしいの。彼等と僕との隔たりは、目に見えない放射能被曝量に対する意識の隔たりそのものです。こっちは政府マスコミ発の情報、なにせ、かけらも信じてないんですから。

 最終的に、原発から4km南南西に位置する、大熊町大字熊川というところまでいってきました。(そこからさきは阻まれていけなかった)
 ここには、津波の足跡がありました。
 見てすぐ息を飲んじゃった---。

       

 熊川にかかる橋が、ない…。
 ガードレールが、チリ紙みたいだ…。

       

 ここまでの事実を見ちゃうと、言葉なんて無力です。
 ただ、茫然とあちこち歩きまわって、ひとの気配を探すだけ。魔法瓶が転がってる。ミシン、食器棚、ファンシーケース、農機具、クルマが玩具みたいに無造作にごろごろ転がってる…。
 
       

 放射線量は、ここで最高値の18.19マイクロシーベルトを記録しました。
 写真には収められなかったけど、風によって20.01マイクロシーベルトまで、ガイガーカウンターの数値は跳ねあがりました。
 しかし、年間数値に換算しても、これは、そう大きな被曝量じゃない。

   20 × 24 × 365 = 175ミリシーベルト/年

 4/21から実施されたという原発20km圏内からの強制退去という発令は、不当なのではないか、とイーダちゃんは思います。
 だって、そんな放射線量じゃなかったんだもの、どっからどう見ても---。
 なにやら、放射能の恐怖を必要以上に煽って、パニックを醸成したがっていられる方々が、政府内にもマスコミにも、まだまだ相当数いらっしゃるようですねえ。
 
 やはり! この政治的決定には、裏がある、と思わないではいれません。
 4/14、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5ヶ国が、貿易においてのドルの使用禁止を決定しました。
 いわゆるBRICSというやつです。
 いよいよアメ○カの国家デフォルトが決定したわけです。
 ドルが世界の基軸通貨でなくなる時代が、とうとうやってきました。夏までに、1ドル=50円になることは、ほぼ間違いないでせう。(これは、ガイトナー米財務長官が公式に述べている見解です。デマでもハッタリでもありません。日経、ならびに日本のマスコミはあい変わらず何も報道しませんが、それは地震の真相、原発事故のでっちあげ報道とおなじ隠蔽報道の一種です。どうぞ、お調べください)
 ただ、BRICSといえども、すぐに世界通貨を決定できるわけじゃない、ドルがダメならユーロに代役をやらせればいいという案もありますが、実際的には、ユーロはギリシアなんかのこともあり、ドルよりむしろ安定率はヤバめな感じです。
 じゃあ、どうすればいいのかというと、なんと日本の円が、世界の基軸通貨になる可能性があったんですよ、実をいうと。
 アメ○カの奥の院にいる世界権力は、その事態だけはなんとしても避けたかった。
 そのために3.11東北の人工地震が誘発され、福嶋第一原発のレベル7という偽装事故も起こされたんです。
 ニッポンを世界の三流国に叩き落とし、だめっこのドルをちょっとでも延命させるために---。
 そう、これはね、経済の主導権を東洋に渡したくないがために惹起された、経済戦争だったんですよ。

----まさか!? と、貴方はいわれるかもしれない。たったそれだけのために…そんなことするわけないよ……。

 と思われるなら、そんな希望的楽観は虚しいだけだ、と僕側の見解を述べておきませう。
 連中、当然、それくらいやりますとも。
 第二次大戦の末期に、すでに人工地震兵器と原爆の完成に成功してたお国柄です。
 東京大空襲で一晩に10万の一般市民を虐殺し、謝罪も遺憾の念の表明もしない国じゃないですか。大量破壊兵器があるとイラク国民を100万人近くブッ殺し、いってみたら大量破壊兵器はどこにもなかった、でも、謝罪なんかしやしない---単純にそーゆー国家なんですよ、あちらさん、アメ○カは。
 人工地震で3万人近くの日本人を殺しても、罪の意識に駆られたりするわけがないじゃないですか? 

 そのあたりの精緻な分析は、ネット・ジャーナリスト、リチャード・コシミズ氏のブログをご一読ください。

   リチャード・コシミズ・ブログ   http://richardkoshimizu.at.webry.info/

 福嶋原発の放射能被曝の正邪に関して興味のある方はこちら--- 

   「副島隆彦の学問道場」今日のぼやき1207  http:/www.snsi.jp/

 今回の福嶋行で、僕は、この原発事故の陰にほの見える、某国の意志を強く感じました。
 ええ、これはドル防衛のために企まれた、一種の情報テロであり、巨大な偽装事故にまちがいありません。
 (注:福嶋原発の原子炉は、ある程度の筋の通った放射線をふりまくために、局地核で爆破されたと思っています。やったのは、たぶん、モシャド。日本のすべての原子力発電所の警備会社は、イシュラエルの企業ですから)
 日本政府とマスコミは、彼等の傀儡です---彼等の目的は、ニッポンという国家を汚し、国際的評価をおとしめること。
 だって、たった20マイクロシーベルトばかりの放射線量ですよ。この程度の放射線量で被曝なんてできるわけがないじゃないですか。
 でなければ、レベル7の避難地域に防護服もなしで侵入した徒手空拳の僕が、いま、こんなに呑気にブログなんて書いていられるわけがない。
 レベル7クラスの放射能事故なら、もうとっくに被曝のひどい症状がどんどんでてますよ。
 でも、いまのところイーダちゃんは元気に健康体やってます---髪も抜けてないし、歯から血もでてないし、白血球のほうもたぶん通常通り、まあ、つつがなく日常生活を送ってるといってもいいでせう。
 原発自体までは、僕もいけなかったから断言することはできませんが。
 しかし、レベル7の放射能事故が起きたという事実だけは、自信をもって否定することができそうです。

----ねえねえ、福嶋第一原発でレベル7の放射能事故が起きたんだって…?

----ああ、あれね…。ロシアの専門家もフランスの技術者もいってるけどね、あれは、ヨタだよ。ニッポンが放射能まみれの三流国家だってレッテルを貼って、死亡寸前のよろめきドルをちょっとでも延命させようっていう、某国のいつもながらの軍事作戦だよ。もっとも、むかしといまじゃ時代もぜんぜんちがうから、彼等、自分たちの苦しまぎれの攻め手がほかからまる見えになってるっていうことが分かってないようなんだな…(苦笑)…ちょっと、そういうのって憐れだよね---?(^.^;>


                        

     ◆クルマで通りがかったら、喜びいさんで田舎家から飛びだしてきた、このラブラドール・レトリーバー。
      クルマ内の食糧を全部あげると、しっぽをふってワンワン大喜びで食べはじめて。
      写真は、あげたポテチを食べているとこ---可哀そうに、おまえ、よっぽどひとに飢えてたんだな---。 
      帰りはどこまでもクルマを追って走ってきたんで、アクセル踏むのが辛かった。泣きそうになりましたねえ、なんか…。