三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

ゆすらうめ

2007年05月31日 10時04分31秒 | Photo
   まさに宝石というほかはない

  やむとみせてまた降る雨のゆすらうめ     木下 夕爾
                        (明治書院「新撰俳句歳時記」)

     

「パッチギ」

2007年05月28日 20時21分44秒 | 平和

  「パッチギ! Love & Peace 」 井筒和幸監督 
  「パッチギ」2作目をつくった井筒監督は語ります。

 「声なき声が、いっぱい詰まっているんですよ、この映画には。植民地時代に、日本軍に徴兵、徴用を受けた朝鮮半 島の人たちの、声がね」

 「これは僕らが勝手につくった物語じゃない。取材した事実にもとづく話です。在日の話というのは、日本の現代史 そのものですよ。でも、日本の物語は語っても、朝鮮の物語をマスコミは言わないし、教科書は教えない。歴史をき ちんと踏まえないと、本当の、友好とか共生なんてできないでしょう」

「なにを考えてんのかね、この国は」

「憲法九条の言ってることは、国民のほとんどの常識ですからね。この前の(世論)調査でも憲法は改正してもいい という人は過半数いるけれど、中身を見ると、九条を変えようと言う人はそんなにいない。九条のおかで、日本が戦後何十年、平和がつづいてきたこと、多くの国民が自覚しているからです」

 「どんなことがあろうが、手を出さない。出すものがないし、出してはならないというふうになっているわけだから こんな理想憲法は、どこにもないですよ。本当に、世界遺産に登録したっていい。日本は、周りが戦争しそうになっ たら”まあまあちょっとまて”という役目をはたさなきゃ。それがいちばんカッコイイでしょ」

「戦争を起こさせないようにするのが、外務省の努めです。武器も持たず、きちんと外交努力をする国を、攻めてく るわけがない。ところが、憲法を改悪して武器の使用を認めてしまえば、戦争を構えることになる。向こうもやってやろうと思うでしょう。だから、許しちゃいけないんです」

                                      (5月27日付『赤旗』日曜版より)

 


しょうぶ

2007年05月23日 09時38分30秒 | 読書




しょうぶ 花菖蒲、かきつばた、あやめなど似た花がたくさんあるようです。
これは、キショウブというものではないでしょうか。
アヤメ科アヤメ属。
尚武、勝負にあてて、男の子の節句の端午の節句によく使われた花です。
尚武などというのはもうごめんですね。






なくせ 「特待生制度」!

2007年05月20日 16時29分13秒 | 読書
5月18日『毎日新聞』経済観測というコラム。全面的に異議ないというわけではないが、賛同する。

《  なくせ「特待生」
「野球留学や野球特待生の問題が明るみに出た。猛訓練を乗り越えて来た選手選手たちには気の毒だが、高校というところは、野球に強くなることを目的にして設立されたものではなく、知識や教養や人間性を高めるところなのだから、学校側が野球以外に取りえのない生徒に、野球がうまいという理由だけで、授業料を免除し奨学金を支給するというのはどう考えてもおかしい。
 この制度は、高校野球のレベルが低く、甲子園の優勝などには縁の遠い北国の高校が、野球が盛んで有望な選手が多く生まれる西日本の中学の中から、伸びそうな選手を選び出して、カネで勧誘したことに始まる。
 それも授業料の免除だけでなく、寮費をはじめとする諸経費の大半を高校側が負担する例もあるというから驚く。
 その目的は、好選手を取り込んで強いチームを作って甲子園に出場することにある。甲子園に出れば知名度が上がり、入学志願者が増え、学校経営がラクになる。そのためなら授業料免除や奨学金は安いご用なのだ。
 だがちょっと待ってほしい。それが教育という学校設立の目的にかなっているだろうか。そんなカンニングみたいなことをして、教育の場だと言われる学校に傷がつかないだろうか。
 さらに驚くのは、運動選手の特待生制度を認めないとしているのは、高野連だけで、あとのスポーツ団体は、これを公認しているということだ。
 だから駅伝のエース区間が外国人ばかりという現象も生まれる。それに違和感を覚えない人がいるだろうか。
 スポーツ団体や教育界のトップに猛省を促す。
 スポーツと教育の世界の浄化をはかれ!
                             (大三)   》
 

 高校野球特待生問題も、生徒に罪はない、とか子どもの責任ではない、純真な高校野球選手が可哀想だなど同情論が与論や巨大マスメディアの論調を支配し始めたようだ。生徒の救済策をどうするか取りざたされる。
 野球だけでなく、成績の優秀な生徒の特待制度もある。
 はたして彼らに罪はないか。純真か。
特待制度の恩恵を受ける生徒たち。彼らは確信犯である。
 気の毒ではあるが選手としての資格は剥奪するべき。
 特待生であってもレギュラーになれるかどうか分からない。甲子園に出場できるかどうか分からない。出ても将来の進路が保障されるとは限らない。健康を害して続けられないかしれない。あえてこの道を選んだ責任は生徒本人がとるべきだろう。
 可哀想だから5月が過ぎれば試合に出してやるべきだ、などというのは甘すぎる。
 

「過労自殺」

2007年05月19日 10時00分47秒 | 労働問題
  過労自殺 最悪66人
 『毎日新聞』5月17日付一面記事の見出しである。
 「過労自殺」というような言葉が定着しているんだろうか。恐ろしい時代が来たものだと思う。
 厚生労働省のまとめによると、長時間労働や、仕事のストレスが原因の自殺で06年度に労災認定を受けた人が前年度比57.1%増と急増し、過去最多の66人に上ることがわかった。
 うつ病など精神疾患が認定された人も前年度比61.4%増の205人で過去最多。
 過労で脳出血や心筋梗塞などを発症した「脳・心疾患」の認定を受けた人355人で過去最多。
 長時間労働の実態は、残業時間では月80~100時間未満が最多の116人、100~120時間未満は101人で前年度より大幅に増えており、長時間労働がより過酷になっていることが分かった。
 [KAROUSI」という言葉が世界語になっているとは何年も前から言われてきたことだが、「過労自殺」とはあまり聞いたことがない。働いて、働いて、追いつめられ、追い込まれて、あげく自殺する。
 なんたる無惨! 日本はここまで来た。
 「改革なくして成長なし」と小泉は言った。これがその実態だ。




 

川柳 慎太郎ネタ

2007年05月13日 11時52分49秒 | 堪忍袋
 川柳 都知事ネタ

東京は石原さんでいいらしい        松江    小川 和也
反省も瞬きする間慎太郎          八千代   野村 順二
豪遊も余人も消した都知事選        宗像    反サム
3期目も週3ですか慎太郎         横須賀   歯ぎしり
3選でまた塗り替える失言録        越谷    小藤 正明
3期目は時給にしてね都知事殿       佐倉    繁本 千秋
ブランドがやっぱり好きね都民たち     相模原   水野 タケシ
甘い汁一杯吸ったね石原氏         茅野    純情乙女
当確の途端に元の顔になり         東京    山田 成明
税金でまた食えるぞと4男氏        柏原    柏原のミミ
毒舌をまた聞くことになる都民       東京    赤坂小町
江戸っ子に私物化ゴーマン許容され     鎌ヶ谷   ありの実
知事見れば都民のレベルよくわかる     我孫子   権兵衛
謝った分だけ威張る慎太郎         東京    吉岡 草魚
要するに誰でもできる知事なんて      三沢    できちゃった
何もかも東京東京辟易す          茨城    グリーン子
おごらずに総仕上げして慎太郎       岩国    西行くへ

(『毎日新聞』5月12日付 仲畑流万能川柳より)

 都外の人のほうがはるかに多いが、自分のとこの知事の方がもっとひどかったりして。
 ほんとにみんな辟易してるんですね。
 あんた自身の責任ですけどね。
 都知事が音頭とってオリンピックやなんて思っただけでうんざりします。


温暖化問題 市場の失敗のツケ

2007年05月12日 11時35分10秒 | 読書

5月11日『毎日新聞』コラム[発信箱」中村秀明氏 

  あなたの家は、たぶん20年後に収入が大きく落ち込む。そこで今、どうするか? 「差し迫ってから考えよう」とこれまで通りに消費を続けるか。消費を控えて貯蓄に回すか。どちらを選ぶできだろうか。
  人生観を知りたいわけではない。地球温暖化の影響と対策費の関係を炭塵科単純化世させると、こんなふうになるのだ。 英ブレア政権が、ニコラス・スターン元世界銀行上級副総裁に依頼して作成した報告書「気候変動の経済学」は温暖化問題を経済的な視点で分析している。かいつまめば、「対策をとらないと世界のGDP(国内総生産)の5~20%が失われる恐れがあるが、2050年まで毎年、世界のGDPの1%を対策費に回せば、その損失は避けられる」という内容だ。 国連の「気候変動に関する政府間パネル」も先週、気温の上昇を3度以内に抑える対策費は、2030年時点で世界のGDPの約0.6%との見解を示した。 
  家計の1%ぐらいならなんとかなりそうだが、ご近所、市町村、国、世界が歩調を合わせないと無意味なことを思えば、相当に難しい。日本だけでも年間5兆円を超える巨費だ。
  「温暖化問題はかつてない市場の失敗だ」と断じスターン報告も、締めくくりは「一人一人に何ができるのかについて情報を与え、教育し説得することである」と少々煮え切らない。 
  日本は、来年の主要国首脳会議で「世界が2050年までに温室効果ガス排出を半減させる」との目標設定を提案するという。言うのは簡単、どうやるかが世界の難題なのだ。                          (経済部)  

 地球の温暖化防止の課題について取り組むことは、地球上に棲む人間の焦眉の急務である。 地球上の人類がすべて亡ぼうと亡ぶまいと地球にとって何の痛痒も感じないことであろうとは思う。しかし、巻き 添えになる地球上の全存在には責任のないことである。 むしろさっさと全人類がいなくなった方が他の生物の存在にとって望ましいことなのだ。

 


 宗主国と植民地国 援助と被援助 真の独立国とは

2007年05月11日 17時25分26秒 | 政治 

『毎日新聞』5月11日付「経済観測」より  「開発の守旧派」 
 
 アジア開発銀行の第40回総会が京都で開催され、開発に関する守旧派の存在が明らかになった。それは、欧米諸国であり、その支援に依存する一部低所得国である。これらの国は、その意図は別として、旧植民地宗主国と植民地の関係のように、援助国と被援助国の立場。を固定化しようとしている。 こうした守旧派の存在が際立ってきたのは、何といっても、中国とインドの発展によると思われる、巨大な両国はこのところ年平均8~10%の成長を続け、石油など一次産品価格の高騰や海上運賃の高騰をもたらしている。それどころか、エネルギー資源確保のため、アフリカや中東に進出して欧米企業と摩擦を引き起こしている。 しかし中国の一人当たり国民所得は先進国の25分の1程度で、 インドのそれは50分の1にすぎない。国内に所得が1日1ドル以下の極貧人口を抱え、紛れもない発展途上国であり、国際社会として援助を続けるべき対象なのだ。しかも、両国が地球温暖化の原因となる炭酸ガスを大量に排出している以上、好むと好まざるとにかかわらず、これを改善するための技術や資金面の援助は不可欠なのだ。 ところが、欧米諸国の援助担当者は中国やインドを批判するだけで、建設的に取り組む姿勢がない。むしろ彼らはバングラデシュやアフガニスタンのような援助依存体質を温存し、永久に被援助国の地位に甘んじさせようとしている。 日本は欧米諸国と一線を画し、中国、インド、ベトナムなどアジア諸国が環境を維持しつつ成長できるような支援を惜しむべきでない。それは地球環境を保全し、日本のアジアにおける地位を確固としたものにするだろう。                                            (耳順)

 発展と環境問題。援助する国、される国。開発だ、環境保全だといってもいままでさんざん地球を食い物にしてきた先進諸国はやりどく。いま、発展途上国が化石燃料を使い、先進諸国と同じ轍をふんだとて誰に批判できよう。何を援助するか。ということだろう。


あやめ

2007年05月10日 13時53分21秒 | Photo


 
 5月という月は、動きがはげしいというか、豊かな時期のように思う。
 これはあやめらしい。
 いずれがあやめかきつばたというけれど、しょうぶもある。
 どれがどれかよく分からないが。
 やはりこの紫が良い。

 山菜、たけのこなどは終わって、
 野いちご、桑など野生の食べられる実がなる。
 間もなく梅雨である。梅雨は好きではない。
 が、梅雨が来ないと食べ物は作れない。


桐の花 夏きたる

2007年05月08日 16時38分11秒 | Nature Photo
 


  人来れば驚き落つる桐の花       前田 普羅

桐が満開である。
夏の季語である。
この大型の紫の花は、印象的である。
たしかに、ぽとり、という感じで落ちる。
美しいが何となく不安。
あっという間に大木になって、30㌢もあろうかという葉をつける。
始末に困る木である。

ああ 7連敗

2007年05月07日 19時17分21秒 | スポーツ
 嗚呼!連休無惨 

切歯扼腕 悪戦苦闘 周章狼狽 急転直下 青天霹靂 狂瀾怒涛 阿鼻叫喚 熟慮断行 緊褌一番 心機一転 疾風迅雷 起死回生 乾坤一擲 臨機応変 一気呵成  勇往邁進 捲土重来 不惜身命 縦横無尽 万死一生 大願成就 

 いまにみておれよ!





 



竹の秋

2007年05月04日 13時11分38秒 | Nature Photo
  竹秋



この時期、竹の古い葉が黄色く染まって新しい新緑の葉とかわります。
黄色く染まった竹林を、竹の秋、竹秋というそうです。

   夕風の吹くともなしに竹の秋      永井 荷風

   竹秋の藪の後ろは山低く        波多野 爽波