三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

8月15日 浮浪児 栄養失調 パンパン

2010年08月15日 22時18分14秒 | 平和
今日は8月15日。
日本が戦争に負けた日である。
ともかく焼夷弾が降ることはなくなった。
しかし、この後大変な生活が待っていた。
もうすぐ6歳になるというころ。
焼け出されて紀ノ川の上流の農家の納屋に住んだ。
思い出したくない記憶だ。無残な日々であった。

何度か住んでいたあたりを見に連れて行かれたことがある。

焼け跡、闇市、栄養失調、浮浪児、パンパン、進駐軍などという言葉が記憶に残っている。

私たちは、生き残った。僥倖というべきか。浮浪児にならずにすんだ。
紅蓮の炎に包まれて逃げまどったことは忘れない。


   浮浪児昼寝す なんでもいいやい しらねえやい   中村草田男



賭博考Ⅱ 

2010年08月07日 10時59分40秒 | 徒然なるままに


今日は立秋である。暑いがもうすぐ秋が来る。

写真はご存じ花札である。
デザインがすばらしい。
株札というのもあるが、これも数字のデザインとしては優れたものである。

これもばくちの道具として使うようだ。
ところでばくち場を開帳して利を図るとはどういうことか。
さまざまな道具を駆使し、客同士に勝ち負けを当てさせる。
的中したものがその場にかけられた掛け金をもらう。
そのとき、場を開き、賭けの場を提供し、世話をする。開帳である。
その世話賃のようなものを取る。これが寺銭。昔お寺がそういう場に使われることが多かった。
その名残のようである。賭博開帳図利である。
この寺銭、いわゆる反社会的集団と呼ばれるような人たちが開帳する場合、掛け金の1割をとる。
反社会的集団の資金源となる。
残りを客同士でやり取りする。

一方、公営の競輪・競馬のようなものの場合、この寺銭、2割5分である。
2割5分を先取りし、残りを賭けたものの中の的中者が受け取る。
この寺銭どこにいってるんだろう。莫大な金である。
こうした公営のばくち場を管理するそれぞれの監督官庁は以下のとおり。
競馬:農林水産省
競艇:国土交通省
競輪:経済産業省
オートレース:経済産業省
スポーツ振興くじ:文部科学省
宝くじ:総務省


「核の傘からの離脱を」

2010年08月06日 22時34分55秒 | 堪忍袋
ばくちのことはおいといて、きょうは8月6日である。
広島に原爆が投下されて65年。

広島市の秋葉市長は、平和宣言の中で、
「核の傘からの離脱を」と言った。
当然である。それ以外言うことはない。

菅直人首相は、「大量破壊兵器や核兵器の拡散が危惧される中で核抑止力は必要」だと言った。

今日は、朝からテレビではなんども悲惨な、あまりに残酷な、
一瞬にして二十数万の人々の命を奪った原爆の惨禍が流された。
菅首相は、その兵器によって、それを持つアメリカによって日本の平和は守られるというのだ。

原爆で命を奪われ、生き残っても人生そのものを奪われた多くの人々、
65年もの間原爆をなくさねば世界に平和はないと運動をすすめてきた人々、
ごく特殊な考え方をする人々をのぞいて、殆どの日本人は原爆をなくせと思っている。
菅首相の発言は、犠牲者にたいする冒涜のみならず、日本人全体に対する侮辱、重大な裏切りではないか。

またも短命政権に終わる。
世界中の笑いものになる。

絶望感におそわれるのはこの菅首相を選んだのは結局はわれわれの仲間であること。
アメリカに原爆の投下を決意させたのも日本の権力層の姿勢であったこと。
アメリカが原爆の投下を正当化する理由もそこにあるということ。
アメリカが沖縄を蹂躙しつくす論理もそこにあるということ。
対米従属、奴隷根性、植民地支配、ここからの脱却しかない。
"新しい大和魂"を、というべきか。





賭博考

2010年08月05日 09時17分09秒 | 徒然なるままに
賭博考

先日の写真は、本引き賭博の札である。どんなふうに使うかは説明できない。
ほんとに知りたい人には丁寧に教えてもらえるところを紹介するが、相当の覚悟を持ってきてもらいたい。

武蔵川理事長が辞任をするそうである。やむを得ないだろう。
力士や親方、相撲関係者が暴力団の開帳する野球賭博にかかわり、大相撲存亡の危機を招いた。
先日優勝した横綱柏鵬は天皇賜杯ももらわなかった。

人気スポーツで賭博に関係のないものは少ない。
プロ野球もちろんだが、高校野球も暴力団の手になれば賭博の対象となる。ハンデ師もいる。
競輪、競馬。競艇、オートバイ、すべて政府公認の賭博である。
これには天皇杯、皇后杯、なんとかの宮杯といった冠のついたレースがたくさんある。
サッカーにいたっては文科省のかけ声で始まった。
勝ち負けを争うものを対象にどちらが勝つかお金をかける。

刑法上は、犯罪となる賭博について以下のとおりに定めている。

常習賭博罪(186条1項)
常習として賭博をした者は、三年以下の懲役に処せられる。
賭博場開張図利罪、博徒結合図利罪(186条2項)
賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、三月以上五年以下の懲役に処せられる。
富くじ発売罪、富くじ発売取次罪、富くじ授受罪(187条)
富くじを発売した者は、二年以下の懲役又は百五十万円以下の罰金に処するとされ、 富くじ発売の取次ぎをした者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処するとされている。また、富くじを授受した者は、二十万円以下の罰金又は科料に処する。

競輪も競馬もサマージャンボ宝くじもすべて犯罪である。
橋下大阪府知事などカジノをやりたくてしょうがないみたいだし、石原東京都知事もそんなことを言ってたような気がする。

ばくち場を開帳して利を図る。ばくち打ちが集まって利を図る。くじを売ってもうける。
政府、官僚、その周辺にはこういうのがいっぱいいる。