三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

日本の外交

2005年05月31日 09時20分40秒 | 教育 
日本の政府、政治家、完全におちょくられてますね。恥ずかしくないんだろうか。
中国副首相の小泉との会見ドタキャンが好例である。
アメリカはもとより、中国、韓国、北朝鮮などとの外交、交渉どれをとってみても、実利を得て、国民もなるほどと納得するようなことがあっただろうか。金を出すだけ。血税を。
小泉、町村外相ほか閣僚、無理だろうけどもいちど勉強し直せ。武部など表へ出すな。

《外交とは、国益をかけたゲームである。「勝算」のための戦略を立てるのが政府首脳の責任である。政治家は、結果責任で評価される。これをマックス・ウエーバーは「職業としての政治」で「責任倫理」と呼んだ。信条や感情に従った行動を「心情倫理」と名付けた。靖国参拝という個人の心情倫理だけに固執して、紛争解決という「責任倫理」を放棄すれば、指導者の資格はないということになる。愛する家族と別れ無謀な戦争に駆り立てられた兵士たちが、自分たちを死地に追い込み、国を滅ぼした指導者と一緒に祭られることに納得しているだろうか。英霊の声に静かに耳を傾けるべきであろう。過去も現在も、指導者は結果で責任を問われる。戦略なき外交は、国を滅ぼす。》
とは、早稲田大学国際教養学部教授重村智計氏のスポニチのコラムの一部である。

「戦略なき外交は国を滅ぼす」怖い言葉だ。我々はいまそれを経験しつつあるのではないか。







なぜ民営化か

2005年05月29日 06時19分24秒 | 教育 
郵政民営化
「国の形、文化を形成してきた郵便局を、単に効率だ、受益だとかいったものさしだけで方向を決めるのは断じて許されない」(綿貫民輔前衆院議長)
「法案が通らないと解散だ、内閣改造だという情報が飛び交った。それにこびへつらう情けない政治家がいる」(野中広務元幹事長)
「自民党の合同部会の議論は圧倒的に批判意見だった。それを押し切る党運営が残念だ」(亀井久興衆院議員)
「今の自民党はメチャクチャであります」(山口俊一衆院議員)
すべて自民党議員の発言だそうである。
5月22日に開かれた全国特定郵便局長会の通常総会における来賓の自民党議員の発言。
全国特定郵便局長会は自民党の有力支持団体である。しかし、当然ながら郵政民営化には絶対反対の立場である。
何が起こっているのか。もとより自民党など反吐が出るほど嫌いであるが、このていたらくは何事なのだろう。
大銀行、生保業界、アメリカ金融資本の、みずからのもうけ口を広げるための、郵貯と簡保の縮小・廃止の要求にこたえることが目的であることは明らか。全国郵便ネットワークをずたずたにし、国民の通信手段を危うくするものであることもはっきりしている。
国民の生活基盤やライフラインの破壊、さらに、自民党支持基盤まで敵に回して、なぜ民営化なのか、自民党議員にもわからない。
ブッシュ・アメリカ資本・日本の財界の忠犬、茶坊主、パシリ、男めかけたる小泉のみぞ知るということか。




もうすぐ 片岡選手

2005年05月28日 09時16分47秒 | 教育 
昨日(5月27日)のスポニチを読まなかった皆さんへ。 
お待たせ 片岡復帰近づく!
「左下腿三頭筋挫傷からの実戦復帰を目指す片岡がスパイクを履いての練習を開始した。この日は鳴尾浜球場で三塁の守備に就き、ノックを受けるなど軽快な動きを披露。走塁に関しても故障後初となるスパイクでのダッシュを繰り返した。『2軍合流?近いと思うと』、早ければ来週中にも2軍での練習を再開できる見通し。」(以上スポニチ報道)
だそうです。ゆっくり直してください。
交流戦が終わって、暑い夏、セのペナントレースが熾烈になったころ、頼もしいのが戻ってきます。阪神タイガース今日からの9連戦は厳しいですが乗り切ってもらいたいです。
中日は、落合の催眠術がとけて本来の中日に戻ったし、巨人の清原のどたばたはほんとにみっともないですね。ヤクルトはさすがですが、片岡の戻った阪神タイガースますますかっこよく強いチームになります。
 

公務員の賃金

2005年05月27日 06時49分50秒 | 教育 
 人事院が今夏の給与勧告に盛りこむことを目指している国家公務員の「給与構造改革」の「措置案」の概要が23日明らかになった。基本給を全体として5%程度引き下げ、年功的給与を見直すとして、30代半ば以降の職員については削減率を拡大し、最大7%程度とすることなどを打ち出した。措置案では、基本給の削減率について、各府省の局長や審議官なども7%とすることを示唆。逆に新卒者は引き下げを行わない方向で、若年層の職員についても5%未満にする方針を示した。またそれに伴い、民間給与が高い地域には、「地域手当」を新設、地域手当は、3%~18%の6段階の調整幅を設定するとしている。地域手当の支給地域については、民間賃金を基礎資料とし、人口5万人以上の市を単位として指定することを明示した。
 要するに公務員の賃金を引き下げると言っている。
 人事院は国家公務員の給与について、民間の給与を調査し、今年の国家公務員の給与はこれぐらいがよかろうということを国に勧告する。国はそれを受けてほぼそのとおり実施するのが通例となっている。都道府県や地方自治体には人事委員会が置かれ、地方公務員の賃金について勧告する。
 公務員の給与が労使交渉ではなく、こうした仕組みで賃金を決めていくのは公務員は労働基本権を剥奪されているからである。
 憲法第28条は「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。」と規定している。が、保障されていない。団結権だけは認めている。
 そのかわり、第三者的機関として人事院、人事委員会がおかれ、民間との整合性を意識しながら、使用者側に給与についての勧告を行う。しかし、人事院、人事委員会ともに、使用者側つまり国や地方自治体の都合の良い人間をおいておけば思い通りになる。労働者たる公務員は賃金を直接使用者と交渉して要求を主張する場がない。団体交渉という形をとって交渉はしても、あくまでも話し合いでしかない。また、使用者側も、勧告を無視して賃金を上げることはできない。国との賃金格差を表すラスパイレス指数が突出していればたたかれる。
 大阪市をはじめ地方都市で職員の厚遇問題が取り上げられ、公務員バッシングのような状況がつくり出されたが、こうしたしくみのもとで、実質的な賃金引き上げのための苦肉の策であったとも言える。公務員賃金を明朗にするためには労働基本権を保障することである。先進国の一部には警察官のストライキを認めている国もある。
 高級官僚や、一部悪徳役人の腐敗は徹底して追求しなければならないが、憲法に保障された労働基本権を剥奪された一般の公務員の賃金の問題については別に考えるべきである。
 民間の企業の労働者の賃金はコストとして計上された予算の中から支払われるのだろう。公務員は税金の一部を賃金として受け取る。しかし、労働力を提供した代償として受け取ることには変わりはない。
 公務員バッシングで溜飲を下げているだけでは、民間の労働者にとっても「明日は我が身」である。
 労働者同士団結し、支え合って、命と暮らしを守り、幸福を追求するということは、時代が変わろうとも根元的な課題である。


桑の実

2005年05月25日 10時20分42秒 | 教育 
朝から配偶者と桑の実と野いちごを摘みにいきました。
桑の実は糖尿病などにも良いそうで、家庭で鉢で育てている人もいます。
かつての養蚕のなごりの桑の木がまだ残っていて、わがドングリ小屋の回りにもあります。
切りつめてもすぐ成長するしたたかな木です。今年は、実がいっぱいついています。
真っ黒になったものを食べます。赤いのはまっだ酸っぱい。
もちろん、そのままでも美味しいですが、バターを溶かし、すりつぶした実をいれて、肉料理のソースというのはどうだろう。

   赤とんぼ

    作詞・三木 露風 作曲・山田 耕筰

  夕焼、小焼の  あかとんぼ
  負われて見たのは  いつの日か。

  山の畑の  桑の実を
  小籠(こかご)に摘んだは まぼろしか。

  十五で姐(ねえ)やは  嫁に行き
  お里のたよりも  絶えはてた。

  夕やけ小やけの  赤とんぼ
  とまっているよ  竿の先。




ほととぎす

2005年05月24日 10時27分29秒 | 教育 
ほととぎすがうるさい。
「テッペンカケタカ」「トッキョキョカキョク」などいろんな聞き方を
する。

  卯の花の匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて 
   忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

佐佐木信綱のこの詩では、ほとぎすが啼いてもう夏が来たという。
しかし、ほととぎすの鳴き声は忍音などという遠慮がちなものではない。

すさまじい勢いで雑草が伸び、害虫も増える。うんざりする。
夏が嫌いになった。
しかし、阪神タイガースが今の調子でいってくれると今年の夏は楽しい。
頼むぜ。


「他の捜査に忙殺」

2005年05月21日 19時40分04秒 | 教育 
大阪府茨木市の女子高校生(17)を監禁したとして奈良県警に逮捕された露天商手伝い鄭隆之容疑者(29)が、事件の約1カ月前の3月にも大阪市内などで別の少女(17)を5日間にわたって監禁し、逃げ出した少女が被害届を出したのに、大阪府警堺東署が本格的な捜査をしていなかったことが19日、分かった。
 堺東署の安正夫副署長は「初動捜査は適正に行ったが、他の捜査に忙殺されたため、結果として逮捕状請求には至らなかった」と説明している。 
(時事通信) - 5月19日20時0分更新

16日に捕まったこの男、3月にも別の少女を監禁、堺東警察署は犯人を特定していながら、2ヶ月間捜査せず放置、その結果の言い訳が上の説明。
命からがら逃げ出してコンビニに駆け込んで助けられた。そして被害届を出したにもかかわず。

これは怖いと思いませんか。
私たちにとって「他の捜査に忙殺」されてほったらかしにされて犯人が捕まらなかったり、あるいは被害が拡大したり、というようなことがおこってはたまりません。
それが言い訳として通用すると本気で警察幹部が思っているところが怖い。
こういう警察幹部にこそJR西日本のいわゆる「日勤教育」を徹底的に受けさせよう。

どういう基準で事件の軽重をつけるのか、優先順位というようなものがあるのか、知りたい。



野いちご

2005年05月20日 17時22分52秒 | 教育 
4月17日のこのブログで花を紹介しました。野いちごの果実です。
今、真っ赤に熟れています。美味しそうでしょう。ほんとに美味しいのです。
栽培されて売られているのより、風味ではこの方が好きです。
大きいので直径2㎝ぐらい、中は空洞です。
人間以外の動物たちも好んで食べます。特に雉の大好物だそうです。
今が旬、あっという間に終わりです。

ブログ開設335万人

2005年05月19日 20時17分19秒 | 教育 
 「総務省は17日、インターネット活用の新たな情報発信手段であるブログの開設者数が3月末で述べ約335万人に達したと発表しました。米国生まれのブログは日記を書く感覚で手軽に書き込めるサイト。ライブドアの堀江貴文社長のブログも人気を集め、『認知度アップに寄与』(同省)したといいます。二年後の開設者数は約782万人に増加する見込みです。同省がブログの現状分析と将来予想をまとめたのは初めて。ブログを月に一回は見る閲覧者数は3月末の約1652万人から、二年後には約3455万人に伸びると予想。また、ブログ経由の商品購入などを含む関連市場は04年度には約34億円でしたが、06年度には約1377億円に急増すると見込まれています。」
 
 以上5月19日付け新聞報道(しんぶん『赤旗』) すごい! ブログ時代到来!

熊野古道 牛馬童子

2005年05月18日 08時12分58秒 | 教育 
熊野古道をほんの少し歩いてきました。
牛馬童子です。近頃よくに知られるようになりました。宣伝のおかげでしょう。
小さなものです。高さ50センチぐらい。
新しいものです。台座をよく見ると明治の文字が見えます。
人気があるのは、そのユニークさと愛らしさでしょうか。

みかんの花咲く丘

2005年05月14日 11時31分49秒 | 教育 

 みかんの花咲く丘

  作詞 加藤省吾・作曲 海沼実  唄 川田正子

みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道 
  はるかに見える 青い海 お船がとおく かすんでる

黒い煙を はきながら お船はどこへ 行くのでしょう 
  波に揺られて 島のかげ 汽笛がボウと 鳴りました

いつか来た丘 母さんと いっしょにながめた あの島よ 
  今日もひとりで 見ていると やさしい母さん 思われる


みかんの花が咲き始めました。香りがいいのです。
しかし、この花は八朔です。御免!

現代の兵卒

2005年05月13日 11時11分53秒 | 教育 
  兵卒
「理想的兵卒はいやしくも上官の命令には絶対に服従しなければならぬ。絶対に服従することは絶対に批判を加えぬことである。すなわち理想的兵卒はまず理性を失わなければならぬ。
                    又
 理想的兵卒はいやしくも上官の命令には絶対に服従しなければならぬ。絶対に服従することは絶対に責任を負わぬことである。すなわち理想的兵卒はまず無責任を好まねばならぬ。」

 これは芥川龍之介『侏儒の言葉』(1923年~1927年に書かれた箴言)にでてくる「兵卒」の項である。

今、「兵卒」を「労働者」に置き換えて読んでみてはどうか。
使用者側は、特にJR西日本は、ほぼ理想的労働者を作り上げることに成功した。
そして、2005年4月25日がきた。


胸に刻む歴史ードイツ首相論文から

2005年05月12日 08時56分51秒 | 教育 
ドイツのシュレーダー首相は、第二次世界大戦終結六十周年にあたって5月7日付南ドイツ新聞に寄稿(ドイツは1945年5月8日降伏)戦後60年を振り返った。
ある新聞に紹介されている。以下その一部。

「・・・過去を元に戻すことはできないし、克服することもできない。しかし、歴史から学ぶことができる。ドイツ人はそれを行ってきた。われわれは、歴史的責任を知っているし、真剣に受け止める。ナチズムの時代、戦争と異民族虐殺と犯罪を胸に刻むことは国民の礎の一部となっている。それは永続的な道徳的義務である。相対化あるいは忘却での決着と言うことは決してない。
社会全体が集団的に取り組むことがなかったなら、1985年5月8日のワイツゼッカー大統領による優れた演説(「荒れ野の40年」岩波ブックレットNO.55)はありえなかっただろう。
年を経るとともに記憶が無関心に席を譲ると考えるものは裏切られるだろう。むしろここ数年来、ナチズムや戦争終結を胸に刻む行為は新しい局面を迎えている。歴史の解釈を変え、ナチス・ドイツの罪と責任を否認しようとする策動に繰り返し直面している。戦争の犯罪行為と[ドイツ国民が受けた]苦難とを相殺し、犯人と犠牲者をすり替え、ナチスの犯罪を相対化する策動ーこれはネオナチによるものだけではないーに対して断固立ち向かわなければらならない。
終戦六十年を記念し、欧州統合がすすむなか、われわれは長い「戦後史」の終えんに立ち会っている。
1945年の破局を胸に刻むことなしには、欧州統一や欧州憲法の歴史的意義をつかむことはできない。大きな悲しみを持って欧州の戦場を想起するとともに、欧州統一の奇跡に感謝する・・・」

ドイツ首相の論文の一部である。格調が高い。
1985年のヴァイツゼッカー大統領の演説とともに歴史に残る。
日本の首相はこれをどう読む。

柳家小三治  『ま・く・ら』

2005年05月11日 14時24分10秒 | 教育 
おすすめ文庫本です。講談社文庫 667円税別。1998年第一刷発行、少し前の本です。
なにせ三流読書人ですから、私ごときがえらそうに言うことはないんですが、この本は面白いですよ。
柳家小三治、五代目柳家小さんの弟子、数少ない正当派古典落語の達人。
「まくら」の小三治と言われるのだそうです。
独演会やライブでの口演の時のまくらを集めたものです。
これで読んでみるとまくらだけで30分ぐらいではすみそうもありません。
聞いてみたいですね。
落語と言えば、テレビの落語は15分か20分、バラエティ番組に出てくる落語家のおしゃべり、「笑点」などのようなものと思われてしまっているのではないでしょうか。
詳しくは知りませんが寄席というものがどんどんなくなって、食べていくためにはやむを得ないのでしょう。
しかし、柳家小三治師匠独演会などを大事にしてがんばってます。
この本は噺のまくらだけですよ。
本題はこのあとからでてくるのです。