60年前の今日、天皇は終戦の詔勅を発した。
「・・・朕は時運の趨く所堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍ひ以て万世の爲に太平を開かむと欲す・・・」
と彼は、朕は、堪へ難きを堪へ、忍び難きを忍びと言っている。
しかし、長年にわたって、堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍んだのは国民である。女、子ども、年寄りなど非戦闘員を含めそうであった。
征けといけば征き、死ねと言えば死ぬ。選択肢の一切ない戦争の時代。
非戦闘員も同じであった。
窪田空穂
いきどほり 怒り悲しみ胸に満ち みだれにみだれ息をせしめず
わが写真乞ひ来しからに送りにき 身に添え持ちて葬られにけむ
河上 肇
あなうれしとにもかくにも生きのびて 戦いやめるけふの日にあふ
いざわれも病の床をはひいでて 晴れゆく空に光仰がむ
内田穣吉
悉くわれらだまされこの日迄 ひきずられしといきどほりいふ
秋月辰一郎
おそかりし終戦のみことのりわれよめば 焦土の上の被爆者は哭く
古田由次郎
砂原に玩具のごとくつまれたる兵器の中へ我も銃をを捨つ
『昭和万葉集』(講談社刊)より終戦の日の
「・・・朕は時運の趨く所堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍ひ以て万世の爲に太平を開かむと欲す・・・」
と彼は、朕は、堪へ難きを堪へ、忍び難きを忍びと言っている。
しかし、長年にわたって、堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍んだのは国民である。女、子ども、年寄りなど非戦闘員を含めそうであった。
征けといけば征き、死ねと言えば死ぬ。選択肢の一切ない戦争の時代。
非戦闘員も同じであった。
窪田空穂
いきどほり 怒り悲しみ胸に満ち みだれにみだれ息をせしめず
わが写真乞ひ来しからに送りにき 身に添え持ちて葬られにけむ
河上 肇
あなうれしとにもかくにも生きのびて 戦いやめるけふの日にあふ
いざわれも病の床をはひいでて 晴れゆく空に光仰がむ
内田穣吉
悉くわれらだまされこの日迄 ひきずられしといきどほりいふ
秋月辰一郎
おそかりし終戦のみことのりわれよめば 焦土の上の被爆者は哭く
古田由次郎
砂原に玩具のごとくつまれたる兵器の中へ我も銃をを捨つ
『昭和万葉集』(講談社刊)より終戦の日の