三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

対決型から対案そして共同に

2014年12月12日 08時37分11秒 | 
11日夜、BS8「プライムニュース」日本共産党小池晃氏よかったですね。さすがです。

また、10日のBS11番組「報道ライブ21 イン・サイド・アウト」で日本共産党志位和夫委員長の収録インタビューの映像を見た番組キャスター、出演者の声。
インタビューした仁木啓孝BS11 解説委員は、
「共産党は一番左にいながら一番キャッチャーミットが大きくなってきている感じがある」
「共産党はブラック企業といわれている労働者の救済の国民運動をやっている。対決型から対案、それから共同になってきている」
政治アナリストの伊藤淳夫氏は、
「志位さんも言っていましたが、民主党なんか本部収入に占める政党助成金は8割。国営政党です」
「お金の面も含め、権力から一番離れていなければならない部分がおかしくなっているのは間違いない」
露木茂キャスターは、気色の悪い物言いだが、
「共産党の言っていることは、ある種、一つの説得力をもっていると言えるかもしれません」
と、それぞれコメントしている。
(しんぶん「赤旗」12日号から)






おすすめ「日本共産党の深層」著者 大下栄治 イースト新書

2014年10月30日 08時27分52秒 | 

絶対に読んで損をしない本を紹介します。
「日本共産党の深層」大下栄治著 イースト新書 イーストプレス社
920+税  比較的やわらかい読み物です。著者はノンフィクション、ルポルタージュなどを書く人のようですが私は初めて買いました。
今の日本共産党をこれほど正面からまともに取り上げたものはないと思います。日本共産党の最高幹部、地方での活動家などに丹念に取材し、
今後何を目指すのか展望まで明らかにしています。決してきわものではありません。一読に値します。
 

『貧困の連鎖』『富裕の連鎖』

2014年08月30日 12時38分54秒 | 
「政府は29日、困窮家庭の子供が大人になっても貧困から抜け出せない『貧困の連鎖』の解消を目指す『子供の貧困対策大綱』を閣議決定した。スクールソーシャルワーカーの配置推進や親の学び直しへの支援が柱で、低所得の家庭の子の割合を示す『子供の貧困率』など25の指標の改善に取り組む。」
のだそうである。何をするのか、この閣議決定がどう実を結ぶのか全く不明であるが、現実の政策は大企業にはさらに内部留保を、お金持ちにはもっとお金が入るようにという『富裕の連鎖』ばかりが目につく。持てる者にはさらに上積みをという「財界のおとこ妾」(青島幸男氏の言)たる現政権のお手並みは如何。





八月や六日九日十五日 荻原枯月

2014年07月28日 19時30分13秒 | 

八月や六日九日十五日   荻原枯月
今の時期、思い出す一句。
これは戦後の作ですが、戦前もわずか十七文字で戦争反対の意思を表明し、闘った人々もいた。
夏の海水兵ひとり紛失す
戦争が廊下の奥に立っていた  
この二句は、渡辺白泉。後、治安維持法違反容疑で検挙、投獄される。
水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて去る
現在の俳句界の大御所、金子兜太氏(1919年生まれ)の句。戦友の墓碑を置いて復員するとき詠む。
金子氏、
<今もふと当時の記憶がよみがえる。耐えられなくなると、杖にすがって立ち上がり、死者の名前を声に出して読み上げる。
「70年たってもつらいですな、戦争で苦しむ人間は我々の世代だけでたくさんです。なのにまた、集団的ナントカとか妙な理屈をつけて命を軽く扱う世の中にしようとしている。命の大切さに理屈などないんですよ。私もあとどれくらい生きるか分からんが、最後まで叫び続けるさ」(毎日新聞8月6日付夕刊)>
最後まで叫び続ける。重い叫びだ。

大暑

2014年07月23日 08時10分52秒 | 
今日は大暑

兎も片耳垂るる大暑かな  は芥川龍之介の句である。

そして明日24日は「河童忌」、つまり芥川龍之介の忌日である。
芥川龍之介昭和2年7月24日没。

その翌年の7月、

芥川龍之介佛大暑かな  と久保田万太郎が詠む。

念力のゆるめば死ぬる大暑かな  は村上鬼城。

猛暑、酷暑、炎暑などいろいろあるが、やはり大暑が日本の夏という気がする。






家畜に喜び、奴隷天国

2014年07月19日 09時06分11秒 | 
家畜か奴隷か
とりあえず次の文章を読んでみてほしい。毎日新聞の記事からです。
少し長いのですが我慢して読んでください。きっと共感するとともに、何をしなければならないか改めて実感すると思うのです。

 この「民主主義」を標榜する日本の社会で腑に落ちないことはいろいろあるのだが、二つほどあげてみよう。
 まず東京電力という会社が今も存在している事。あれだけの惨事を引き起こしながら、同社の誰も刑事罰を受けていない一方、福島県からの自主避難者に対しては雀の涙程度のカネしか払わないと堂々と宣言し、かつ原発も再稼働させたいという。たとえて言えば、1945年の敗戦後にも大日本帝国の陸海軍が「私らはちっとも悪くありません」とばかりに存在し続けているようなものだろう。
 安倍晋三内閣の支持率が依然として5割近くもあるという事実。これも腑に落ちない。集団的自衛権の行使容認(その本質は、「売られてもいないけんかを買いに行くことになることだ」、とある元自衛官が適切に指摘している)をめぐる政府の説明態度は、」全体として不誠実極まるものだ。7月1日の総理記者会見で、首相は「現行の憲法解釈の基本的考え方は、今回の閣議決定においても何ら変わることはありません。」と述べた。言い換えればほとんど何も変わっていない、と。ところが1週間後、訪問中のオーストラリアで「なるべくたくさんのことを諸外国と共同してできるように、日本は安全保障の法的基盤を一新しようとしている」と宣言。きれいは汚い、汚いはきれい、変わるは変わらない、変わらないは変わる。
 こうした言動は、知性の著しい混乱ないし良心の崩壊の兆しだろう。いずれにせよ壊れている。このような破綻者を、各界のエリートたちは(尊敬もしないが)ワッショイワッショイ担いでいる。「みこしは軽くてパーがいい」とは小沢一郎氏の名言だが、さしもの小沢氏も、「壊れているくらいがいい」とまでは言わなかった。
 この国の政治・経済の支配層が、ここまでナメ腐った振る舞いをできるのは、国民が怒らないからであろう。もちろん怒る人もまれにいる。だが、この国の国民の最大の娯楽の一つは、こうした正当にも腹を立てる人、侮辱を許さない誇り高き自由人を、からかい嘲ることだ。「あいつバカだねー、怒ったって何も変わんないのにさ、意味ないよねー」と言ってうなずき合うとき、私たちは「バカ」に対する自らの優位を確認して優越感に浸れるのである。なるほど、奴隷のなけなしの楽しみとは、主人に反抗して痛い目に遭うほかの奴隷を辱めることであるに違いない。民主主義の主人は、本当は、当事者自身のはずだが、どうも国民は自分たち以外に主人がいると信じているようだ。
こう考えてくると、「腑に落ちない」ことがどんどん「腑に落ちて」くる。別に今の政府や電力会社は、間違ったことをやっているわけではない。この国民にふさわしい仕方でやっているだけのことだ。奴隷は奴隷らしく扱うのが正しい。
 「奴ら」が私たちを辱める以前に私たち自身が私たち自身で私たち自身を辱めている。16世紀フランスの思想家、ラ・ポエシは、こうした状態を「自発的隷従」と呼び、家畜にも劣る状態であると述べた。誰が私たちをここから救い出してくれるのか、問うのは愚問だ。
そう、私たちの同時代人、中島みゆきの歌にもあるじゃないか。闘わない奴らは闘う奴を笑う。けれど、冷たい水の中を懸命に泳ぐ小魚たちは、「諦めという名の鎖」から自らを解き放つのだ、と(「ファイト!」)「小魚」になれるのは、私たち自身しかない。


これは7月17日付、毎日新聞(大阪)夕刊に掲載された白井聡氏の意見です。
 「自発的隷従」をかなぐり捨て、自らを解き放つために生きる。に、共感する。
 

平和の申し子たちへ 泣きながら抵抗を始めよう  なかにしれい

2014年07月16日 17時01分43秒 | 
毎日新聞7月15日付夕刊2面に次のような詩が掲載されていました。この詩と関連する記事が7月10日毎日新聞東京夕刊に掲載されたのだそうです。是非15日付夕刊を手に入れて記事とこの詩を読んでください。私は涙を流しながら読みました。
 

平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう
2014/07
毎日新聞 2014年07月10日 東京夕刊 掲載
集団的自衛権行使容認が閣議決定された7月1日、毎日新聞からの依頼によりなかにしが書いた詩の全文です。
題名は「平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう」。
「僕自身も泣きながら、ですから。日本がこんな国になってしまって悲しくて仕方ない。特定秘密保護法を先につくって、次は集団的自衛権。『戦争だから』と自由に発言できない時代はすぐそこです」(なかにし 毎日新聞記事より)

「平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう

 二〇一四年七月一日火曜日
 集団的自衛権が閣議決定された
 この日 日本の誇るべき
 たった一つの宝物
 平和憲法は粉砕された
 つまり君たち若者もまた
 圧殺されたのである
 こんな憲法違反にたいして
 最高裁はなんの文句も言わない
 かくして君たちの日本は
 その長い歴史の中の
 どんな時代よりも禍々(まがまが)しい
 暗黒時代へともどっていく
 そしてまたあの
 醜悪と愚劣 残酷と恐怖の
 戦争が始まるだろう
 ああ、若き友たちよ!
 巨大な歯車がひとたびぐらっと
 回りはじめたら最後
 君もその中に巻き込まれる
 いやがおうでも巻き込まれる
 しかし君に戦う理由などあるのか
 国のため? 大義のため?
 そんなもののために
 君は銃で人を狙えるのか
 君は銃剣で人を刺せるのか
 君は人々の上に爆弾を落とせるのか
 若き友たちよ!
 君は戦場に行ってはならない
 なぜなら君は戦争にむいてないからだ
 世界史上類例のない
 六十九年間も平和がつづいた
 理想の国に生まれたんだもの
 平和しか知らないんだ
 平和の申し子なんだ
 平和こそが君の故郷であり
 生活であり存在理由なんだ
 平和ぼけ? なんとでも言わしておけ
 戦争なんか真っ平ごめんだ
 人殺しどころか喧嘩(けんか)もしたくない
 たとえ国家といえども
 俺の人生にかまわないでくれ
 俺は臆病なんだ
 俺は弱虫なんだ
 卑怯者(ひきょうもの)? そうかもしれない
 しかし俺は平和が好きなんだ
 それのどこが悪い?
 弱くあることも
 勇気のいることなんだぜ
 そう言って胸をはれば
 なにか清々(すがすが)しい風が吹くじゃないか
 怖(おそ)れるものはなにもない
 愛する平和の申し子たちよ
 この世に生まれ出た時
 君は命の歓喜の産声をあげた
 君の命よりも大切なものはない
 生き抜かなければならない
 死んではならない
 が 殺してもいけない
 だから今こそ!
 もっともか弱きものとして
 産声をあげる赤児のように
 泣きながら抵抗を始めよう
 泣きながら抵抗をしつづけるのだ
 泣くことを一生やめてはならない
 平和のために!

なかにしれい オフィシャルサイトから

『毎日新聞』記事より

2014年07月02日 15時07分31秒 | 

7月2日付『毎日新聞』
 社会面見出し
 ○ 自衛隊『死と』と直面 集団的自衛権 閣議決定
 ○ 命令なら逆らえぬ 妻、母 募る不安
 ○ 軍隊へ変容迫る

 と自衛隊の今後についてどう思う。かつては「皇軍」、天皇の赤子とし て命を捧げた。平成天皇はどう思う。

 さらに、見出し、
 ○ 過ち繰り返すのか 平和優しく守るもの 元特攻隊員の思い
 ○ 広島で京都で抗議のうねり 「次世代に戦争押しつけ」     
 ○ 大江さん訴え続ける

 と国民の声


この見出しの記事の内容はどんな内容か誰でもわかると思う。
毎日新聞が特別な新聞であるとは私は思わない。しかし、2ページにわたってこの危険な状況を訴えている。
現安倍政権にしたいほうだいさせて私たちはどう後世に責任をとるのか。
選挙で勝たねばならない。
   



憲法25条を解釈改憲したらどうなる

2014年05月19日 09時33分35秒 | 


15日の安倍首相の記者会見、集団的自衛権の行使容認を検討してきた安倍氏のお仲間「安保法制懇」の報告を受けて政府の基本的方向性を説明しようとした会見である。あの中で安倍氏は、国民のいのちとくらしを守る、国民を守る、と何度も口にした。そのために集団的自衛権が、積極的平和主義が云々と、てきやの口上の如く(てきやさんには怒られるかな)しゃべった。うんざりしたけれどもそのことの欺瞞は国民はみんな分かったようです。
ところで「国民のいのちとくらしを守ること」と言えば憲法第25条でしょう。これも解釈
改憲しちゃったらどうなるのでしょうか。
生活、医療、介護、貧困からの解放といった社会福祉、社会保障の課題ががどんどん切り捨てられ、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を切り捨てる政策がまかり通っています。(すでに始まっていると思いませんか)
というように時の政治権力にとって都合の良いように憲法の精神を捻じ曲げて好きなように解釈して「政治」が行われていく。これが立憲民主主義の破壊ということなんでしょう。「俺は憲法に縛られない人間だ」と彼は思っているのでしょうね。これが怖いと思うのです。
国民はもう見て見ぬふりはできません。知らんぷり、シカとはできません。選挙を大事にしましょう。どの党が何を考えているか、まともな人は誰かを考えてみんな選挙権を大事にする、これ以外に私たちが助かる方法はありません。






安倍晋三氏を笑う

2014年04月20日 09時26分12秒 | 
安倍晋三氏を笑う
「給料の上がりし春は八重桜」
安倍晋三氏が恒例の「桜を見る会」で披露した一句だそうである。
何が笑えてくるかというと、彼の教養とか、季重さなりのことなど言ってるのではないのです。感性です。この句に共感する日本人が何人ほどいるかということは眼中にないのです。この裸の王様の能天気ぶりに呆れ果て笑っちゃうしかない、のです。あほちゃうか、と。









「耐え難いほど正義に反する」

2014年03月28日 07時45分08秒 | 

「耐え難いほど正義に反する」
この言葉に尽きる。静岡地裁袴田さん再審決定。私は何も手伝ったわけではないが、少なくとも長年国民救援会の会費を払い続けたので一緒に喜びたい。しかし「耐え難いほど正義に反する」事例は他にもまだまだあるぞ。粘り強く暴くことを忘れぬようにしなければ。

早春の花

2014年03月11日 09時24分50秒 | 


この花の名前ご存じでしょうか。オオイヌノフグリと言います。フグリとはなんぞやということですが、〇玉のことです。この可憐な花を犬の〇玉とは何事か、です。昨日今日の寒さの中にあってけなげに咲く花、いつも思うのですがこの名前は殺生やと思いませんか。



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2014年02月06日 16時10分33秒 | 



立春が過ぎたとはいえ今日はまた大変寒い。それでも津田川べりの柳の細い枝が青くなってきた。春の予感はある。 しかし一方では背筋の寒くなるような安倍政権の政策や取り巻きの発言には全くあきれはてる。背中に氷の砕片を流し込まれれるような気分である。とくにNHKの会長、経営委員と称する連中言動は許せない。こいつらの首を切ることはできないのか。
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