縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

(31土器ガ)馬高式土器(甲信越・縄文中期)

2023年07月26日 | 縄文ガイドブック

1、火焔型土器とは

火焔型土器も土偶と同じに「ヒト化」が存在する事が想像できます。ヒトの感覚機能を土器にも表していると考えます。聞く、嗅ぐ、見る、話すなどを表現していると思われます。重要な部位で「天上の主」に伝える手段を司るものと思います。

◎「鼻」とは、

・一番高い部分で、アンテナと思っています。匂いばかりか雰囲気も嗅いで願いとして感知し、送る部位です。大切な部位と言えます。「天界に発し、天界から受ける」役割といえます。

◎「耳」とは、普通は4ヶ所もあるのです。「聞く」も二通りあるという事ですが、意味がよく分かりません。
ただ「やまびこ」が跳ね返ってくるのと関係していると思います。(北黄金貝塚にスプーン状の祭祀器具がありますが、耳が4個あるようです。)

◎「口」とは、「願いを聞いた」ことを「天界」に「話を届ける」ためと思います。

◎「不明」は、口の上の方に左右尖った部位がありますが、これは、光のない暗闇でも見える「目」とも思えます。土偶にも星のような目が見られます。今後の課題としておきます。

3、思う事

・信濃川に雨、雪が降り、川が氾濫することもあったのでしょうか。氾濫に対して願い事をするための土器とも思えます。「空の雨や雪に向かって」「河川の渦巻きに向かって」願ったのでしょう。

・この川はヒトが生きていくうえで重要な役割もしていたでしょう。感謝を表すための土器でもあったと思われます。

・土器の器形にしても模様にしても、全てに意味が有ると思っています。そして、その地域でヒトが見たモノしか土器には作れないし、表現できないと思います。

その地域に生活する人しか作れないという事です。

「おらの世界を土器に表す」という事です。

縄文楽  浄山(北黄金貝塚ガイド 小倉)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 縄文余話(縄文の心) | トップ | (32土器ガ)諸磯式土器(関東... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿