----米国は、世界経済に寄生しているようだ。(ウラディミール・プーチン)
2011年8月8日月曜日---イーダちゃんが高校のころから夢見ていた日が、とうとうやってきました。
ドル---世界の基軸通貨であったあの米ドルが、その実力と権威と信望とをすべて失い、ただの紙切れになって、どことも知れぬゴーストタウンの街角で、枯葉のように舞い散る日が、いよいよやってきたのです。
いままでだって持たせてこれたのが、むしろ奇跡だったんです。
ありとあらゆるトリックと謀略とを駆使して、ここまでやっとこさ持たしてきたんですから---ええ、ベトナム戦争とか東西冷戦とかWTCとかイラク戦争とか311とかね…。
東西の冷戦は、あれは、西側も東側もどちらのスポンサーも、実はウォール街在住だったという、空前絶後の茶番劇でした。
ベトナム、イラクの戦争もウォール街のキング連中のいつもながらの戦争商売---アヘン戦争以来の十八番のお家芸でしたしね。
あと、あの911は、$体制維持のための自作自演の爆破劇---アラモや真珠湾なんかとまったくおんなじ手口のトラップだったということ、このごろようやく鋭いひとたちに知られるようになってきました。
そして、このあいだの我が国の311も、昭和19年---太平洋戦争末期の12月に、名古屋を襲ったM7.9の地震の再来---日本の軍事工場を見事なまでに破壊しきった地震兵器の、大幅なリニューアル・アップ、ウォール街始発の、$巻き返し巨大プロジェクトの一環だったというわけでして---。
いやー、まいったまいった隣りの神社…。
アベリカさん、あなた、実に往生際がわるうおますなあ。
でも、そんな悪あがきももう終いですね---$の余命は、どう贔屓目に見ても長かない。
判明してるだけで1京5000兆円以上の借金なんて、これは、1920年の恐慌レベルをはるかに超える数字です。
$はねえ---もう死期を告知されたと断定してもいいでせう。
だいたい、皆さん、誤解してはりますよ。盤石基盤の経済体制なんてまったくの幻想です。あのローマだって滅んだんですから。
今度は、いよいよアベリカ戦争帝国さんの順番がまわってきたってだけの話で---そう、ここらで認識切り替えてみませんか?---$は基軸通貨なんていわれてますけど、
実は、アレは、銭とか貨幣とかいうんじゃなくて、より深い視点から見るなら、いま現在の世界体制の象徴そのものなんですよ。
よりぶっちゃけていうなら、合衆国の軍事力が、いま現在のイスラムやら中国やらヨーロッパ、ニッポンなんかを仕切っているんぜよ、そのへん、くれぐれも肝に銘じておくんなさいよ、というのが$のホントの意味なんです。
いってみれば、ヤーさんの啖呵、あるいは恫喝ですな、こりゃ…。
実際、70年代のあのニクソン・ショックのとき、$と金(gold)との兌換が禁止され、$は金の裏付けのない、史上初の、架空の符徴としての「世界基軸通貨」となったわけなのでありまして。
金の裏付けがないなら何を裏付けにするのよ?
政治力、しかないですよね---政治力---よりぶっちゃけていうなら、巨大な「軍事力」そのものがバックにいて、世界の趨勢に睨みを効かしていたのが、$というあの紙幣の裏の意味だったんですよ。
----おい、兄ちゃん、この$を使うたびに、誰がこの世界を仕切っているのか、意識して従うようにしてな。なあに、黙っていうこと聞いて、シャバ代払いつづけててくれたら、なんもようせん。ただ、このワシらのルールに歯向かお、なんて考えたら、容赦せえへんで…。
おっとろし…。でも、$に口がきけたら、たぶん、このようなことをおっしゃったんじゃないんでせうかね?
さて、ここで、ちょいと復習いきますか。
あの、世の中には、三つの産業があると、たしか学校時分に習ったと思うんですが、できたらそれをいま思いだしてください。
◆第一次産業---農業、林業、漁業、牧畜業、なんか。
◆第二次産業---まあ、産業革命以来の工業全般かな。
◆第三次産業---情報産業。近代になって生まれた、新たな産業。マスコミ、雑誌、新聞、著作とか、インテリっぽい感じの仕事全般。
このなかでどれがいちばん大事かというと、いうまでもないけど、それは食料を生産する第一次産業ですわな。
ニンゲンの食事全般を司ってるんですから---議論の余地なぞない、いちばん大事な産業はコイツです。
でも、20世紀末期から、この基幹産業が3Kなんていわれて、若者からだんだん疎んじられはじめたんですよね。「辛くて臭くてダサイ」からっていうんです。総じていうなら、ま、カッコわるいってことかな?
じゃあ、なにがカッコいいのかといえば、第三次産業だっていうんですよ。
スーツ着てバリッと働けるし、いかにもビジネスマンだってスマートな感じがするからっていうんです。
僕の友人でもそのような動機で、マスコミ関係しか就職を狙わなかった連中は大勢いましたね---フッ、阿呆めが---!
けれど、20世紀後半から21世紀にかけて、さらに新しい、第四の産業形態が起こったというのが、イーダちゃんの考えなんです。
イーダちゃんの考える◆第四次産業---それがデリバティヴ◆という産業形態です。
いわゆる先物取引---架空の先売株での、ほぼ上限なしの、超・ギャンブル相場でのドトーの賭け勝負!
これは、仕事というよりは完璧ギャンブルだと思いましたね。
たしかに当たりゃあスゴイ---天文学的な儲けだって夢じゃありません。
でも、もしかして外れたら……?
しかし、額に汗して働くというイメージが嫌いな青白きインテリ層に、この産業は受けました。
みんなして、働かずに、PCまえで巨額のビッグ・マネーをすいすい動かすスマートな自分---という虚像に夢中になった。
この産業にいちばん熱中していたのが、いうまでもない、かのアベリカ合衆国さんです。
----額に汗して働くなんてもう古い! というんですから、これは、そーとー奮ってる。
賢い奴は3Kなんてダサイことは決してやらない。PCと頭脳と10本の指先だけで億万長者の夢人生---というんですから。 ま、はっきりいわせてもらうなら、これ、怠け者のパラダイス幻想でしかないでせうねえ---。
自分のコネクションを使って、物資を右から左に融資するだけで莫大な利益を生めるんだ、と誇示する暴力団関係者の方の感性と非常に似たものを感じます。
一時的風潮なら、まあ、そんな流行りすたりもあるかもな、と思わないでもない。
でも、これが国を挙げてとなるとどうでせうね?
ちーとヤバイとお思いになりません?
第一次、二次の産業を捨てて、第三次産業だけになったら国は衰退するといわれてます。
なのに、第三次よりはるかにヤクザチックな、第四次産業だけで国がいっぱいになっちゃったら、これはいったいどうなるのでせうか?
こうした政治経済を実践する国が最終的にどういう運命を辿るのか---それを、現実世界でいま、まざまざと見せつけてくれているのが、アベリカ合衆国没落という現象なのだ、と僕は考えます。
ですから、これは、円高なんかじゃない、進行してるのは「$安」なんです!
いや、これは甘すぎる表現でしたね、いい直しませう、進行してるのは「$崩壊」、あるいは「$死亡」といった破滅的な現象なんです。
政治の力でこの事象を必死に隠蔽しようと奮闘中ですが、むりむり、一度はじまった急性アノミーをとめることなんて誰にもできません。
$が史上初の75円! なんて今朝(8/21)新聞が大騒ぎしてましたが、この$の大崩壊は、75円くんだりでとまるようなレベルのモノではとてもない---$は、最終的には50円割ると僕は思ってます。
それにしてもねえ…(トため息して)……
----この状況を認識して、それを新聞の一面にしないマスコミの存在意義ってなに?
とイーダちゃんは切に思います。
だって、まったく意味ないもの! 無意味どころか、存在自体が既に害悪であると思っております。
これ、明らかに、意図的な隠蔽だもん。
イエス、マスコミに割りふられている真のお仕事は、真実の隠蔽と大衆の扇動教科です。
要するに、世界のマスコミ連中は、みーんな、お犬なんですよね---どこかの合衆国サマの指令待ちの。
世界中がアベリカ・デフォルトで大騒ぎしてるっていうのに、「アベリカはデフォルトを持ちなおした!」と、いきなしコレだもの。デフォルトのなんたるかを知らない庶民層は寝耳に水、そりゃあ「なんだなんだなんだー!?」となりますよ。
でも、新聞TVにべったりで、政府を信じきってるみんなもわるいんですよ。
あと、無料のTVが、真実の国際情報を分かりやすーく「教え施してくれる」と考えている、僕等・大衆もわるい。
そんなわけないじゃないですか---どの世界でも棚ボタ現象はありえません---なんだって、政府や金持ちが、好き好んで文無しの大衆を本気で啓蒙なんかするのよ?
大衆が利口になったら、彼等の大好きな富の独占、やりにくくなっちゃうじゃないですか。
大衆はいつの世も阿呆のほうがいいんです、世の支配者にとって。
で、ナチスがTVを発明したわけ---ローマ以来のあの「パンとサーカス」---国民愚民化政策を実行する、最右翼の道具として。
このようなことは、何十年もまえから、いろんな方がいいつづけてこられました。
たとえば、ジョン・レノン、キング牧師、印度のガンジー、我が国では小室直樹先生、副島隆彦氏、リチャード・コシミズ氏等…。
真実は、考えに考え、物事の裏を推察し、あらゆる書を読み、眠れぬ夜を何晩もすごした者の脳髄しか訪れないんですよ---これは、大むかしからの哲理です。
でも、みんな、結局こーゆーの、あんま聴いてくれないんですよね。
それより、お気に入りのキャバクラいって騒いだり、あるいは、家帰ってTV見ながらビールあおったほうが楽しいや、とかいっちゃってね? ま、TVはとにかく、キャバクラとかはたしかに楽しいですよ。それは、まあ否定しない。
ただね、そっち方面の華やいだ感じの花火めいた楽しさも大事だけど、まわりの社会趨勢を冷静に見極める石橋視点っていうのも、人生上の色艶問題とおなじように大事なモノなんじゃないかなあ、と僕はここで問題提起したいわけなんですよ。
だって、いま以降もそんな片側車輪オンリーの運転態度とってると、このさきの人生下り坂、まさに地獄だもん。
脅かすつもりじゃない、これは、もう9割以上見えている、明確無比な未来なんです---。
その具体例として、8月21日付けの新聞記事いってみませうか。
----日銀 臨時会合も検討 ドル安反転は厳しく(8/21朝日新聞朝刊1面より)
この記事は、ま、事実といえばたしかに事実なんですが、僕は、この種の記事を、露骨な隠蔽を意図した、論点ずらしのための誘導記事として読みたいですね。
こうした最近の$関連の記事が意図的に隠蔽してること---それは、いうまでもなく合衆国のデフォルトです。
そうしたズバリ正面スタンスからの報道は、たぶん、どのマスコミもまだやっていないでせう。
米本国のデフォルト自体が何よりの一大事のはずなのに、あえてそっち方面からのアナライズを避けて、本質的な$安を円高と称し、本質から外れた末端現象をわざとらしくズームしてみせ、遠からずやってくるアベリカの国家破綻という事態を、大衆に気取られないように隠蔽してるわけ。
それが、ウォール街に飼われている、マスコミさんの情報隠蔽の一般的なやり口です。
この朝日さんの記事を読んで、「うわ。大変だ!」とか思うひとは、やっぱりいらっしゃるんでせうかね?
でも、それ、たぶん反応鈍すぎ---いまさらこんな見え見えの記事、書くほうも書くほうだけど、読むほうも読むほうだ。
日刊ゲンダイさんなどはまだいい部類なのですが、やはり、見通しがあまりに甘すぎる---というか、どうしてもここまでしか書けない宿命なんでせうね、商業誌一般っていうのは。
スポンサーの顔色を悪化させることは書けない、そのような情報制限の時代はもう終わりにしなくっちゃ、と思います。
実際のところは、恐慌は、もうとっくのむかしに始まっているのです。
いいですか、合衆国が莫大な借金返済を返済することを諦めて、完全無欠の借金大国としての荊の道を転がり落ちはじめたのは、ええ、たしか80年代のあのバブルのころですよ。
ちょっと真面目に世界経済を見ることのできるニンゲンの眼から見れば、合衆国の崩壊は、もう必然だったのですよ。
僕も、5月の自分のブログのなかで、アベリカのデフォルトの不可避性について語ってる。
でも、こんなのは、先見でも予言でもなんでもなくて、ちょっと自分のアタマで考えれば誰でも分かることなんです。
----米国の借金は1京3600兆円に膨れ上がり、財政破綻国家に転落、もはや救い難く、FRBもお手上げ、米国債をただの紙切れにし、借金棒引の「チャラ策」しかなさそう。(板垣英憲情報局「マスコミに出ない政治経済の裏話」より)
誰だってできる。要するに、TVと新聞とを信じなきゃそれでいいんです。
知性もいらない、フツーのあたりまえの感受性さえあれば、僕は、TVなんて汚らしくて見れないと思うけどなあ。
実際、イーダちゃんは、高2のときの「ザ・ベストテン」を最後に、自発的にTVを見たことは一度もありません。
なんで?
いや、単に「汚らしい」と感じられたから。
だってねえ、なんというか、タレントだって文化人だってなんだって、極論していうなら、しょせんはスポンサーのご機嫌伺いの太鼓持ちさんばっかじゃないですか。
そういった金満土俵の内輪から咲く言論に、正しさなんてあるんだろうか、というのが高校生時の僕の立場であったわけ。
多くの知人からヘンクツといわれ、つきあう女性のすべてに「TVを見る女はキライだ」みたいな無茶をいうものだから、イーダちゃんの女性遍歴は、苦悩と苦労まみれのややビター味のものとなりましたが、ま、その点に関しちゃ後悔はしてないですね。
というわけで総論入りませうか。
実は、アベリカ合衆国というのは、戦争バブル、サブプライムなんかの住宅バブルなんかで持っていた、超・不健全なバブル国家なのでありました。
先ごろ、
低所得者向けのサブプライム・ローンがはじけたことは周知でせうが、今度はいよいよ
中間所得者層のためのプライム・ローンまではじけはじめました。
このプライム・ローンっていうのは、サブプライムとはちがって、アベリカでいちばん層の厚い中産階級のことを意味するわけですから、このひとたちのための住宅バブルがはじけるというのは、これはもう大変な事態です。アベリカから中産階級がいなくなるってことなんですから。つまりは国家崩壊ですわ。
さあ、米デフォルトに関するニュースのつづきを、駆け足で見ていきませう。
えーと、全米大学卒業者のなんと80パーセントが就職先がなく、ミネソタ州は早くも破産宣言---その他の州でも、警察以外の公務員をだんだん切りはじめている模様---なにしろ、公務員の給料自体が、もうほとんど滞っているんですから。
頻発する暴動。
けど、暴動で怪我しても、一般庶民には医療は高根の花だから、辛抱して自己流に治すしかないうトホホな状況。
なんたるアベリカン・ドリームか! おかげで、庶民たちがPC上で展開する自虐ギャグの多いこと多いこと。
マスコミさん、なんだって、こーゆー事実を報道しないんですか---ねえ?
こういう事実をひとつひとつ捕まえていくと、1ドル=75円っていうのはまだ高いなあ、と思わずにはいれません。
ええ、僕はね、アベリカ合衆国って国家は、最終的には存在しなくなる、失くなっちゃうだろう、と思ってる。
まえからいわれていた国家分裂ですか?---$崩壊後にくるのは、たぶん、この世界でせう。
----大体、55%くらいの確率でアベリカに分裂が起こると思う。我々ロシア人としては歓喜きわまるところだが、理詰めで考えればこれはロシアにとってもベスト・シナリオとは言えない。ロシアは世界での覇権という見地からはステータスが上がるが、経済的にはアメリカの瓦解はロシアを困窮させるだろう。(元KGBアナリスト、アイゴア・パターソン氏の発言より)
うん、あまり報道されないことですが、合衆国の各州って意外にみんな独立欲がさかんなんですよ。
テキサスなんて、もともと歴史的に一国を営んだことがあるし、ことあるごとに連邦政府へ独立の意志があることを訴えてきています---あと、フロリダ、カリフォルニア、ルイジアナなんかもね。
下手したら、南北戦争みたいな内乱が勃発する可能性すら、けっこうある。
その日のまえに、あの$につづく第二の通貨、噂の「アメロ」を基軸通貨にもってこようと企んでいるのかもしれませんが、紙幣だけ変えたって国の本質が変わらなけりゃ意味がない、ですから、この案はナンセンスでせう。
ざっといって、まあ、こんなとこ---アベリカ合衆国の壮大なたそがれが、貴方にもじんわり実感できてきたでせうか?
僕的には、なるたけ実感してほしいと思うんですよ。
だって、これは、遠からず起こる「必然の未来」なんですから。
まあ、そうなったら、当然ニッポンも無傷じゃすまない。
秋---9月から10月には---さぞかしおっとろしい事態がはじまってることでせうね。
米資本の企業は全部ヤバイと思ったほうがいい---フ○ツーなんかさしずめその筆頭かも---あそこ、バブルのとき、みんな株をあっちに買われちゃってますから。
あと、保険ね---アヒルのアフラ○ク、最近CMやってないみたいじゃないですか?---アベリカの保健会社系は、はっきりいってみんな軒並みヤバいっス。
僕は、アベリカから保健会社という存在が、すべて駆逐されるかも---とまで思ってる。
笑いますか? ええ、僕もなるたけこれが杞憂に終わればいい、と願ってるひとりなんですがね。
まあ、こんな未曽有の非常事態、予想しようたってしきれるもんじゃないけど、我が国もこの超ド級・国家崩壊のあおりを喰って、そーとー痛い目を見ることはまず間違いないでせう。
日本企業は、どこが生き残るのか?
下請けは大丈夫なのか?
うーむ、こういった予想は、素人のイーダちゃんじゃとてもムリですね。虚偽情報から目覚めた専門家諸氏の、分析及び予想を待ちませう。
ただ、どんな危機的な事象にしろ、よい面、明るい方向っていうのは必ずあるものでして…。
「$の崩壊」というのは、すなわち「$を支えてきたいままでの世界構造」が瓦解するという意味です。
いわば、これは「世界史の曲がり角」---みんな貧乏になって、自家用車を自由に乗りまわす、なんてことができない世の中が、ひょっとしてすぐにでも到来するのかもしれない。ファミレスで家族そろって、中華、和食、洋食の食事を、同時に、格安で食べられた---なんていうのが、むかし話みたいに語られるような世の中が、もうすでにはじまりつつあるのかもしれません。
それは分からない---でもね、僕は、それもある意味、いい意味での「禊-みそぎ-」になるんじゃないか、と思わずにはいられんのですよ。
ここ何十年か---我がニッポン国は、あまりにも「金、金、金!」の、超・物質主義で疾走しすぎてきましたから---。
僕等、知らないうちに気づいたら、神サマじゃなくって「金」を拝むようになってました。
自分の家族と子供の進学だけが唯一の心配事で、地域や国の安泰なんかどうでもいいや、みたいなあざとい割り切りかたって、僕は、自分の感情や健康のためにもよくないって思うんですよ。
かつてのニッポン人が、もし、いまの僕等・子孫の現状が見れたら、どう思うでせうか?
僕は、彼等がいまの僕等の現状を見て、喜んでくれるとはとても思えない。
ちょっと眼のはしにこう心持ち小皺を寄せてね---いささか軽蔑の表情を見せるんじゃないのかな…。
----たしかにお銭は大事でせうよ、あなたたちにはあなたたちなりの時代の良識やら規範があって、それにそって暮らしたり考えたりしてるのは分かります、分かりますけど、あなたたちの生き方が、お天道様の道に沿ったものとは、あたしにはあんまり思えませんねえ……。
なんていわれちゃったら、どうします?
僕だったら、恥ずかしくてうつむくしかないよなあ…。
だから、この文明崩壊を機に、金にかしずく人間部品同士が争いまくる現行文明とはまったく異種の、もっと暖かくて寛容な方向に文明の舵を切れたらいいのになあ、とイーダちゃんは思ってるわけなんですよ。
僕だけの夢想かもしれません。
しかし、これから起こる未来は、まちがいなく、「白人文明の壮大なたそがれ」なんです---。
千年つづいた白人主導の文明が終る---これは、凄いエポックですよ。
21世紀は、恐らくアジア主導の時代になるでせう。ただ、いままでの仕返しみたいに「白人お断り」とかそういうんじゃなくて、誰でもが平等に参加できる、平和で間口のひろい、そんな社会がつくれたらいいな、とまじりっけなしにそう思います。
もっとも、合衆国中枢に潜む「彼等」のそうさせまいという最後の抵抗は、手段を選ばない、そうとうに凄まじい、狡猾で残虐なモノとなるでせうが…。
君臨するのがあれほど好きな「彼等」が、三度のメシより好きな君臨の快感を、そうそう捨てるわけがない。
イエローと握手するくらいなら死を選ぶ、みたいな派閥もそうとうあると思います。
ハルマゲドン計画によって膨大な借金をチャラにしようと蠢く一派もまだまだ健在ですし---彼等、なにしろ世界最大の軍隊を握ってますからね---これはとても侮れませんよ。
$を発行しているアベリカのFRB(連邦準備制度)は、実は、公的機関ではなくて私企業です。
なんと、一介の民間人の持ちものたる私企業が、世界通貨基軸たる$を、ドサドサと勝手に印刷して、発行してるわけ。
リンカーンは、このFRBの通貨発行権を政府に取りかえそうとして殺されたの。
この情報---どのマスコミも扱いませんから戸惑うかもわかりませんが、事実です---よーくお調べください。
要するに、このFRBの背後にいる黒幕が、世界の総督なんですわ---これまで多くの世界戦争のシナリオを書き、それらをことごとく実行して儲けてきた、歴史の支配者にしてキングは、ここにいたんです!
秦の始皇帝みたいな贅沢を楽しんできた彼等の御世にも、しかしながら、ほの暗い翳りが見えはじめました---それが、1980年代。
翳りはいっそう濃くなり、彼等の拠点である合衆国は、もの凄い借金国家になりました---それが21世紀初頭。
翳りはとうとう彼等の王国をまるごと呑みこみはじめました---彼等は泡くって、支配を繋ぎとめる術を必死に探してる---手飼いのCIAラインなんかを思いきり駆使してね---あと、ニッポンにも米国債を狂ったように買わせて---少しでも$崩壊の歩みを遅らせようと死力を尽くしてる状態---それがいま…。
これからさき、世界がどうなるかはだーれも分からない。
いわゆる神のみぞ知る、というやつですね。
でも僕はね、こんな風に思ってるんです---。
かつて、中世のヨーロッパで「教会」の頸木から解き放たれた市民は、新鮮な命のほとばしりのような、あのルネッサンスを歓喜のうちに迎えたものでした。
アベリカの頸木から解き放たれたニッポンが、いままでとまったくちがう、新たな時代精神を担って進むという可能性も、ひょっとしたらありえないわけじゃない……うむ、これ、あながち白日夢でもないのかもしれません……うん、そうなれば、そうなればいいなあ---!(^.^;>