縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

北海道19(深川市納内6丁目遺跡)

2023年12月26日 | 北海道土器

1、土器の解説

「深川市納内6丁目遺跡」出土品です。

説明は「東釧路Ⅲ式土器は、縄・組紐・絡状体の圧痕紋・斜行縄文・羽状縄文等が施され、貼付や貼付帯が加えられる。」とあります。

どうして、このような器形に作り、土器に模様を付けたのでしょう」という説明はもちろんありません。

2、土器を解く

・「器形」普通の鉢型です。意味があるのでしょう

・「河川の流域」と仮定しておきます。

・「底」が少し潰れたように見えます。これは、泥炭地でぬかるんでいる「谷地」だと思います。

・「横二本線」は「道」と思います。「三本線」は河川と認識しています。

・縦の波線(縄文)は動きが見られないので「湖沼」としています。

※石狩川が納内町を囲むようにして流れています。「三日月湖」などとも考えられます。

3、同じ遺跡の土器を並べて見ました。

・同じ遺跡の土器ですが「底」「筋」「器形」が似ています。

3、思うこと

・左側には「中茶路式」、右側には「東釧路Ⅲ式」と命名されています。まったく異なる土器と受け取られます。

・現在は、水田地帯で石狩川も流れている広大な地域です。

・石狩川を生活の糧としていたと言えます。

・「土器の器形は地形」「土器紋様は生活環境」と仮定しています。

縄文楽 浄山

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