宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

夏の銀河は春に撮る

2012-04-02 17:14:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
手間のかかる系外銀河撮影を終えたら、
今度は夏の銀河を撮影しよう。お気楽ノータッチでね。

<共通データ>

撮影日時:2012年4月2日 03:22:15~04:09:41
撮影地:三峰付近
気温:-5℃
カメラ:K-5
赤道儀:TS-90S
ガイド:ノータッチトラッキング
フィルタ:無し

アンタレス周辺
レンズ:SAMYANG 85mmF1.4 → F4.0
感度:ISO 1600
露出時間:300 Sec X 4 Composite


登り来る銀河中心付近を横構図で
レンズ:SAMYANG 85mmF1.4 → F4.0
感度:ISO 800
露出時間:300 Sec X 2 Composite


夜明け直前の銀河
レンズ:SAMYANG 14mmF2.8 → F4.0
感度:ISO800
露出時間:300 Sec X 1


SAMYANG85mmF1.4をF4.0まで絞ると超絶シャープになります。
パープリンは出ないし、当然四隅まで非常~にシャープです。
惚れた・・・
ピント位置は∞より1mm程度戻した所にある。
撮影セットごとにチェックします。

SAMYANG14mmF2.8をF4.0まで絞ると、これまた四隅までイケます。
PENTAXのDA系レンズに比べると発色が地味です。
旧SMC M系レンズに近い感じ。
DA系レンズはどうも派手な発色になりすぎるし、フリンジも出る。
☆撮りに使うと、なんだか作られたような絵になってしまうのは
なんでだろう?
もしかして、カメラの中でレンズを検知して”PENTAXの色”を
発生させていたりして(-_-;)

コメント (2)
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月明中の銀河撮影

2012-04-02 16:40:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
夜中の2時過ぎまで月が明るかったのですが、
天気が良かったので三峰まで行って来ました。
なんと下弦の月に照らされながらの銀河撮影です。
激しく周辺減光したので、1000mm相当にトリミングしました。

<共通データ>

撮影日時:2012年4月1日 22:24:55~02:14:01
撮影地:三峰付近
気温:-4℃
カメラ:K-5
レンズ:10cmF6反射
感度:ISO3200
露出時間:180 Sec X 4 Composite
赤道儀:TS-90S
ガイド:GA-4による半自動ガイド
フィルタ:無し

M51


M101


案外写るものですねえ。
これは月が高い位置にあり、かつ、大気中の水蒸気やチリが
少ない状態であればと言う条が付きます。月が低くなると大気中
を長い距離進んでくる月光により、夜空が白けます。
そうなったらもう撮影は出来ません。

今回の目的はコレ。月没少し前からの撮影です。

マルカリアンの銀河鎖


うっ、ピンボケた!
自動導入が無いシステムのため、あれこれと構図をいじっている
うちにやっちまったらしい。それにしても視野に入れるのが大変。
構図決めも苦労する対象ですね。

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有間ダムから春の銀河

2012-04-01 15:33:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
久し振りの撮影です。しかも近所。
三峰まで行くには出発が遅れすぎました。
仕方なく近所の有間ダム(名栗湖)での撮影です。
ココでの撮影はふたご座流星群以来の2回目ですが、
やはり、今回も落ち着いては撮影できませんでした。
一晩中若僧のクルマが出たり入ったり・・・何しに来るの?

強風が止んだら、今度は薄もやが出て来ました。
4等星がやっと見える程度にまで悪化。ま、気晴らしだから
イイヤってことで3カット程。

M65 , M66 , NGC3628 (1000mm相当にトリミング)


1500mm相当にトリミングして強調処理


M99周辺の銀河(ノートリミング)


M101(DAL55-300mmF5.8 , 600mm相当にトリミング)


<共通データ>

撮影日時:2012年4月1日 02:09:01~04:14:47
撮影地:有間ダム堤防
気温:-2℃
カメラ:K-5
レンズ:10cmF6反射 , DAL55-300mmF5.8
感度:ISO3200
露出時間:180 Sec X 4 Composite
赤道儀:TS-90S
ガイド:GA-4による半自動ガイド
フィルタ:無し

<総感>

・薄もやにより周辺減光が強調されてしまった。
・ココは落ち着いて撮影が出来ない。
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皆既月食のHDR画像

2011-12-14 16:51:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
月食の際、地球の影に入っている所と太陽が当たって
いる所の光度差は非常に大きいものです。
HDRコンポジットにて眼視に近い状態の画像を作ることができます。



<撮影データ>

2011/12/10 22:36 前後
10cmF6 , 600mm反射望遠鏡
K-5 , ISO400
1/4Sec , 1/250 , 1/250 の3枚composite
CS5にて画像処理
トリミング

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家族総出の皆既月食

2011-12-12 15:37:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
12月10日の皆既月食は、家族総出の観望会となりました。
うちの望遠鏡を総動員してみんなで見ました。
8歳の三男も23:50頃まで起きていて、FinePix F200EXRでコリメート
撮影をやっていました。結構うまく撮れていたなあ~。

僕も機材満載で臨んだのですが、3人の子どもたちの質問攻めと
撮影のお手伝いでろくなものが撮れませんでした。

これは196カットもの適当写真から抜粋して比較明合成したもの
です。ツッコミは無しという方向でお願いします。


皆既終了間際の月と、背景にあるおうし座の星々。
ISO400で20秒も露光してみました。


<共通データ>

K-5 , 600mmF6反射望遠鏡 , TS-90S赤道儀

屈折系は全部子どもたちに占領されていて使えなかったため、
月食なのに10cm短焦点反射望遠鏡での撮影でした。

こんなに良い条件で皆既月食を見られることは、そうそうあるもの
ではありません。しかも、子どもたちが素直に興味を持ってくれる
年頃に見せられたことが良かったなあ~。

コメント (2)
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SAMYANG85mmF1.4 THE SUPER SHARP!

2011-10-28 12:30:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
SAMYANG85mmF1.4はF2.0辺りから実用になりますが、F2.8まで
絞ると紫ハロが減少して四隅までシャープになります。
F4.0では更に紫ハロ(パープルフリンジ)が減少し、まるで
モノクロ写真のようなシャープさを見せます。
カメラはAPS-C機であるK-5です。
網状星雲付近とγCyg付近の、ちょっと大きめ画像です。

SAMYANG85mmF1.4(2.8) , ISO800 , 120SecX4 Composite


SAMYANG85mmF1.4(4.0) , ISO1600 , 120SecX4 Composite


SAMYANG85mmF1.4(4.0) , ISO1600 , 120SecX4 Composite




こちらは6X7用105mmF2.4(5.6)です。
このレンズは6X7用ですから解放からAPS-Cの四隅がシャープなの
は当然ですが、青ハロ、赤ハロ、オレンジハロと賑やかなんです。
F5.6まで絞るとオレンジハロだけが残り、あとは無くなります。

6X7_105mmF2.4(5.6) , ISO3200 , 120SecX4 Composite




SAMYANGのレンズは85mmも14mmもその時々でピント位置が違い
ます。特に85mmは難しいレンズですが、決まれば御覧の通り。
Superコストパフォーマンスレンズなのです。
8mmは持っていませんが、魚眼はアストロトレーサーで隅が流れに
くいと星檜葉さんの作例で分かっていますから、来年の天の川
シーズンまでには買わねば!

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K-5で撮るHⅡ領域

2011-10-27 20:26:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
新月、快晴。
行かない訳にはいかない。
ってことで和名倉山の麓、三峰ヘリPへ行って来ました。
夜が長くなったので、夏と冬のHⅡ領域を撮影出来ました。

夏の代表、北アメリカ星雲


冬の代表、バラ星雲


<撮影データ>

カメラ:PENTAX K-5(IR無改造機)
レンズ:10cmF6反射望遠鏡 → 焦点距離 600mm
赤道儀:TS-90S+GA-4による半自動ガイド
天候:快晴、気温5℃→0℃、微風
画像処理:cs5

北アメリカ星雲:ISO3200 , 300Sec X 8 Composite
バラ星雲:ISO3200 , 300Sec X 4 Composite

まあ、写っていないものは出てこない訳ですが、
無改造機でここまで写れば良いのかもしれません。
あと50nm赤外方向へシフトさせたローパスフィルタにしてくれる
だけで全然違うのですけどねえ。→ PENTAXさん!


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月が沈んだら

2011-10-10 18:22:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
午前2時6分に月が沈みました。
K-5 と短焦点反射の出番です。

日時:2011/10/8
場所:三峰ヘリP
カメラ:K-5
レンズ:10cmF6(600mm)反射望遠鏡
感度:ISO3200(hχのみ800)
露出時間:300Sec X 4 Composite
画像処理:CS5

二重星団hχ


M31


M78


馬頭星雲と燃える木


オマケ
6X7用105mmF2.4(5.6)で撮影。2 Compositeのみ。
ここまで絞ると色収差がかなり低減され、全面シャープです。


前シーズンはISO1600までしか使えませんでした。
ファームアップにより3200以上まで使えるようになった為、
たった5分でこんなに写るようになりました。有難いことです。

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超新星 SN2011fe

2011-10-08 16:57:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
M101に現れた超新星SN2011feを撮影してみました。
強烈な月明かつ低高度なので無理かと思いましたが、白黒反転
したところ確認が出来ました。明るいぞこの超新星は!!



撮影日時:2011/10/07 19:02:21~19:05:35
撮影データ:K-5 , 600mmF6反射 , ISO6400 , 46Sec X 4 Composite

ちなみに元画像は・・・



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C/2011P1ギャラッド彗星

2011-10-08 16:00:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
強烈な月明かりの中、600mmF6反射でC/2009P1ギャラッド彗星を
撮影しました。カメラはK-5です。



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