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「すべてのモノに命がある」というのが、この時代の縄文人の心といえます。
縄文の丘と言いますが、丘は「母胎」であるというのが仮説です。
大地は、物を生み出します。冬に枯れてしまった木々も、春には芽を出します。そして生き物も地中から出てきます。
地中から命を生み出します。「母胎」といっても良いかと思います。
竪穴式住居は、半地下式の床です。これも「穴に入る」というのが無意識の内に刷り込みされているのでしょう。
つまり、母胎に入って朝に再生する。春に再生する。また、安心して過ごせる場でもある。
竪穴式住居は、地面に穴を掘って床の部分を低くし何本かの柱を立てて葦や植物で屋根を造った家です。屋根に土をかぶせた家も寒い地方にあります。冬は暖かく夏は涼しいそうです。
大船遺跡には、2メートルを越える深さまで掘り下げた大きな家もあります。
北黄金貝塚の住居は半地下のようになっていません。4500年前の住居です。
丘は、斜面になっていたり、牧草地や畑にされていたので、上の土が流れたか崩されたのかもしれません。
よく見ると、壁のある家になっています。栄浜1遺跡から「軽石でできた家形の石器」が出土しています。
それを参考にしたようです。よく見てください「壁がある」とわかりますか。
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