中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

本日発売の週刊競馬ブックにて…

2011-02-07 20:13:02 | Weblog
 本日発売の週刊競馬ブックの観戦記(P172)というコラムで、西を担当している長岡利幸記者が藤岡佑騎手の騎乗について批判する記事を書いている。記事によると、新春号の福永騎手とミルコ・デムーロ騎手の対談のなかで「乗り方の批判やミスについて書かないのは日本だけ」というやりとりがあってから、「このままでいいのか」と考えていたとのこと。確かに、野球やサッカーなどの他スポーツでミスをしたり結果が出なかった時は容赦なく徹底的に叩く。競馬でこのような記事が掲載されることは、まずない。

 競馬新聞を作成する上で、関係者のコメントは絶対に必要だし、協力なしには成り立たないと思う。そのため、どうしても擁護する記事になりがちだ。過去には批判記事に対して激怒した武豊騎手が、競馬ブックに対して取材拒否をしたケースもある。当然、今回もそのリスクを負っている。そのなかで思い切って掲載した長岡利幸記者の勇気と行動力には感銘を受けた。また「反論があればこのオレに直接言ってください」というのも男らしい。

 週刊競馬ブックは競馬関係者にとって必須バイブル。今週の競馬サークルでこの話題が持ち上がるのは間違いない。今後、どのような展開になるのかは注目。

 今や株式会社競馬ブックはJRAにとってなくてはならない存在だ。水曜日中にブックからレースの想定表をもらい、頭数を確認した上でレースの順番を決める。稀に少頭数の準オープンが9Rに組まれるのは、このためである。これもブックの記者を中心とした想定班の取材力によるもの。他紙とは比較にならないほどの情報量と取材力を持ち、紙面の締切りギリギリまで取材して、読者のために努力されているのも頭が下がる。追い切り後の木曜、金曜の時計を掲載しているのはブックだけである。西では圧倒的なシェアを誇るブックであるが、何故か関東ではシェアが極端に少ないと聞く。私が言える立場ではありませんが関東の皆さん、是非一度競馬ブックを活用してみて下さい。オススメです。

 だが、改善して頂きたい点もいくつかある。

①週刊誌と当日紙で調教評価が大幅に違う場合
週刊誌で仕上り一息とありながら、当日紙では絶好調となっていることが多々ある。競走馬なので気配が一変することはあるが、その場合は紙面の都合もあるだろうが「一週前は動きひと息も、今週のひと追いで急上昇」などと関連性を持たせてほしい。

②週刊誌の次走へのメモの質向上を
締切り時間の関係もあるだろうが、内容が事実と異なることが結構ある。これを参考にしているファンも多いと思うので改善をお願いしたい

③当日紙の調教欄と馬柱の短評で仕上りについての一貫性がない点
書き手が違うので仕方ない面もあるかもしれないが、読者としてはどちらを信用していいのか分からない。競馬ブックとしての見解統一をお願いしたい。
 
 まだ、週刊競馬ブックをお読みでない方は是非、ご一読ください(コンビニ、駅売店ほかで発売中です)

東京新聞杯、きさらぎ賞

2011-02-06 12:27:23 | 最終結論
東京11R 東京新聞杯
◎ゴールスキー
○スマイルジャック
△ダノンヨーヨー
△シルポート

単勝①
馬単①⇒⑮
3連単①⇒⑮⇒④⑪

【フラガラッハ】
前走の紅葉S1着は、珍しく発馬を決める。しかし、馬群の中でハミをグッと噛み、持って行かれるようにハナへ。3ハロン目からはハミが抜けて11秒7-11秒8-12秒0とペースを落として脚を溜める。直線で後続を引きつけてからスパート開始。突き放せはしなかったが、何とか押し切った。前々走の1000万戦1着は、発馬で行き脚がつかず道中は腹を括って最後方からの競馬。この日は開幕週で、内の先行馬断然有利の条件。4角から直線も大外へ持ち出すロスの多い競馬。ただ一頭、かなりの距離を走らされながら直線は大きなフットワークでグングン加速。ゴール前で左手前に替えて差し切った。着差以上に強い競馬だった。どうやら馬群のなかに入るとハミを噛む癖があるようだ。現状ではハナを切るか、控えるかの極端な競馬が合う。もう少しフットワークに柔らかみが出るといいのだか。

【ゴールスキー】
前走の阪神C5着は、道中は中団馬群からの追走。発馬直後は行きたがる素振りを見せていたが、何とか我慢。だが、3角に入った途端に外へモタれる。3~4角にかけては鞍上が右手綱を引いて矯正しながらの誘導。これではスピードに乗り切れない。直線に入って左ステッキと右手綱を巧みに動かして追い出すも、ジリ脚だった。阪神の内回りだけにコーナーの傾斜が緩く、いつも以上にモタれが激しかった。前々走のマイルCS3着は、ハイペースの流れを道中は中団の外め追走。坂を下って加速のついた4角では外へモタれて鞍上が右手綱を引いて矯正しながら。それでも、直線で粘り強い脚を使って伸びて最後は首の上げ下げ。僅かに屈したが、勝負所のロスを考えれば負けて強しの競馬だった。今回は左回りに替わり、モタれる癖を気にしなくていい。それなら決め手が存分に発揮できる。ひと息入ったが、中間はDPで豪快な動きを披露。もう少しトモに力が付けば凄い馬になる。明け4歳。充実の1年への序章が始まる。

【ダノンヨーヨー】
前走のマイルCS2着は、初めて経験するマイルGIの激流。発馬で行き脚がつかず道中は後方からの競馬。終始、手綱を押しながらの追走でアクションに余裕がない。4角でもまだ最後方。直線を向いて大外ではなく、馬群のバラけた真ん中へ突っ込む。スミヨンの迫力追いでモタれることなく力強く伸びる。最後は首の上げ下げで僅かに屈した。追われてから頭が高いし、モタれる癖もある。それでも、先行有利の富士Sで大外から一気の差しを決めたように、脚力は相当。攻めを見てもまだ癖は解消されていないが、上位争いは間違いない。

【スマイルジャック】
前走のマイルCS6着は、スプリンターのジョーカプチーノが飛ばすハイペースの流れ。発馬を決めて2番枠からスッと3番手へ取り付く。その後は速いペースにもかかわらず余裕たっぷりの追走。4角では痺れる手応え。直線で逃げ馬が外へ膨れたのを見逃さず、インに突っ込む。一旦は先頭に立つ見せ場を作ったが、最後は後方勢に飲み込まれた。それでも、先行馬総崩れの厳しい流れを正攻法の競馬で粘ったのは高く評価できる。ハミにモタれる癖があり、道中で手応えがよく見えてもそれほど、良い脚を使えるタイプではない。ワンペースで平均ペースの流れを持続力で押し切りたいタイプ。スローでは持ち味が生きない。シルポートが緩めればハナへ立つくらいの気合いを期待。

京都11R きさらぎ賞
◎オルフェーヴル

前走のシンザン記念2着は、発馬直後に右にヨレて行き脚がつかず。その後は掛り気味に中団まで押し上げる。前のマルセリーナをマークしながらの競馬。4角で馬場の悪いところに脚を取られて躓くアクシデントが。それでも、直線で大外へ持ち出してからは鋭い脚を使って追い上げた。先行有利の馬場を考えれば高く評価できる内容だし、モタれる癖を見せなかったのは収穫だ。この中間は坂路でド迫力の動きを披露。決め手は間違いなくここでは1番。スローでも差し切る。

東京新聞杯(GⅢ)調教診断

2011-02-02 23:39:36 | 調教診断
キャプテンベガ】▲ 素軽さ一息
CWを単走で6ハロンから。終いサッと気合いを付けられる程度で逆手前のままフィニッシュ。重心の低い走りだが、素軽さという点では一息でシャープさに欠ける。松田博厩舎とはいえ、久々で速い時計も不足気味だ。

キングストリート】▲ 先着するも
DPで2頭併せの外を6ハロンから追走する形。ゴール前で少し気合いを付けられて僅かに先着するも、手応えでは見劣った。完歩が小さく、推進力に欠ける。あとはもう少し首を上手く使えるようになれば。

ゴールスキー】◎ 動き文句なし
リスポリJ騎乗で、DPで2頭併せの外を6ハロンから追走。逆手前で抑え切れない手応えのまま併走馬を子供扱い。ゴール前で軽くハミを掛けられると左手前に替えてグングン加速。迫力満点の前捌きと首使いで豪快に先着した。これで更にトモに力が付けば凄いことになる。口元が硬い印象で右回りだと外へモタれる癖があり、この日もゴール前は右手綱で調整されていた。その点では左回りは歓迎だろう。ひと息入ったが、仕上がりは万全だ。

シルポート】○ 疲れ皆無
小牧J騎乗で坂路の真ん中を単走でサッと流す。首を水平に使い、スピード感十分のままフィニッシュ。秋口から使い詰めだが、この動きなら疲れの心配は皆無だ。2週連続で速い時計を出し、質、量ともに十分。

スマイルジャック】○ 久々も乗り込み十分
南Wで2頭併せの外を6ハロンから追走。顎をグッと下げ、抑え切れない手応えのまま4角で並びかけ、直線は貫録の先着。ゴール版を過ぎてから気合い付けてフィニッシュ。この馬らしい重心の低いストライドは健在で、四肢も柔らかく使えている。久々になるが、中間は長めから熱心に乗りこまれている。

ダノンヨーヨー】○ 脚力十分
坂路の大外を単走で終い重点。ラスト1ハロンから軽く気合いを付けられると、頭が高くなる。ゴール前で左手前に替えると、左へモタれて右手綱で矯正される若さも見せた。それでいながら余力残しで半マイル52秒2、ラスト1ハロン12秒4は凄い。右手前で登坂している時は迫力満点だった。脚力は示した。今回は左回り。内へモタれる癖は解消されていないが、能力は相当。富士S同様にそれを払拭させるか。

ネオヴァンドーム】○ 馬なりでサッと流す
坂路を馬なりで単走。直線で頭を上げたり、躓いてヨレたりしたが、15-15より少し速い程度なので問題ない。首を上手く使えているし、掻き込みの強いフットワークが目に付いた。ダートでの走りが見てみたい。

ファイヤーフロート】▲ 太め残り懸念
南Pで2頭併せの外を5ハロンから追走。併走馬を手応えで圧倒。顎をグッと引き、四肢を柔らかく使えている点に好感が持てる。だが、それでいながら追われてからの反応が案外だったのは太め残りの影響か。当日の馬体重と気配には注意が必要だ。攻めの雰囲気からは気の良いタイプで久々でも力を出せそうだ。