縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「手宮洞窟」「北の縄文」14

2019年04月29日 | 土器
「国内では、手宮洞窟のような彫刻は、現在のところ、フゴッペ洞窟にしか発見されていません。かつてはこれを「文字」と考え、解読した人すらあらわれました。
 しかしフゴッペ洞窟の発見以来、アムール川(シベリア東側を流れる川)周辺に見られる、岩壁画と良く似た古代の彫刻であることがわかってきました。シベリアのサカチ・アリアン遺跡の岩絵とフゴッペ洞窟にはほとんど同じような舟の像が描かれていますし、手宮洞窟にある「角のある人」と似たものもあります。このような岩壁画は日本海を囲むロシア、中国、朝鮮半島などに見られ、手宮洞窟もこのような日本海を囲む大きな文化の流れを表すものだと考えられます。
 手宮洞窟では「角のある人」の他、手に杖のようなものを持った人や四角い仮面のようなものをつけた人が描かれています。このほか、角のある四足動物も描かれています。
 このような角をもつ人はシベリアなどの北東アジア全域でかつて広く見られた、シャーマン(激しい踊りや祈りをして占いや収穫のお告げをする人)を表現したものではないか、という説が有力です。」と解説されています。

土偶を観ていて「生き物の人型化」が行われることを知りました。
「縄文の心」を持つ人は「人を岩に打ち込む」「岩に傷を付ける」といった行為はしないといえます。
竪穴式住居の土も貝塚で「送り」を行います。
すべのモノが共に生きる」に反する行為です。
生き物を人に模して、人と同じ扱いをするということでしょうか。

縄文の心」をわきまえない人が、ふる里を「カモメ」に託して身近な岩壁に彫って懐かしがったとも思えます。

この岩絵も土偶と同じに「人型化」していると感じます。

パット見たときに、鳥が飛んでいると感じました。
海の近くですし「カモメ」と名前を入れて分かりやすくしておきます。

「人型化」で胴体や手足を付加しています。
他の生き物(シカ)も混ざっているかもしれません。
同じ洞窟の画像を借りていますが、羽根らしくひだをつけています。
「カモメ」に何を託したのでしょう。遠い「ふるさとの想い」でしょうか?
フゴッペ洞窟」も同じだと思います。表現の仕方が多少ちがうかもしれません。
「縄文の心」を持っている人は、岩に彫り物をしないでしょう。
 縄文楽 浄山
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