三流読書人

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日本の教育 どこへ

2005年08月22日 22時22分10秒 | 教育 
毎日新聞に「教育の森」というページがある。教育欄である。そこに「記者ノート」という小さいコラムがある。8月22日のこの欄を残しておきたい。

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《エリートの養成を目指し来春開校する私立中高一貫校「海陽学園」をめぐり、学園に出資するJR東海に文部科学省が03年、現職官僚を派遣し、開校準備を手伝わせた事実を報じた。〔7月19日朝刊)
人事院に届けていた表向きの派遣名目は「同社の社員研修の改善指導」だった。 解散前、衆院文科委員会で民主の城井崇委員がこの問題を取り上げた。中山成彬文科相は「学校設置で助言を求められた場合には対応したこともあると聞いているが、問題はない」と答弁。
しかし、派遣官僚は助言どころか開校準備の実務に全面関与し、同学園が手本とする英国の貴族学校に視察にまで行った。さすがに事実までは否定することができず、文科省の玉井日出夫官房長は「(官僚は)教育の幅広い知見を踏まえ、視察の際にアドバイスをするなど広く教育的問題について助言した」と、苦しまぎれに釈明した。
渡英視察が「助言」でまかり通るのか?
ならば生徒たちよ、授業をサボり遊んでいたことがばれたら、「生きる力を養っていた」と言えばいい。もう少し気の利いたレトリック(言い逃れ)を使わなければ生徒たちに笑われる。(井上栄介) 》

          ◇

JR東海はどんな学校を作ろうとしているのか。
文部科学省はそこにどんな教育を求めているのか。
英国の貴族学校だと。
官僚の、教育の幅広い知見だと、笑わせるな。
毎日新聞の記者諸君がんばってくれ。



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