退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#836: パーティーでの会話

2017-04-17 23:00:40 | アメリカ便り
昨日は友達のところでイースターディナー。
友達一家はルーマニア人。
1980年代に政情も経済も不安定なルーマニアを離れ、ドイツ、イタリア、カナダを転々とした後、この20年程は我が家から10分ほどのところに住んでいます。
そのお宅でルーマニアのイースター伝統料理をご馳走になりました。
赤いゆで卵、羊のロースト、羊のスープなどなど、ピールをのみながら楽しく会話の弾みました。

しかしながら、挑戦的な人(chip on his shoulderと言います)で典型的なWASP(White Anglo Saxon Protestant)の78歳の爺さんが“原子爆弾は正当に使われた”とか“バターンの行進と言う映画を見た”とか、イースターパーティーのディナーテーブルの席での会話としてはとってもふさわしくないことを言い始めた。
と言うか、どんなパーティーの席でも、このような会話はふさわしくないのですが。

なんて非常識な人なんだ。
パーティーで会話にしてはいけない題材と言うのがあるのを知らないのか、このジジーは。
政治、宗教、仕事、そして今回のように相手の立場をまるっきり考えない会話。
私が日本人と知りながら、“原爆を落としたのは正当だった”、“原爆を落とさなかったら100万人の人が死んでいた”とか。
まったく腹立つ。
だから、刺青した人間はいやなんだ(関係ないか)。
そこで、私は言いました。
”私には私の意見があるが、パーティーの席で話すことではないのでやめときます。”


当時の段階では日本人が100万人ものアメリカ人を殺すことはできなかったのだから、アメリカ人はひょっとして100万人の日本人の命を助けたと思っているのでしょうかね。
広島、長崎原爆で投下された年には計25万人ほどがなくなり、現在までに60万人ほどが亡くなったそうです。
この数を見て、“アメリカ人は正しい、60万人しか死んでいないのだから”と思う日本人はいないでしょう。
さらには、数え切れない市民を対象とした空襲では、これまた数え切れない市民(非戦闘員)が殺されました。
東京大空襲が起きた1日で死んだ人の数だけでも100万人を超えたんです。
ルーズベルトも最初のうちは“ハーグ条約に基づいて非戦闘員は殺さない”とか言ってましたが。

でも、アメリカ人の多くはこういった事実を知らないし、知ろうともしないです。
それがアメリカでありアメリカ人なのですから。

今まさにおきようとしている朝鮮有事だって、アメリカは火付け役ではあるけど、第三者的立場でしか見ていないでしょう。
中国、日本、韓国で解決すべきことと思っている、と私は思います。

中東でもそうでしたから。


床屋さんをしたじゅんちゃんと亀





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