入江貝塚館には「変わった模様の付いた土器」が多々あります。模様には必ず意味が有るはずです。
ほとんどが、有珠山の噴火に関する土器や縄文海退の時期の土器がある事が模様を複雑にしています。
この土器は、縄文中期の土器で「有珠山」が噴火していた時期の土器でないかと思います。
模様が実にていねいで「何だ」と思って見ていました。
しかし、意味のないものは縄文ヒトは作ったりしませんから「意味」が必ずあるはずです。
外輪山は納得できますが、二重になっているので、外輪山内部のカルデラでしょうか。
これは、カルデラ内の隆起したところを示しています。
この土器には、カルデラ内の地形が模されているとは思いもしないことです。
北側に大有珠があり、外輪山内にある噴火口から泥流が流れ出しています。この山を小有珠とし、泥流は海まで押し寄せています。二つの火口がある土器を模様にしているのです。各模様の名称については異論があると思いますが、方向は当たっているでしょう。
「土器器形は地形」「土器模様は生活環境」とした考えが当てはまるように思えます。
どのような環境のところか想像できるでしょうか。有珠山カルデラ内の写真があれば比べてみたいものです。
今後も吟味が必要だと考えます。
縄文楽 浄山
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます