三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

詐欺師と役人

2005年07月31日 05時39分12秒 | 教育 
難病の子どもの支援などと偽って通行人から集めた街頭募金を私的に流用したとして、任意団体「NPO緊急支援グループ」代表者横井清一(34)という男が大阪府警捜査2課に再逮捕された。すでに、ウソの広告を求人誌に掲載し、アルバイトを雇ったとして職業安定法違反で捕まっている。
この男、ウソの求人広告で集めたアルバイトを使って、大阪、京都、神戸などで街頭募金をさせ、不特定多数の通行人から金をだまし取った。総額4000万円にのぼるという。アルバイト料などを支払った残りの2000万円ほどは私的に流用、キャバクラなどの風俗店で使ったという。
世の中にこれくらい悪いヤツいるやろか。他人の善意をこういう風にもてあそぶことのできるヤツ。
と思うのが普通ですね。ところが、先日似たようなヤツがいましたね。関連7月25日
ユニセフ日本協会から、飢餓や病気に苦しむ途上国の子どもたちを救う目的で集められた浄財の、事務管理をまかされていた経産省の役人が、依託された事務費で裏金を作り、会員制のレストランの会員権を購入していたという事件。片や職業的詐欺師、片や高級官僚、片やキャバクラ、風俗、片や会員制のレストラン、職業やら、金の使い道は違うが、腐りきった根性はほとんど一緒やね。違うのは片方は国費で給料をもらってる。
こいつらは、世界の恵まれない子どもたちのために寄せられた大切な浄財を、ひとりの子どもを救うのに150円ほどのお金があればというとき、何万人、何十万人の子どもの命のお金を、薄汚い遊びと贅沢のために使った。

それにしても、この唾棄すべき詐欺師たち、横井清一なる人物は名前が新聞に出ているのに、経産省の役人の方は、なぜ名前が新聞に出ないのだ。どこかに出ていたら教えてくれ。

赤い羽根募金、緑の羽根募金などもあるが、大丈夫だろうか。ちゃんと使ってくれてればいいんだけど。

医療事故・体内への置き忘れ

2005年07月30日 07時48分57秒 | 教育 
日本医療機能評価機構のまとめ
昨年10月から今年6月までの9ヶ月間に報告された計790件の医療事故のうち、手術で使用されたガーゼや縫合針などが患者の体内に残される事故は22件起きていたことが28日、日本医療機能評価機構のまとめで分かった。対象は国立病院など医療事故の報告義務のある275施設。全体のうち、死亡事故は108件。今回の調査では、患者体内に置き忘れたり、一部が破損して残ったりする事故に注目。うち18件について背景や理由を分析したところ、事故発生が分かったのは、手術後から退院までが10件、退院後が6件、発見の契機は、手術後のエックス線検査や手術前後の器具数確認のほか、退院後の外来受診などであった。

怖いでこの数字は、以前から手術後はさみを置き忘れたりとかいう事故ときどきニュースになったことはあったが、9ヶ月間に22件とは驚く。
医療事故全体では、275施設からの報告790件、うち死亡事故は108件。報告義務のない医療施設もある。
病院ではくれぐれも殺されないように気をつけよう。



公明党を笑う

2005年07月29日 07時43分44秒 | 教育 
公明党を笑う
《公明党の冬柴幹事長は、27日日本記者クラブで会見し、郵政民営化関連法案の否決に伴う衆院解散・総選挙で自民党が敗北した場合の対応について「民主党と組みたくないが、政治の安定のため選択肢がそれしかないならちゅうちょすべきでない。民主主義は数だ」と述べ、民主党との連立の可能性に言及した。
さらに「我々が加わることで政治が安定するなら、相手が何党であれ真剣に考えないといけない」
一方公明党の神崎代表はこの発言について「党内で議論したこともない。連立で選挙をする以上結果には責任が伴う。(与党過半数割れなら)自民党と一緒に下野する」
公明党参院草川昭三会長も同日、自民党の青木幹雄参院議員会長を訪ね、冬柴氏の発言について「絶対ありません」と釈明。青木氏は「一つ冷静に」ととりなした。
民主党の岡田代表は「自民党と組んで総選挙を戦った公明党と連立を組むのは有権者に説明できない。(公明党との連立は)想定していない」と語った。》

というようなニュースが昨日から新聞テレビで報じられている。
笑っちゃいましたね。

公明党の本音は冬柴氏の発言だろう。
あんまりみっともないので、党内はうろたえているようだけど。

要するにどっちでもいいのだ。いつでも数の多い方についていく。そして結果はいつも、「自民党」あるいは「自民党的政党」の数の上での補完をする役割を果たす。何も政党を名乗らなくてもそんな連中はいっぱいいると思われるのに。
公明党という政党なくてもいい。ない方がいいといった方がいいか。
巨大カルト教団創価学会、税制上は大変優遇されたこの団体、宗教活動だけをまじめにやってればいいのに。
政治に首を突っ込むと何か美味しいことがあるのだろうか。
それにしても、信者でもないのに公明党に投票する人の気持ちが理解できない。不思議だ。

寄生虫道路公団副総裁逮捕

2005年07月27日 16時51分33秒 | 教育 
日本道路公団総裁内田道雄(休職中)が逮捕された。それについて7月27日付毎日新聞の社説は以下のようにいう。

《毎日新聞社説 「談合とウソにあきれ果てた」
日本道路公団が発注する橋梁建設工事をめぐる談合事件で東京地検特捜部が公団副総裁を逮捕した。談合を手助けしたとの独占禁止法違反ほう助と、公団に損害を生じさせた背任の容疑によるものだ。
談合事件の捜査では、実務担当者がトカゲのしっぽ切りよろしく処罰されるだけで落着するケースが目立つ中、公団の最高幹部に切り込んだ検察当局の積極姿勢は評価に値する。おかげで発注者、受注企業、発注者OBの3者が、天下りとい賄賂をめぐって狂奔する官製談合の醜い構図がはっきりと浮かび上がった。談合は必要悪とか日本の文化だとする関係者の強弁が、いかに見当違いで得手勝手な言い分であるかも、いよいよ判然としてきた。
背任罪の適用によって、公団が損害を顧みず、組織ぐるみで談合に共謀していた事実も明らかになってきた。優先されたのは当事者の私利私欲でしかない。直接の容疑による損失は約5000万円というが、落札額が不当に高くなったこと、摘発対象が氷山の一角でしかないことを踏まえれば、談合が公団の高コスト体質の一大要因だったことに疑いの余地はない。高速道路の利用者が尻ぬぐいのため不当に割高の通行料を支払わされていたことも間違いない。刑事事件の追及とは別に、公団は犯罪収益を取り戻し、利用者への還元を図るべきは言うまでもない。それにしても、副総裁は逮捕前、談合組織の存在さえ知らない、と白を切っていたのだからあきれ果てる。その実は公団側の差配役だったのに、技師長から抜てきした近藤総裁の責任は重大だ。談合を一掃するための倫理委員会の委員にまで据えていたとは、泥棒に戸締まりを任せていたようなものではないか。(と、総裁の無能を指摘し、その総裁を起用したのは、小泉純一郎首相の、国民への背信行為と言わざるを得ない、と言及。中略)
事実上の最高実力者が談合を率先し、天下りの取り次ぎまでしていた公団の組織的腐敗が露見した以上、民営化会社の社長に公団幹部を充てようとする人事構想はもちろん、民営化後のあり方も根底から見直さなければならない。国会での再度の論議が必要だ。天下りが談合という汚職の必須条件である以上、天下り禁止は職業選択の自由を脅かす、といった理屈では市民は納得できない。公務員改革を断行し、企業側も勇気を出して天下りの受け入れ拒否に踏み切るべきだ。日本経団連も腰砕けでは困る。》


私たちは、高い通行料、高い税金をはらいながらこんな腐りきったものを飼っていたのです。
小泉流民営化、改革とはこういうものだったんですね。
郵政の民営化にもなにかあるんでしようね。私たちの金をかすめ取っていくようなしくみが。
それにしても、天下りが職業選択の自由を脅かすというような理屈、どこにあったのですか。初耳です。
地方公務員が厚遇されている、とすさまじいバッシングを浴びせたマスメディアはこのことについてどう扱うのですかね。






ポツダム宣言60年

2005年07月26日 14時23分32秒 | 教育 
ポツダム共同宣言は、1945年7月26日ドイツのポツダムでアメリカ、イギリス、中国の3カ国が署名、日本に無条件降伏をせまる。
日本は1945年8月14日これを受諾。
8月15日、天皇は戦争の終結の詔勅を発する。
この間に、広島、長崎、沖縄など、多くの無辜の民が虐殺された。
日本の無謀な戦争を今頃になって美化しようとする人々にとっては、屈辱的な文言が並んでいるとしかみえないだろう。
今更もう一度読んでとも思わないが、第三条、第四条、第十三条くらいは読み直してもいいか。これは現代語訳である。それにしてもひどい訳文である。

ポツダム宣言

 われら合衆国大統領、中華民国政府主席及びグレート・ブリテン国総理大臣は、われらの数億の国民を代表して協議の上、日本国に対して、今次の戦争を終結する機会を与えることで意見が一致した。

 合衆国、英帝国及び中華民国の巨大な陸、海、空軍は、西方より自国の陸軍及び空軍による数倍の増強を受け、日本国に対し最後的打撃を加える態勢を整えた。この軍事力は、日本国が抵抗を終止するまで、日本国に対し戦争を遂行しているすべての連合国の決意により支持され、かつ鼓舞されているものである。

 世界の奮起している自由な人民の力に対する、ドイツ国の無益かつ無意義な抵抗の結果は、日本国国民に対する先例を極めて明白に示すものである。現在、日本国に対し集結しつつある力は、抵抗するナチスに対して適用された場合において、全ドイツ国人民の土地、産業及び生活様式を必然的に荒廃に帰させる力に比べて、測り知れない程度に強大なものである。われらの決意に支持されたわれらの軍事力の最高度の使用は、日本国軍隊の不可避かつ完全な壊滅を意味し、また同様に、必然的に日本国本土の完全な破滅を意味する。

 無分別な打算により日本帝国を滅亡の淵に陥れた、わがままな軍国主義的助言者により、日本国が引き続き統御されるか、又は理性の経路を日本国がふむべきかを、日本国が決定する時期は、到来した。

 われらの条件は、以下のとおりである。
われらは、右の条件より離脱することはない。右に代わる条件は存在しない。われらは、遅延を認めない。

 われらは、無責任な軍国主義が世界より駆逐されるまでは、平和、安全及に正義の新秩序が生じえないことを主張することによって、日本国国民を欺瞞し、これによって世界征服をしようとした過誤を犯した者の権力及び勢力は、永久に除去されなければならない。

 このような新秩序が建設され、かつ日本国の戦争遂行能力が破砕されたという確証があるまでは、連合国の指定する日本国領域内の諸地点は、われらがここに指示する基本的目的の達成を確保するため、占領される。

 カイロ宣言の条項は履行され、また、日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国並びにわれらが決定する諸小島に局限される。

 日本国軍隊は、完全に武装を解除された後、各自の家庭に復帰し、平和的かつ生産的な生活を営む機会を与えられる。

 われらは、日本人を民族として奴隷化しようとし又は国民として滅亡させようとする意図を有するものではないが、われらの俘虜を虐待した者を含む一切の戦争犯罪人に対しては厳重な処罰を加える。日本国政府は、日本国国民の間における民主主義的傾向の復活強化に対する一切の障害を除去しなければならない。言論、宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は、確立されなければならない。
十一
 日本国は、その経済を支持し、かつ公正な実物賠償の取立を可能にするような産業を維持することを許される。ただし、日本国が戦争のために再軍備をすることができるような産業は、この限りではない。この目的のため、原料の入手(その支配とはこれを区別する。)は許可される。日本国は、将来、世界貿易関係への参加を許される。
十二
 前記の諸目的が達成され、かつ日本国国民が自由に表明する意思に従って平和的傾向を有し、かつ責任ある政府が樹立されたときには、連合国の占領軍は、直ちに日本国より撤収する。
十三
 われらは、日本国政府が直ちに全日本国軍隊の無条件降伏を宣言し、かつこの行動における同政府の誠意について適当かつ充分な保障を提供することを同政府に対し要求する。これ以外の日本国の選択には、迅速かつ完全な壊滅があるだけである。


レストランに消えた募金

2005年07月25日 14時10分24秒 | 教育 
『日刊スポーツ』に編集委員の達野昭司氏のコラム「オヤジの寝言」という欄があります。
7月24日付のこの欄です。一度読んでみてください。

                 ◇

▼「たとえば3000円で467人の子どもの命を救う方法があります」。こんな手書きの文面を添えたダイレクトメールが忘れたころに届く。ユニセフ(国連児童基金)日本協会からのものだ。親善大使黒柳徹子さんの顔や、飢餓と病気にうつろな目をした途上国の子どもたちの顔を連想する。たやすい御用と思いながら、なかなか郵便局まで振り込みに行けない。今回も給料をもらってからと思っていた矢先だった。
▼22日、そのユニセフの資金に関連したひどい不祥事が発覚した。かつてこの機関の事務管理を委託されていた経産省の役人たちが、受け取った事務費をまたまた裏金にプールし、レストランの会員権などを購入していたという。残高は利息も含めて5000万円を超えるそうだ。返還するのは当たり前のこと。それ以前に世界の恵まれない子どもたちを救おうという心が、日本の経済や産業を支える官庁のエリートに全く理解されていなかったということにがく然とする。
▼3000円で467人の命を救えるのなら、5000万円ならば一体何人の子どもを救えるのか。飢餓に苦しむ子どもたちのための募金が会員制レストランの会員権に化けることの異常さを誰も食い止めないことも信じられないことだ。戦後の食糧難のころ、日本の子どもも給食の脱脂粉乳などユニセフの援助に助けられている。ささやかながら募金要請には応えたい。願わくばその使途が似ても似つかないところへ行かないことだけを念じながら。

                 ◇

この記事を読んでどう思われますか。
これは不祥事といってすませられる事件だろうか。
救いがたい中央省庁の役人のモラルハザードの一端。



カヌーで古座川を 紀伊半島随一清流

2005年07月21日 14時45分52秒 | 教育 
間違いなく紀伊半島随一の清流、ひょっとすると四万十川にも負けないかも知れない。大きさは別として。カヌー初体験の旅。10㎞たらずの距離を3時間ほどかけて下ります。まずは安全なスポーツです。初めてでも楽しめます。こんな贅沢な遊びがあったとは。これも川が汚れていては全く楽しくないと思います。
この写真の魚はハゼ科の淡水魚「ゴリ」です。途中の休憩で出会いました。大きさは成魚で4~5㎝、水底の砂利の上に棲みます。昔はどの川にもいたと思うのですが、こういう水底に住む魚は川の汚染に最も弱いのです。ほとんどの川で絶滅しているのではないでしょうか。この写真の中に4尾写っています。さがしてください。石が全く汚れていないので棲めるのです。河口からそれほど上流ではありません。うれしくなって撮りましたが、出来は良くありませんね。
ちなみに、カヌー、ライフジャケット、ヘルメット、など装備一式借りて1日千円です。
翌日は車で、もっと上流の「滝ノ拝」という古座川自体が滝のように流れ落ちるすばらしい景観を見に行きました。ここまで遡るとカヌーはできません。
快適感激感動爽快の二日でした。

「読売巨人軍」動く

2005年07月18日 21時37分39秒 | 教育 
「読売巨人軍」動き始めた。ナベツネ復帰。とたん堀内監督馘首の話。
原辰徳氏に監督就任依頼というニュース。
これくらいわかりやすい話はない。
しかし、原辰徳氏が監督になれば、阪神ファンたる私はうれしい。
悪いけど原さん、監督の器ではない。堀内氏よりはましかもしれない。
これに中畑氏、江川氏、など加えてファンにアンケートをとったら、圧倒的に原氏が多かったという。
ファンにしてみれば無理もない。2003年シーズン途中で馘にされた原氏に同情するのは当然というもの。
馘になるとわかった時、敵将阪神の星野監督に肩を抱かれて涙を流していたのを思い出す。
これが私が原氏ではだめだと思う所以である。
巨人の監督というのは気の毒である。ナベツネというアナクロニズムのかたまりのような日本「財界」のお荷物、滝鼻オーナー、おまけに終身名誉監督という長嶋さんなどが雲の上から睨んでいる。
最も危険なのは、江川である。この人が監督になると怖い。
一番嫌いな男であるが、解説など聞いていてただ者ではないと思う。
ダーティ江川、この男プロ野球のダーティな部分を体験的によく知っている。これは武器になる。汚い所から見つめ直すことができる。そしてクレバーである。
高給取りの、働かない選手を掌握する可能性は江川氏にはあるように思う。
中畑氏など論外。原辰徳監督就任で阪神は、当分安泰。間違いない。中日落合監督も喜んでいると思う。
阪神岡田監督、二軍監督時代の子飼いの若手選手が一軍に上がりつつあり、ベテランとの交代がスムーズにいきそうである。この端境期をうまく乗り切りたい。
岡田監督についての唯一の不安は人が良すぎるのではないかということ。
顔つきでそう思うんだろうか。落合監督に比べると。

広島山本さん、ヤクルト若松さん、横浜牛島さん みんな優しいいい男、そのままでいてね。




             


いなご知ってますか

2005年07月17日 14時27分31秒 | 教育 
いなご知ってますか?
なぜか ごぼうの花の上に止まってます。
只のバッタではありません。
いなごです。
たくましい足、頑丈な顎、噛まれると痛いです。
昭和20年代ごろまでは、田舎では蛋白源の一つでありました。
稲に止まっているのを取りにいったものです。
焙烙で炒り、醤油などで煮て味をつけます。
美味しかったと思うのですが、長い間食べていません。