縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

縄文力02(草創期)長崎県泉福寺洞窟

2023年07月31日 | 縄文力
1、解説
縄文草創期の長崎県泉福寺洞窟遺跡の土器
・最古の土器群の一つ。(科学的分析で年代測定をしている 12000年前)
・粘土粒が口縁を中心に張り付けられている。(豆粒紋土器)
・胴がふくらんだ球形に近い形となる。
・正面にすすが付き煮炊きに使用。
 
2、土器から判る事
・「豆粒紋」を付けるという「意識」を持つことは、ずっと縄文時代の後の時期と思っている。
・底が丸いことや器形のなめらかさは、土地も低く浅いやさしい感じの所と思える。洞窟ではないと思う。
3、思うこと
・豆粒紋といっているが、土器に張り付くようにしているのは「ムツゴロウ」という有明海のサカナと想定している。
・生き物を土器に記すということは「縄文ヒト」が頭を出すことにならないか?
  ※通常は「人化」して表すが「ムツゴロウ」そのままのようだ。
・近くの干潟のある「有明海」の環境に住んでいた人の作製した土器と考える。
・泉福寺洞窟遺跡の環境は下の写真の様に岩場と思える。土器の器形と合わないことも外部から持ち込んだ土器でないかと土器自体が教えてくれた。
 
・この遺跡から出土した他の土器を探したが見つけられなかった。
その土器と器形を比べて確かめたかった。
・ここに住んでいた縄文ヒトはどのような器形、紋様の土器を製作していただろうか。「洞窟」が描かれているかもしれない。
・だが、この土器には問題が多いようだ。旧石器時代の捏造事件を思い出した。
 
どのような意味で土器を作ったのか解読しないとならない。
 
この土器と似ている土器を東名遺跡で見たように思う。
縄文土器の解読が望まれる。
 
縄文楽 浄山
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