土器の用途
またまた「煮炊き」が出てきます。この土器は静内中野の尖り底土器です。
見た通り煮炊きをするような土器ではありません。
土器の解読はだれもが認める様な内容が必要です。
ここに専門家の文面を提示します。
「世界の土器の用途を見ると水の運搬 食べ物の貯蔵 神様の供物 墓の副葬品など色々だが、縄文土器は当初から尖頭の深鉢が多かったことを見てもわかるように食べ物の煮炊き様が中心であった」(上田篤)
このことが常識として一般化していた。異を唱える専門家はいないようだ。
もちろん自分もこの意見には賛成していた。
しかし北黄金貝塚の土器は底のない土器がある。これはどのように説明すればよいだろうか。これについても専門家は何も解説していない。
「煮炊き」説は現代ヒトの考えであって縄文ヒトの意図する意味には至っていないと思う。
土器を解読した後の説ではないだろう。
尖り底の深鉢は山間を流れてきた河口などの生活環境と解読している。
この解読が正しいかどうかは自分で確かめるしか今のところ方法はないだろう。
「縄文楽」では今まで好きなように自由に解読してきたつもりです。これも大変楽しかった。
今後の気になる課題は「八ヶ岳山麓の土器」は環境が複雑であり解読不十分である。信州人の人間性が生まれてきたのかな。
縄文楽 浄山ー
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