縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「土器の原形」01(掘立柱住居)

2021年06月21日 | おらの一品

1、はじめに

「おらの世界を土器に表す」が原則になっています。

2、土器の解釈

土器の器形は環境のちがいによって異なると考えています。大きくは「竪穴式住居」の時期と「掘立柱住居」の時期があるはずです。温暖化(暖流)と寒冷化(寒流)の時期といえます。

ヒトは意味の無いモノは作ったりしません。それに「全てのモノに命があり全てが生きる」という「縄文の心」の鉄則は常に根強く持っていると思います。

竪穴式住居は「大地に穴をほって作ります。」が、掘立て柱住居なので大地の利用は少ないのです。しかし、土器を作ります。大地に衣食住で必要なものを使わせてもらう御礼と感謝の心の現れになると考えます。
土器に感謝の姿をつくり、火によって「心」を送るのでしょう。これが縄文土器の姿だと考えます。煮炊きに使う土器があったとは思いません。

北黄金貝塚にも「尖り底」の土器がありますが、この時期の「住居」が見つかっていないと聞きました。住居があっても掘立柱住居だったと思います。

丸底は「草創期」の土器で、住居は見つかっていません。

これらの土器は、鉢型を基本としていません。ということは、竪穴式住居でなくて掘立柱住居を使っていたこと示しているように思います。しかし、衣食住に関しては「大地」を借りていますので、「おらの世界」を土器につくって感謝とお礼をしていると考えます。

竪穴式(鉢型)でなく「おらの世界」は広く浅い大地で生活をしている。

「縄文の心」はすでに日本列島に育まれていたと思います。

「おらの世界を土器に表す」

縄文楽 浄山(北黄金貝塚ガイド 小倉)

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