三流読書人

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ドングリ小屋住人 

子供たちの未来に

2012年01月29日 18時36分14秒 | 堪忍袋


「兵卒」
理想的兵卒はいやしくも上官の命令には絶対に服従しなければならぬ。絶対に服従することは絶対に批判を加えぬことである。すなわち理想的兵卒はまず理性を失わなければならぬ。
「又」
理想的兵卒はいやしくも上官の命令には絶対に服従しなければならぬ。絶対に服従することは絶対に責任を負わぬことである。すなわち理想的兵卒はまず無責任を好まなければならぬ。

これは芥川龍之介の「侏儒の言葉」(岩波文庫)の中の一節。
こういう兵卒を育てるのは、生れ落ちてから兵卒にふさわしい年齢になるまで途切れることなく続けられる教育の営みである。
権力者が、あるいは「独裁者」が教育の目的を自らの手に握ろうとするとき、このことが念頭にあると言ってよいだろう。
まず、教師を「理想的兵卒」にしなければならぬ。そして親を「理想的兵卒」にしなければならぬ。それの実現する過程を我われは良く知っている。知らぬとは言わせぬ。
その反省から昭和22年「教育基本法」ができた。残念ながら改悪された。
もしこの芥川龍之介の箴言に反論することが可能なら試みてみればよい。
憲法九条を変えようという動きがある。
さらに、地方の行政から「教育基本条例」などという理解に苦しむような条例をつくろうという動きがある。
子供たちの未来はどうなる。

蕗の薹 早くも春の気配

2012年01月27日 11時21分57秒 | Photo
ふきのとうである。
例年は、12月中にでる。
先日雪の降った日の翌日。
てんぷらにするかと採りにいってきつい斜面で滑って転んだ。
これが大変だった。
実はこのふきは、栗の木の下に生えている。
尻もちをついたのは枯れた栗のイガの上だったのだ。
後はご想像に任せる。

しかし、てんぷらは香りは良く、味も絶妙であった。

  蕗の薹小さき壺の緑かな      川端茅舎

  老いの摘むありのすさびの蕗の薹  遠藤梧逸

まだ大雪で大変な処には申しわけないが春の気配である。




お正月終わる

2012年01月14日 15時50分18秒 | Photo
明日は1月15日、松の内も終わり。と言っても松の内を1月7日までとか1月4日までとか地方によっていろいろ違うようだ。
ま、長いほうが良いだろうと思って15日とする。
ただしこの写真は1月7日、岸和田市の阪神高速湾岸線のすぐ下の広大な緑地帯の中。
お正月の終わりの風景である。
この凧はもう飛ぶことはない。
しかし、凧という字は国字だそうだがどう考えても凧だ。ちょっと変か。

あまりにも青い空だ。