三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

小泉流選挙戦略

2005年08月30日 22時01分22秒 | 教育 
 イギリスの新聞「フィナンシャル・タイムズ」29日付は、社説で、日本の衆院選で小泉首相が靖国参拝問題や対中関係など重要な外交問題を無視していると批判した。
 「郵便より世界は広い」と題する社説は、小泉首相が争点を郵政民営化にしぼって外交問題を不在にしていると指摘。日本は石油価格高騰や対中関係、米軍基地再編問題など差し迫った外交問題に直面しているにもかかわらず、「小泉首相はこうした問題を有権者が深く考えることを望んでいない」と述べ、首相が靖国問題やイラクからの自衛隊撤退問題を避けているのは「巧妙な戦略」であり、「有権者を惑わすものだ」と批判している。

と某日刊紙が紹介している。
詳しくは、29日付英紙「フィナンシャル・タイムズ」社説をご覧いただきたい。





      

自給野菜

2005年08月28日 08時10分17秒 | 教育 
今朝の収穫
配偶者の丹精によるものです
二人暮らしにはちょうど良い量でしょうか
採れる時にはとれ、採れない時は全く採れない
安定的に確保がむづかしい
夏場はこれくらいあれば十分、ほとんどベジタリアンの食生活
魚も肉も食べるが少しでいい、年齢か



                         

国民の気持を

2005年08月27日 08時30分23秒 | 教育 
 
《 8月27日「毎日新聞」社説 人口減少・高齢化それでも「郵政」ですか (解説委員 稲葉康生)
 日本の人口と世帯数の動向について、厚生労働省から二つのショッキングなデータが発表された。少子高齢化が加速し、07年から始まるとみられていた人口減少の時期が想定より2年早まる可能性がでてきたこと、さらに世帯の形が大きく変わり「夫婦と子ども」にかわって、20年後には全都道府県で「一人暮らし世帯」が最も多くなるという推計が示されたのだ。まず人口だが、今年1~6月の半年間で30、134人減った。出生者より、死亡者数が多くなったためだ。厚労省は「05年は通年で初の人口減に転じる可能性は否定できない」と指摘している。
 もう一つは厚労省の国立社会保障・人口問題研究所がまとめた「世帯数の将来推計」だ。それによると、高齢化はますます進み一人暮らし世帯が増加、25年には全都道府県で最も多い家族類型が単身世帯になるというのだ。世帯主が65歳以上の高齢世帯も00年の23.8%から37.1%に増えそのうち75歳以上の超高齢世帯が約6割を占めるとみられる。
こうしたデータや推計を突きつけられると、この国が今、大きな変化のまっただ中にあることを実感させられる。
(中略)
 人口減少・高齢化社会をどう乗り切っていくのか。今度の衆院選挙では郵政改革ばかりが注目されているが、社会保障改革こそ早急に手をつけるべき最大のテーマだ。
 有権者は年金、医療、介護が危ないことを肌で実感している。だからこそ、郵政より社会保障改革を最優先課題と考え、速やかに実行するよう求めている。
 国民の生活感覚を敏感に感じ取るのが政治家ではないのか。郵政が重要でないなどとは言わない。だが郵政だけを総選挙の争点にしようともくろんでいるとすれば国民の気持ちが分かっていない。
(以下略)》

 大事なことを書いている部分を割愛しましたが、この国にとって何が焦眉の急務であるか、国民は良く分かっているが、知らんふりをしている政治家が多い。ということが良く分かる。


「まるでサムライ映画」

2005年08月24日 07時53分06秒 | 教育 
《 「まるでサムライ映画」
 フランス紙『ルモンド』23日付は、小泉首相が反対派つぶしに様々な対立候補を立てていることについて「まるでサムライ映画だ」と報じた。
 東京在住のフィリップ・ポンス記者によるこの記事は「ニュース解説者の話は”刺客””女暗殺者”などサムライ映画のようだ。混乱に陥っている保守陣営は、テレビカメラを引きつける人物をかき集めている」とその異様さを伝えた。「滑稽で悲壮、陰謀、裏切りあり、自民党が陥っている乱闘は、一回り小さくしたシェイクスピァ劇のようだ。と皮肉り「小泉首相が仲間に仕掛けた”殺戮”から自民党は無傷で抜けだすことはできない」と述べた。
また「今のところ小泉人気は高いが、風はすぐに変わりうると専門家は強調している。”刺客”攻勢は支持基盤を掘り崩すおそれがある」と解説している。 》
と24日付のある新聞が伝えている。

シェイクスピァ劇は言い過ぎでしょう。猿芝居と言うのがふさわしいというと猿が怒るか。
21世紀人としての日本人もいるでと思わせなければ。




日本の教育 どこへ

2005年08月22日 22時22分10秒 | 教育 
毎日新聞に「教育の森」というページがある。教育欄である。そこに「記者ノート」という小さいコラムがある。8月22日のこの欄を残しておきたい。

           ◇

《エリートの養成を目指し来春開校する私立中高一貫校「海陽学園」をめぐり、学園に出資するJR東海に文部科学省が03年、現職官僚を派遣し、開校準備を手伝わせた事実を報じた。〔7月19日朝刊)
人事院に届けていた表向きの派遣名目は「同社の社員研修の改善指導」だった。 解散前、衆院文科委員会で民主の城井崇委員がこの問題を取り上げた。中山成彬文科相は「学校設置で助言を求められた場合には対応したこともあると聞いているが、問題はない」と答弁。
しかし、派遣官僚は助言どころか開校準備の実務に全面関与し、同学園が手本とする英国の貴族学校に視察にまで行った。さすがに事実までは否定することができず、文科省の玉井日出夫官房長は「(官僚は)教育の幅広い知見を踏まえ、視察の際にアドバイスをするなど広く教育的問題について助言した」と、苦しまぎれに釈明した。
渡英視察が「助言」でまかり通るのか?
ならば生徒たちよ、授業をサボり遊んでいたことがばれたら、「生きる力を養っていた」と言えばいい。もう少し気の利いたレトリック(言い逃れ)を使わなければ生徒たちに笑われる。(井上栄介) 》

          ◇

JR東海はどんな学校を作ろうとしているのか。
文部科学省はそこにどんな教育を求めているのか。
英国の貴族学校だと。
官僚の、教育の幅広い知見だと、笑わせるな。
毎日新聞の記者諸君がんばってくれ。



新種 亀田興毅(18)

2005年08月21日 23時33分05秒 | 教育 
 プロボクシングの東洋太平洋フライ級タイトルマッチ 亀田興毅(18)=協栄=が新王者となった。18歳9カ月での東洋太平洋王座獲得した。
 「俺のパンチで効かへん人間はいない」
 「俺は強いからな」
 「まだ課題は多い。世界戦までにもっと実力をつける」
 派手な言動が注目されているが、彼はすごい選手だ。
 いままでにいなかった新種である。
 ディフェンスがいいと思う。
 父親と二人の弟との練習、変わったというかユニークな練習も紹介されていたが非常に合理的だと思う。ただ、ピンポン玉を使った練習は、五木寛之の『青春の門』に出てくる。父親の工夫の成果だろう。スポーツで勝つためにしなければならないのは新しい練習方法を考え出すことにつきる。戦術、戦略、技術、体力などで他の選手より優れたものを身につけるためにはどんな練習方法をつくりあげるかだ。先人の方法を踏襲していては勝てない。
 彼は間違いなく世界を制すると思う。

中田英寿

2005年08月20日 06時09分42秒 | 教育 
 イギリスのプレミアリーグのボルトンに移籍したMF中田英寿が18日、本拠地リーボックスタジアムで入団会見。本人の希望もあり、質問は英語のみに限定。
 中田は「Please excuse my poor English(英語があまり上手でないことを許してください)」と切り出した。地元記者の質問に「Sorry(すいません)」と聞き返す場面は3度。確かにイタリア語ほど流ちょうに話すことはできなかったが、30分間の質疑応答でサポート役として同席したマネジャーのモラーナ氏に“出番”はなかった。
 記者会見では日本人同士が英語でやりとり。「今後も日本語は使わないのか」との質問に「自分たちがどこにいるかを考えなければいけない」と応じ、将来も英語だけを通す意向を示した。
 ペルージャ、ローマ時代には専属通訳をつけたが、2年間で完ぺきにイタリア語を習得。それと並行して英語も勉強しており、英国では通訳を置かない方針だ。
 
 というようなニュースを18日のメディアが報じました。
 たいした男ですね。
 これだけの世界的視野と能力を持った日本人スポーツ選手は、サッカーにかぎらずおそらく初めてではないでしょうか。
 プレーヤーとしての力はまだまだ超一流ですが、いずれは中田ジャパンを誕生させてほしい。
 情報の収集も伝達も言葉で行われます。その能力が不足していてはナショナルチームの監督は務まらないと思います。
 相手は圧倒的にラテン語系の言葉を話す国が多い。あとスペイン語かポルトガル語をマスターすればほぼ完璧ではないでしょうか。
 「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
 それを自身の目と耳で掴む。これは強い。彼なら可能だと思うのですが。
  

刺客?

2005年08月19日 07時52分34秒 | 教育 
しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん
しとぴっちゃん
悲しく冷たい 雨すだれ
幼い心を 凍てつかせ
帰らぬちゃんを 待っている
ちゃんの仕事は 刺客(しかく)ぞな
               (以下コーラス略)

涙隠して 人を斬る
帰りゃあいいが 帰らんときゃあ
この子も雨ン中 骨になる
この子も雨ン中 骨になる
ああ 大五郎 まだ三つ

寂しくひもじい 北ッ風
こけし頭を なでて行く
帰らぬちゃんは 今どこに
ちゃんの仕事は 刺客ぞな

涙隠して 人を斬る
帰りゃあいいが 帰らんときゃあ
この子も風ン中 土になる
この子も風ン中 土になる
ああ 大五郎 まだ三つ

ご存じ「子連れ狼」        
「刺客」暗殺を行う人(広辞苑) とてもわかりやすい。

フーム、自民党はこういう選挙をやるのか。
品とか、品格、品位など無縁の世界。
えらい国に生きてますね。我々は。はずかしい。




夕顔

2005年08月18日 06時18分46秒 | 教育 
夕顔の花
昨日の夕方、夕立のあと、夕顔が咲きました。
大輪ですが、派手派手しさがなく、清楚でいい花です。
浴衣の似合う少し年増の粋な女性、の感じ、なんちゃって。
夕顔は干瓢の花だということを聞きましたが、本当でしょうか。

若い時は夏が好きだったのに最近は、暑いのが嫌、蚊が嫌、ムカデも嫌で、早く寒くなれと思っているのに、夏も悪くないなという夕立、夕顔でありました。

この国は危うい

2005年08月16日 08時14分14秒 | 教育 
《政党人・小泉純一郎は「靖国」を”おもちゃ”にしている。衆院選を郵政民営化一本で戦うために終戦記念日の参拝をとりやめた。「平和と戦争の諸問題」は最も重いテーマなのに、彼はこれを人気とりに使い、選挙になると決まって争点外にする。イラク派兵、憲法も・・・そして、彼の「私的激情」が日本を米国の軍事的属国に仕立て上げていく。郵政は踏み絵。ぶっ壊す!のかけ声が、自民党を「誰も文句の言えない私党」にする。戦後60年。翼賛政治が亡霊のように頭をもたげた。》
 8月16日付『毎日新聞』「記者の目」欄 本日の筆者は牧太郎氏「戦後60年『小泉翼賛政治』の亡霊」の冒頭である。
すべてを引用することはできないが、はじめとおわりだけ紹介する。
締めくくりは
《日中戦争開始(37年7月7日)から終戦までの8年間で約310万人の日本人が死んだ。小泉首相は、その重みを知りながら「靖国」を”おもちゃ”にしている。「不戦の誓いのために参拝する」と言い張った。靖国は「不戦を誓う場所」にふさわしいのか。東京招魂社の昔から靖国神社は「天皇が行う戦争は聖戦」と信ずる原理主義の社だ。祭られているのは、お国のために死んだ人であって、戦争の犠牲になった一般市民ではない。中国や韓国はA級戦犯合祀を問題にするが、参拝の是非は日本人の意思で決めることだ。僕が批判し続けるのは、民間人を祭らない原理主義である。戦争は感情に「道理」が負けた時に起こる。
稀代のアジテーター・小泉純一郎の「私的感情」が「道理」を打ち負かし、政党は混乱し、マスコミはむしろ「激情」をあおっている。
この国は危うい。》

ほんとに、この国は危うい。救えるのは有権者だけなのだが。







耐へ難きを耐へ 忍び難きを忍び

2005年08月15日 07時52分39秒 | 教育 
60年前の今日、天皇は終戦の詔勅を発した。
「・・・朕は時運の趨く所堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍ひ以て万世の爲に太平を開かむと欲す・・・」
と彼は、朕は、堪へ難きを堪へ、忍び難きを忍びと言っている。
しかし、長年にわたって、堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍んだのは国民である。女、子ども、年寄りなど非戦闘員を含めそうであった。
征けといけば征き、死ねと言えば死ぬ。選択肢の一切ない戦争の時代。
非戦闘員も同じであった。

窪田空穂
いきどほり 怒り悲しみ胸に満ち みだれにみだれ息をせしめず
わが写真乞ひ来しからに送りにき 身に添え持ちて葬られにけむ

河上 肇
あなうれしとにもかくにも生きのびて 戦いやめるけふの日にあふ
いざわれも病の床をはひいでて 晴れゆく空に光仰がむ

内田穣吉
悉くわれらだまされこの日迄 ひきずられしといきどほりいふ

秋月辰一郎
おそかりし終戦のみことのりわれよめば 焦土の上の被爆者は哭く

古田由次郎
砂原に玩具のごとくつまれたる兵器の中へ我も銃をを捨つ

           『昭和万葉集』(講談社刊)より終戦の日の