宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

IC5146 まゆ星雲

2014-08-07 19:13:00 | 天体写真(冷却CCD)
夏場は小さいCCDの撮影対象が少なくて苦労しますが、
丁度良いのがありました。

IC5146 まゆ星雲(視直径12')

L=10X10min , R=3X10min , G=B=2X10min , 170min Total
星マスクを使って出来るだけ自然に再処理しました。(8/12)


---------------------------------------------------

撮影日時:2014年8月6日~7日
撮影地:有間峠(標高1140m)
星空指数:40点(奥秩父方面に夜の積乱雲&雷を確認!)
気温:26℃ -> 19℃
湿度:鏡筒が軽く湿る程度
シーイング:3/5

冷却CCD:ORION StarShoot MonoⅢ(SONY ICX285AL)
撮像鏡筒:VC200L + レデューサ2 , 1278mm , F6.4
フィルタ:ORION 1.25inch LRGB FilterSet

撮像時間:画像ごとに記載
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***

赤道儀:ニューアトラクス改 + ひのきスーパーピラー
ガイド:80mm fl=400mm + QHY5L-ⅡM + PHD

CCD制御&RAW現像:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:SI7 , cs5

----------------------------------------------------

昨晩の有間峠です。


ここはギリギリ晴れていますが、奥秩父方面は夜の積乱雲がワラワラと
発生し、遠雷を確認しました。


夜の積乱雲が山から一気に上空へ発達するのが見え、月の光に照らされて
幻想的な風景になっていました。ハッキリ言ってクマよりも怖い。


チョット下を向いているとPHDが怒り出し、ふと見上げると目の前に
雷雲が湧きあがって来ることが何度もありました。
アレがもう少しこちらに動き出したら問答無用で撤収しようと思い、
ハラハラしながら撮影していました。
目論見通り、関東平野からの吹上げで晴れてくれました。
明け方は19℃まで下がり、下界の37℃がウソのようです。

冬の星座が昇って来たので撤収しました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現地フラットツールの効果

2014-08-07 17:18:00 | 天体写真(冷却CCD)
透明度の悪い空でしたが現地フラットツールのテストを行いました。
モノはこれ↓
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/444.html

月齢10.4の月が煌々と輝いている中、沈みゆくM101を撮像してみました。
M101 , L画像 , 6X10min , 60min Total


なんだか偏った周辺減光で嫌な感じです。
新月期ならばヒストグラムの左端は500程度のレベルですが、この画像は
5000以上にもなっています。つまり、えらくコントラストの低い画像です。
フラット画像を使わずにレイヤーマスクなどを駆使し、散々イジッて出来
たのがこの画像です。


現地フラットツールを使い、天体画像と同じようなレベルで露光時間を決め
たフラット画像を6枚コンポジットし、フラット補正を行ったのが下の画像
です。その後の画像処理は大変楽です。


天体の高度が低すぎる上、水蒸気が凄かったので画像自体は駄目ですが、
後処理は確実に楽になりますね。
このM101は下が5000付近、上が8000カウント付近です。
たった3000カウントの中に収まっています。輝星は32000カウント程度
まで上がっていましたから、3000~32000で切出してあぶり出せば、
月齢10程度の明るさならば系外銀河は撮れそうです。
それでも新月期の都内よりはよっぽどマシだと思います。

---------------------------------------------------

撮影日時:2014年8月6日~7日
撮影地:有間峠(標高1140m)
星空指数:40点
気温:26℃ -> 19℃
湿度:鏡筒が軽く湿る程度
シーイング:3/5

冷却CCD:ORION StarShoot MonoⅢ(SONY ICX285AL)
撮像鏡筒:VC200L + レデューサ2 , 1278mm , F6.4
フィルタ:ORION 1.25inch L Filter

撮像時間:画像ごとに記載
ダーク画像:***
フラット画像:あり
フラット用ダーク画像:***

赤道儀:ニューアトラクス改 + ひのきスーパーピラー
ガイド:80mm fl=400mm + QHY5L-ⅡM + PHD

CCD制御&RAW現像:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:SI7 , cs5

----------------------------------------------------

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする