輸送船護衛艦コルベットは、ボート類と武装、プロペラ以外の部品を付け終わったので、船体全体にウエザリングを施しました。
構想としては、ウエザリングカラーの溶剤(多分オドレスペトロール)よりもエナメル溶剤の方が強いので、錆やスレーキング、チッピングをエナメル系で先にキメてから、全体をWCでウオッシングして拭き取ろうと考えていました。
しかし失敗でした。WCは顔料が強いのか、かなり薄めて塗らないと、ふき取りにひと苦労です。
土曜日一日かけて、夕方ウオッシングを拭き終えると、エナメルで描いた部分まで全部消えてしまいました。
WCの溶剤が弱いと言ってもしつこく擦ると取れちゃうんですね。
土曜日は飲まないので、23時過ぎまで夜更かしして、再度錆とチッピングを描き込みました。
錆を描いて、細い綿棒で拭き取りつつ伸ばしてボカすようにしました。
ロイヤルネイビーに造詣の深い方によると、レベルのこのキットの最大の欠点は、バウ(舳)の角度が鋭角なことだそうです。
この初期型はもっと垂直に近く立っていて、漁船っぽい(?)のが正しいそうです。
実物の写真を色々見てみると、確かにもう少し直立のほうが雰囲気が上品でカッコいいです。
喫水線の上下にはクラキンさんに頂いたヒントで、フジツボとも藻とも見えるように、フィールドグレイをスポンジで控え目に描いておきました。
この画像ではよく見えませんが。
AFVでやる1/35のウエザリングと1/144とのスケール感の差がイメージしづらかったので、なるべく控え目にしました。
日曜日はボート類を載せ、線を張りました。
ボートを載せて、ロープ(ミシン糸)で緊縛するのが意外と時間が掛かりました。
軍艦旗はウオーターラインの名人が、デカールをアルミ箔に貼るとたなびくクセを付けやすい、と書かれていたのでやってみました。
張り線はテンションを掛け過ぎず、しかも弛ませないように、この加減さえ掴めばそれほど難しくありません。
でも今回は始めの頃に貼った線のテンションを失敗していて、それが弛まないように気を付けたら全体が弛み気味になりました。
マストはもっと後傾させて接着していたのですが、線を貼っていくうちに直立してしまって、気づいたときには全部やり直さないと修正できないところまで来ていました。
信号旗のロープはそれほど張ったつもりはないのに、マストの水平の棒が歪んでます。
日曜の午後からは乗組員を配置しました。
主砲に3名。一人には砲弾を抱かせました。
艦橋の見張りに艦長含む6名。
八代の趣味人師匠のご指摘の通り、ポーズを改造せず既製品のままでは配置に困りました。
双眼鏡を覗くように改造することなど、この大きさだとゴマカシが簡単にできそうです。
砲塔の手前のピンボケの水兵などのように両手を上げられても、何の役をやらせるべきか悩んでしまいます。
なので「弾を持ってこい」に見えるように置きました。
掌砲術長はここで直接指導中。
戦闘状態なら、鉄兜を被るはずです。制空権を持っている海域で、会敵の少ない場面か、訓練中のような雰囲気になりました。
季節も冬以外の大西洋。
後部のポンポン砲には2名。
砲座の上から「あれ持ってきて」、「わかりましたー」ってつもりです。
下のやつのようにバンザイされてもねえ。
アップで見るとハシゴは竹製くらい太いですね。
マストの信号旗甲板です。ロープを手繰るように見えるのは彼しかいなかったので。
Z旗でも上げようかと思いましたが、止めました。
旗のロープや、ワイヤーに使ったレジロンというミシン糸は、これだけアップにしてもケバ立っていません。使いやすいです。
艦橋の一番手前に立っているピンぼけの水兵が左腕を上げていますが、こういうのが一番困るポーズです。
手旗でも持たせて、横向きに舷側に立たせて、他の船に連絡しているように演出するのが良いかなあ。
画像拡大して見たら、錆を描いたところが雑に見えたので修正します。
そろそろ本チャンの展示台を作らないと。
来週は4連休なので完成宣言できるかな。
2019年1月2日の投稿で起工を書いているので、いろんなものに寄り道しつつ、満2年を過ぎてしまいました。
たった¥6000で2年間も楽しめるなんて、良い趣味だなあ。
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カタリナの搭乗員のように役者なら良いんでしょうが、やつぱ1/144に期待しちゃだめですね。
片手上げてるやつ1名だけは、旗を持たせて改造してみようと思います。
当たり前ですが、シェーはさせません!
このウェザリング効果は素晴らしいです。
一気に本物っぽさが増して、迫力満点です。
フィギュアが乗ったことで活気も出てきました。
これまでの地道で丁寧な工作の賜物です。
もうすぐ完成ですね。
凄く楽しみです。
当時の実物の画像を見ると、ボロボロからピカピカまでバリエーションが豊富でした。つまり作者の好みで汚せるのですが、ビビりなので軽い汚しでよしとしました。
吃水線下のウエザリングは全然想像できなかったので、線上下のフジツボ風ポツポツが唯一の表現になりました。