日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

政権交代阻止「渡辺喜美議員が政策グループを結成」 植草一秀氏

2009-01-17 21:41:44 | 政治・社会
 自民党を離党した渡辺喜美議員が政策グループを結成したと、新聞記事にありました。政治の知識が不足している自分にとって、渡辺氏の離党や今回の政策グループ結成の真意は皆目見当がつきません。
 自分の渡辺氏に対するイメージとしては、涙を流してまで行革を推進して頑張っていた、また、定額給付金について離党してまで反対した、という割と肯定的なイメージでしたが、植草氏の記事を読んで、事の真相はどうも違うところにあるらしいと考えるようになりました。

 <記事転載>
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渡辺喜美議員が政策グループを結成した。メンバーには江田憲司衆議院議員、評論家の屋山太郎氏、PHP総合研究所社長の江口克彦氏が名前を連ねた。

テレビ朝日番組「TVタックル」が、常に民主党の小沢一郎代表批判を展開してきたことは、これまで繰り返し記述してきた。江田氏は同番組の常連出演者の一人であり、屋山太郎氏はVTR出演で小沢代表批判、民主党批判を表明し続けてきた。

1月19日放送で、同番組が渡辺氏の政策グループをどのように報道するかを注視しなければならない。テレビ番組が常に特定の政治勢力を攻撃し、他方で特定の政治勢力の宣伝活動に注力することは、放送法第三条が定める「政治的公平」に反すると考えられる。

渡辺氏が主張してきた
①補正予算案の臨時国会への提出
②早期の解散総選挙実施
③公務員天下りでの「渡り」の禁止
④政令に記載された「渡り」容認規定の撤回
⑤定額給付金政策の撤回
のすべては、民主党が主張してきたことで、目新しい内容は何ひとつ含まれていない。

渡辺氏が行革相に在職していたときに取りまとめられた国家公務員制度改革では、「天下り」が制度的に確立され、「特権官僚」を生み出す源泉である第一種国家公務員制度が基本的に温存された。

渡辺氏は「渡り」の禁止を強調しているが、「天下りの根絶」を実現する具体的提案をまったく示していない。

新政策集団がこの時期に立ちあげられ、マスメディアが異常な過剰報道を展開している理由は、次期総選挙での本格的な政権交代実現を阻止することにあると考えられる。

次期総選挙での政策対立軸は以下の三点であると考えられる。
①「市場原理主義」VS「人間尊重主義」
②「官僚利権温存」VS「官僚利権根絶」
③「対米隷属外交」VS「自主独立外交」
 小泉政権以来の自公政権は、①「市場原理主義」、②「官僚利権温存」、③「対米隷属外交」を基本に据えて政策を運営してきた。


「市場原理主義」の経済政策は、「資本の論理」に沿って規制を撤廃し、あらゆる分野で資源配分や所得分配を「市場原理」に委ねるものである。「市場原理主義」は「結果における平等」を軽視するから「所得再分配政策」は縮小され、「セーフティネット」の破壊が推進された。

 ●植草一秀氏ブログ
  http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/

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「オバマ氏の下で再出発する米国」 日下公人氏

2009-01-17 16:54:12 | 政治・社会
 日下公人氏は下記コラムで、アメリカが段々と日本化すると言われています。10年くらい前から、日下氏の著書は10冊くらい読んでますが、世界が日本の良いところを真似て、段々と日本化してくると常々主張されています。
 また、オバマ氏はインターネットを利用することによって、多額の資金を集め、大統領選を有利に進めたとも言われています。日本ではインターネットで、政治資金を集めることはできないそうですので、政治へのダイレクトな影響力はまだないと思います。しかしながら、副島隆彦氏や植草一秀氏、天木直人氏など多くの方々が自身のブログで意見を述べていますので、新聞やテレビなどでは報道されない情報を、ネットを通して私たちは知ることができます。マスコミが報道しない、またはできない記事を知ることで、私たちは自分の考え方を決めることができます。
 日月神示で指摘している石屋=悪神が世界を支配しているとすれば、インターネットというインフラは、石屋にとっては厄介な存在だと思います。悪事は一般市民に隠れてやるものですから、悪事が白日の下にさらされてしまうことが一番困ることだと思います。
 ただ、誰が石屋で、誰のコメントが石屋を代弁するものであるかは、日月神示には当然ながら書いてありませんので、日月神示を読み、それに照らし合わせて自ら考えることになります。

<記事転載>
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 米国はもう終わりだと、わたしは8年前から言ってきた。ブッシュ大統領がイラク戦争を始めたときに、もうこれで米国はいったん終りになると思ってそう書いた。

 ナポレオンと同じなのだが、武力に頼るようになると必ず「攻勢終末点」を突破してしまう。それは自信過剰に起因するのだが、そういうフェーズに米国は達してしまった。

 さらに、米国は金融でも終わりを迎えた。2、3年前から、米国人の中にも「武力は行き詰まった状態のままだろうが、金融はそれより先に終わる」と言う人はたくさんいた。

 イラクのフセイン元大統領が大量破壊兵器を保持していると米国は言っていたが、一方でニューヨークでは別の大量破壊兵器をつくっていた。それが「サブプライムローンの毒入り饅頭」である。米国人がそれを世界にばら撒いた。世界にとっては、そのほうが怖かった。

 そして今では、誰もが「米国は大変だ」「もう終わりだ」と思うようになった。米国は今までのような「力の信奉者」では立ち行かない。今、「徳の実行者」へと変わらなければ、もう滅びてしまうだろう。その終わりかけのときに、なんとオバマ氏が当選した。

 わたしはそのことに感心している。ブッシュの米国、共和党の米国、ワシントンの米国はもう終わった。ニューヨークの米国は、もっと悪い。そうすると、田舎の県会議員が大統領になるのである。

 オバマ氏は実績なんか何もない。それなのに今、大統領選挙に勝った。そういうところは、米国はすごい国だと尊敬している。オバマ氏で、米国は再出発を始めるのだろう。

 ■インターネットを背景にオバマ氏は大統領選に勝った

 では、オバマ氏は本当に「徳の実行者」へと米国を導くのだろうか。今のところ、そうは見えない。だから、彼は幕間のピエロなのである。「力の信奉者」という芝居が終わって、次の芝居が始まるまでの、幕間にピエロが出てきておどける。オバマ氏はまさにその役割を果たすのだろう。

「オバマさんはどんな人?」と人に聞くと、「彼はグッドリスナーだ」とか「詩人だよ」とか、「彼はダンスしながら話すのがうまいんだ」とか、そういった答えが返ってくる。彼は賢いから絶対に失言しない。逆に言えば、いいことは何も言っていない。「ワン ピープル」とか「イエス、ウィ キャン」とか「チェンジ」とか、そんなことしか言わない。

 それらの言葉がちょうど時流に乗っていたから、オバマ氏は「自分は変なことしちゃいけないんだ」と思ったのだろう。「チェンジ」とだけ言っている。そして「黒人のアメリカはない、白人のアメリカもない。ユナイテッド ステイツ オブ アメリカがあるのだ」というスローガンだけで、それがちょうど情勢に合っていたから、スローガン以外言わないで勝ってしまった。

 それから、米国の大統領選で明らかになったのは、現代はまさにインターネット時代だということだ。オバマ氏はインターネットを使って、献金と若者のボランティア運動員を集めたところ、それがものすごく集まった。

 最近、日本でも2ちゃんねる発で麻生首相へのクリスマスカードが届くというのを聞いて、日本も米国と同じことになるだろうと思った。恐るべきインターネット時代が既に到来していて、それが若者を動かしている。


 ■ヒラリー氏とオバマ氏の密約とは

 オバマ氏はインターネットを活用して献金集めをした。するとたくさんの若者が献金して、あっという間に5億ドル集まった。

 ヒラリー氏はそれをやってないものだから、自分の友達から借金をした。あるいは大企業に献金を頼んだ。しかし、大企業は逃げた。

 オバマ氏が5億ドル集めた勢いに飲まれてしまった部分もあるだろう。数多くの人から圧倒的に集金しているオバマ氏の勢いを見て、「これはもう米国はチェンジするんだ」と大企業の人たちも思った。「我々ニューヨークの大企業が大口献金をしてテレビの時間を買い占めて、次の大統領を決める時代は終わった、もうそういうことをしてもムダだ」と思ったのではないか。たくさんの人々がインターネットで盛り上がっているのを見て、大金持ちが引っ込んでしまった。

 それから、民主党の中でも、ヒラリー氏にするかオバマ氏にするかを大統領選挙と同じように州ごとに大会を開いて決めていった。州ごとに決めていくと、どうもヒラリー氏の旗色が悪い。借金していくら金をつぎ込んでも、旗色が悪いままだった。

 明日の州大会で候補が決まるのではないかという予測が広がった、その前の晩に、オバマ氏とヒラリー氏が2人だけで会談した。内容は公表されていないが、前後の状況などから推測がつく。

 どうもそのときにオバマ氏はヒラリー氏に、「明日であなたは負ける、自分でもそう思っているだろう、だからもう潔く『オバマさん、頑張って』と言ってくれないか」と頼んだのではないか。その条件として、ヒラリー氏が抱えていた借金にオバマ氏が助け船を出した。

 オバマ氏はうまく金をやって、ヒラリー氏を降ろした。そして当選した。


 ■保守と革新の「1人2役」を演じるオバマ氏
 大統領選の候補に選ばれたあと、オバマ氏はヒラリー氏を最重要ポストである国務長官にすると宣言した。それまでオバマ氏は、ヒラリー氏はホワイトハウスの中で夫(クリントン元大統領)を陰で操っていた、だからヒラリー氏では「チェンジ」にならないと言って、ヒラリー氏を倒した。その倒したヒラリー氏を国務長官に就けるのだから、それはチェンジではない。また国防長官も留任させて、軍事力と外交は変わりませんというところを米国民に見せた。

 それにより、米国民の半分は安心した。つまりオバマ氏は賢いといえば賢いのである。「チェンジ、チェンジ」と言っておきながら、「チェンジはしません」と自分自身がチェンジした。そうやって国民を安心させた。

 オバマ氏は1月20日に就任演説をするのだが、そのときにはもう1回チェンジして、かつてのルーズベルト大統領のニューディール政策をしのぐ大風呂敷を広げ、「ニュー・ニューディール政策」を発表するに違いない。2度目のチェンジでは、また革新派に戻るのである。そして、1月20日以降は改革派と保守派の1人2役を演じる。

 そんなオバマ氏を、日本人の評論家はどう評論するか。きっと誰も評論できないだろう。日本の評論家はみんな大学卒の秀才だから、右派か左派か、前か後ろか、善か悪かと、いつも二つに分けたがる。それを分析と称するけれども、それではオバマ氏は語れない。


 ■オバマ氏は米国が日本化するまでの幕間のピエロ
 日本の評論家に「1人2役演じる人を何というか」と聞いても、そんな言葉は大学で習っていないとの答えが返ってくるのではないか。そういう人のことを指して「プラグマティスト(pragmatist=実用主義者)」や、「バランサー(balancer=均衡をとる人)」という言葉がある。

 オバマ氏は、バランスをとりながら大統領になったのだから、賢いのだろう。これからの米国もまた、バランスをとりながら壊れないようにするのだろう。壊れたとしても、日本人の目から見れば壊れているが、米国人から見れば「まあこんなものだろう」という米国になっていくのではないか。

 米国の何が壊れていくかというと、まずニューヨークの米国が壊れた。「マネー、マネー、ドル、ドル」と言っていた人たちが、普通の米国人から切り捨てられるということである。その普通の米国人たちは、おそらくだんだんと日本人に似てくるのだろう。信用が大事だ、人徳が大事だという動きが米国で始まってくる。

 オバマ氏は、そこに至るまでのつなぎをする幕間のピエロである。ピエロというと悪口になってしまうが、オバマ氏はリンカーン大統領のゆかりの場所で、「チェンジ、ワン ピープル!」と火の出るような演説をした。つまり、リンカーン大統領は南北戦争を通じて「一つの米国」をつくり上げたと言ったのである。分かれ争う国は立たず、と。リンカーンが南北戦争をしたときの看板は、奴隷解放ではなく、「分かれ争う家は立たず」だった。

 その、米国を一つにして暗殺されたリンカーンゆかりの場所で、オバマ氏は大演説をぶった。「米国を一つにするためにわたしは命を賭けている、暗殺されてもいいんだ」と、みんながそう思うように演じた。それがただのパフォーマンスなのかどうかは、当選が決まってすぐ、オバマ氏が側近に「わたしが暗殺されないようにガードマンを2倍にしてほしい」と言ったことから読み取れる。

 とにかく、1月20日にオバマ氏が就任式と施政方針演説をして、まもなく暗殺されるだろうと、まことしやかにいわれている。もしそうなったら、オバマ氏はピエロでなく英雄になる。
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 ●日下公人氏のコラム
  http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/p/77/index.html

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